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2009年8月22日 (土)

マナー関連書籍よりの抜粋編(1)

「不況期に実施した研修は、好況に転じたとき競合企業に対して大きなアドバンテージになる」との話を読んだことがあります。この7・8月に会社関係だけで十数社ほど講師を務めさせていただきました。「マナー研修」が多かったため、自身の勉強にと何冊か目を通しましたが、大変共感した著書がありましたのでご紹介いたします。

北原保雄著 『言葉の化粧』 集英社刊より
今年の4月に出た本ですが、素晴らしいタイトルに引き寄せられました。期待にたがわず、内容もていねいに書かれていて、女性には“お勧めの一冊”です。私がいつも研修で“言葉遣いのポイント”として説明しているもの。また、受講生から数多く質問を受けるワードやフレーズ、およびその理由がたくさん記されています。

※ 文字数の関係で、どうしても割愛せざる部分が出てまいりますが、極力本文を尊重し、著者の文意を損なわないようにいたしました。

「すみません」と「すいません」一字違いでも印象は段違い
「すみません」は、動詞の「済む」の連用形「済み」に、丁寧の「ます」、打ち消しの「ん」がついたものです。現在は慣用化されて、挨拶言葉になっています。
「すいません」は、「すみません」があいさつ言葉として一語のように使われているうちに、いいやすいように変化した形、つまり、なまったいい方です。

※この「すみません」と「すいません」は何が違うのか?とコール(コンタクト・カスタマー)センターでの電話応対研修では、必ずと言っていいほど受講者から質問を受けます。皆、普段から疑問に思っているのですね。
   
「すいません」は東京方言、関西では「すんません」「すんまへん」
関西方言では「すんません」や「すんまへん」と言いますが、東京の下町では「すいません」が以前から使われていたようです。「すいません」は東京方言が広い地域で使われるようになったのかもしれません。家族や友人同士でのくだけた会話なら「すいません」で通用しますが、ビジネスの場では「すみません」をつかうべきでしょう。

名前を聞くとき、「お名前をちょうだいできますか」は正しい・・・?
最近よく使われるのが「お名前をちょうだいできますか?」とか「お名前をいただけますか?」 あるいはご丁寧に「お名前様を・・・」という言い方です。もともと名前というものは人にやったりもらったりするものではないので、「ちょうだいできますか?」「いただけますか?」などと敬語を使って言ったとしても、やはり奇妙な感じを与えます。

※ 「お名前をちょうだいできますか」の、このフレーズも一見ていねいに聞こえるので使うのでしょう。研修では私もいつもこの著者の方と同じような解説をいたします。「屁理屈かもしれませんが・・・」と付け加えて。

デパートやホテルなどのサービス業のマニュアル用語が発生源?
英語で名前を聞くときのていねいな言い方、May I have your name? を日本語に直訳すると、「あなたのお名前をいただいてもいいですか?」となりますが、やはり素直に、「お名前を教えていただけますか?」がいいと思います。ただ、これだけでは丁寧な印象を与えられないので、「失礼ですが」と前置きするのがいいでしょう。

第32回でファーストフード用語に触れましたが、今回とりあげた『言葉の化粧』では、テレビとデパートやホテルに代表されるサービス業のマニュアルの影響がかなりあるとの指摘があります。一般的にはさらに違和感のある「お名前様」も、実は丁寧さを強調したマニュアルが出典らしいとのこと。次回は、この続編です。

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ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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