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2009年7月 4日 (土)

言葉遣い①“思い遣る心”について

本人の思いとは別に、相手が「 “感謝”する気持ちが足りないのでは…」と受け止め、人間関係がこじれることがあるようです。このギャップが生ずるのは、相手を“思い遣る心”が不足しているからなのでしょうか。今回は偶然図書館で読んだ高森顕徹著『光に向かって100の花束』から、このテーマを考えてみます。

その1.セレブの奥様の座を射止めたきっかけは・・・
●彼女を見初めた某富豪の老母の話
私が、あそこの食堂で、ちょっとした食事を注文したとき、運んできたウエートレスが、〝どうも、お待ちどうさま″と言って、お膳を私の前にすえ、さらに、〝どうぞ!″と軽く、ほほ笑んで見せました。
その笑顔も、決していやらしい媚(こび)ではなく、本当に女らしい愛嬌でした。
たいていなら、〝お待ちどうさま″と言って、ただそこに置いていくだけなのに、その人は、〝どうぞ!″と言って、チャンと前へすえ直してくれました。私は、〝どうぞ!″の一言と、そのほほ笑みに、すっかりほれ込んでしまったのです。

その2.頭脳明晰な好青年が不採用になったわけは・・・
●デパート王といわれるジョン・ワナメーカー氏の逸話
店員募集の広告を見て、一人の青年がやってきた。
自ら面接したワナメーカー氏の質問に彼は、
「イエス、ノー」
と、適切に即答して少しの誤りもなかった。
体格も立派だし、学力も十分。
同席者は採用を確信して疑わなかった。
ところがどうしてか、不合格になったのだ。
「たいそう、よい青年のようでしたが、どこかお気に召さないところがありましたか」
側近の不審にワナメーカーは、こう言っている。
「あの青年は、私の質問に、『イエス・ノー』と、ぶっきらぼうに言うばかりで『イエス・サー、ノー・サー』(敬称)と、丁寧な物言いをしなかった。
あんなふうではきっと、お客様に親切を欠くことがあるにちがいない。
親切がモットーの私の店には、雇うわけにはいかないのだよ」

その1.は13章の――「どうぞ」の一言とほほ笑みに、すっかりほれこんでしまった――より、その2.は16章の――にこやかな笑顔と、明るいあいさつほど世の中を楽しくするものはない――よりの転載です。タイトルを見ただけで、コール(コンタクト・カスタマー)センターの就業心得を想起させますね。今回は、イレギュラー・バージョンながら、人を “思い遣る心”の大切さを教えてくれる作品と思い紹介させていただきました。さて次回は「お礼の言葉」です。

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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