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2010年10月23日 (土)

「面接官・就活研修から」①効果的なプラスイメージ表現後置話法

9月以降「採用担当者研修」を何回か担当させていただいております。その折、分かりやすい資料として活用させていただく一つに、岩松祥典著『採用力を確実に上げる 面接の強化書』の中の〝「印象の良かった、悪かった面接」に関するキーワード〟があります。このキーワードを私なりに、面接当日のシチュエーション別に仕分けし、材料として提供するのですが、そのうちのいくつかを今回から紹介いたします。

「面接官の説明」で明暗を分けるキーワードは
【印象の良かったキーワード】:「会社の良いところと課題を話してくれた」
【印象の悪かったキーワード】:「会社のアピールばかりされた」
面接という限られた時間の中では、どうしても、自社をアピールしたくなりますが、それが逆効果だということがよく分かります。どんな優良企業にも課題はあるはずですから、それを語る〝勇気〟を持っていただきたいですね。ただし、自社の課題とアピールのどちらを先にするかで、その印象は大きく変わります。

逆さまにするだけで効果が格段に違ってくる、プラスイメージ表現後置話法
「好ましい課長のタイプは?」 というアンケートを2種類試すと、内容はまったく同じでも、プラスイメージが後に来る方(下記質問例1)が圧倒的に支持されるそうです。
質問例1. 時には規則を曲げて無理な仕事をさせることもあるが、仕事以外でも人の面倒をよく見る・・・84%
質問例2. 仕事以外でも人の面倒をよく見るが、時には規則を曲げて無理な仕事をさせることもある・・・47%
『説得力が湧きでる本』山口弘明著/ダイヤモンド社刊より

久米宏流「この政治家は嫌なやつなんだぞ!」と、TV視聴者に思わせる法
この倍近い評価の違いには驚かされます。以前久米宏さんが『文藝春秋』の「ニュースステーションのすべてを語る」という記事の中で「この政治家は嫌なやつなんだぞと、テレビを見ている人に思わせるのってそんなに難しいことじゃないんです。つまらないことでわざと怒らせてみたり、相手に見えないように横を向いて嫌な顔をする。原稿を握りしめてインタビューするとか、非常に困った表情をしちゃうとか・・・」と語られているそうですが、そんな高度なテクニックがなくても、マイナスイメージ後置話法(上記質問例2)で、人の評価を落とすことが簡単にできそうで、なんだか怖い気がいたします。

レストランの広告でもプラスイメージ表現後置話法は有効
以前にも紹介したことのある『影響力の武器 実践編』の中にも、「3つのレストラン広告の比較」という同様の事例がありましたので紹介します。
1つ目には、“寛いだ雰囲気”と、プラス面だけを載せました。
2つ目は、“当店は寛いだ雰囲気ですが専用駐車場はありません”とプラス面とそれに無関係なマイナス面を載せました。
3つ目は、 “当店は狭いですが寛いだ雰囲気” と、マイナス面とそれに関係したプラス面を載せしました。
2つ目、3つ目のメッセージは、ともにレストランオーナーへの信用を向上させましたが、レストランの評価が最も高かったのは、3番目のプラス面とマイナス面に関係性(広告を見た人は二つのメッセージをつなげて考えることができた)があるメッセージ(プラスイメージ表現後置話法になっています)でした。

●今回は、採用面接に関するキーワードから、久米宏さん、レストランの広告比較と幅を広げましたが、ご年配の採用担当者の方の中には、ある程度価値観が確立されている方もいらっしゃいます。研修の場で、このような話題を提供しながら進めますと、自然に年代間の垣根が低くなり(残念ながら垣根がなくなることは難しいですね…)、ロールプレイングが盛り上がります。次回以降も、このような事例をいくつか取り上げます。

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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