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2010年6月12日 (土)

サービスとホスピタリティ②ホスピタリティの歴史と語源

さて今回は、少し硬いテーマですので、タイトルを見ただけで敬遠されそうですが、11日に開幕したサッカーのワールドカップ解説で、久し振りにお顔を拝見できる前日本代表監督のオシムさんも登場しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
なお、歴史と語源については『ビジネスクリエーターとホスピタリティ』(亀川雅人編著/創成社刊)を参考にさせていただいております。

【歴史】ホスピタリティの原点は古代オリンピック
紀元前776年から紀元393年まで、4年に一度、オリンピアで行われた競技大会(古代オリンピック)には各地から多くの人々が参加して競技を楽しみ、それを観覧する人々が集まったとされている。これらの旅行者のために、ギリシャの都市国家では、街道沿いに「タベルナ」と称される簡易食堂が建てられ、パンとワインがふるまわれた。

また、旅行者は街道沿いの民家に泊めてもらうことが習慣となっていた。この時代には、外来者はギリシャ神話の最高神ゼウスの保護を受ける「聖なる人」として、厚くもてなされる習慣があった。このような歓待の精神は「ホスピタリス(hospitalis,歓待する、手厚い、客を厚遇する)」と呼ばれ、最高の美徳とされた。
(宿泊費がタダなら、この時代に生まれたかった! でも、食事を「タベルナ」と言われたら困っちゃいますね)

【語源】ホスペス → ホスピタリス ⇒ ホスピタリティ・ホテル・病院
ホスピタリティはラテン語のホスペス(hospes)が語源と前回紹介しましたが、実はホスペスに由来する上段に記したホスピタリス(hospitalis)が、古フランス語、英語に借入され派生した言葉のようです。なお、ホテル(hotel)、病院(hospital)、ホスピス(hospice)などの言葉もルーツは同じです。このように見てくると、語源のホスペスは現代社会にとても大きな影響を与えたことがわかります。

東京オリンピックで オシム氏が感動した 日本のホスピタリティ
『オシムの言葉』(木村元彦著/集英社刊)によると、Jリーグのジェフ市原の監督から日本代表監督に転じたオシム氏と日本との最初の出会いは東京オリンピックでした。ユーゴ代表としてFWで出場した若き日のオシム選手は、日本を相手に2ゴールを上げているのだそうです(当時は憎いヤツ!だった?)。

「この時に、生まれて初めてカラーテレビを観賞して感激し、また農村をサイクリング(代々木の選手村に4000台の自転車が用意されていた:山本注)の最中には、見ず知らずの外国人にいきなり梨を振る舞ってもてなしてくれるという日本人のホスピタリティに触れて感激し、親日家になったと言われている。」

●上の「」内は原文のままです。ホスピタリティの原点であるオリンピックの場で、外国人が日本人のホスピタリティ精神を語っているだけで興味がそそられるのに、その当事者が、あのオシム氏なのです。
「ライオンに追われたウサギが逃げ出す時に、肉離れをしますか? 準備が足らないのです」の名言(それとも迷言?)で選手に猛練習を課した名監督の言葉だけに、日本人としてちょっと鼻が高くなった思いがするのは、私だけでしょうか。

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