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2011年2月19日 (土)

メラビアンの法則⑬ 〝ひと目ぼれ〟の研究

毎回硬い話ばかりで恐縮ですので、今回は、どなたにも関心をもっていただけるであろうアール・ノーマン著『「ひと目ぼれ」の秘密』(東京書籍)から、「顔」と「表情」のインパクトがどの程度あるのかの調査から始めます。その後に、リカルド・ベリーノ著『3分間で成功を勝ち取る方法』(ゴマブックス)より、アメリカの結婚紹介業で実際に行われている、3分間での相性診断について触れることにいたします。

〝ひと目ぼれ〟に関する大規模調査の結果わかったことは意外にも・・・
さまざまな州や地域に住む21歳以上の約1500人を対象に、無作為電話インタビュー調査を実施(最後の質問まで回答した人数は1495人、うち984人が女性、547人が男性)。
第1問は、〝ひと目ぼれ〟を信じるかどうか。「信じる」の回答者には、体験の確認後、体験者には〝ひと目ぼれ〟について詳しく話してもらえるかどうかを打診。そして、彼らの語ったエピソードを記録した。
※なお、この調査での〝ひと目ぼれ〟の定義は、「初対面の相手に60分以内で恋に落ちる」こととした。ただし、回答者の多くは、相手が〝その人だ〟と思うのに10分もかからなかったと答えたそうです。

衝動愛は長続きしないというのが定説ですがアメリカではどうも様子が違う・・・
〝ひと目ぼれ〟体験者の55%(男性43・9%、女性62・1%)はその相手と結婚している。うち20・7%は長期間付き合い、16・2%は短期間付き合った。たった8%(男性11・7%、女性5・6%)だけが交際に発展しなかったことになる。この高い数値は〝ひと目ぼれ〟したとき、80%の男女に交際相手がいなかったことも関係がありそう。その一方で、〝ひと目ぼれ〟結婚が継続している率は75・9%と高く、離婚したのは15・9%(男性21・3%、女性6・9%=米国の離婚率35%前後の半分以下にはちょっとビックリ:山本注)、8・2%は配偶者と死別した。

〝ひと目ぼれ〟しやすいお年頃は16~20歳。だから交際に発展しやすい?
〝ひと目ぼれ〟が起こるにイエスが64・1%(男性65・2%、女性63・6%)
〝ひと目ぼれ〟が起こるにイエスの958人中58・2%が体験者。
〝ひと目ぼれ〟の体験回数は回答者の75・0%が1回のみ(男性69・6%、女性78・5%)。2回は17・2%、3回は4・7%。
〝ひと目ぼれ〟体験年齢は
15歳以下で男性12・2%、女性12・6%/16~20歳で男性42・1%、女性40・4%/21~25歳で男性19・6%、女性21・9%/26~30歳男性12・6%、女性12・3%

引かれ合う外見的特徴は、やはり〝顔〟そして〝笑顔〟女性は男性の〝目〟を
同調査によると、男女が引かれ合う外見的特徴(複数回答)のベスト3は以下の通りだが、80%を超えるものはこの3例のみ。他項目は参考資料として最後に付記。
         男性      女性
顔        93・9%   89・4%
笑顔      86・8%   88・8% 
目        77・2%   84・6% 

意外?それともやっぱり!女性の方が〝ひと目ぼれ〟時は積極的!?
●リサーチによれば65%から70%の最初の接触は、女性からなされるとのこと。ただこれは非常にさりげなく行われるため、男性は自分がイニシアチブを取ったような気になるのだそうです(世の殿方たちはご用心あそばせ・・・)。
女性が主導権を取るときは、男性よりさりげないシグナルを使うようです。パーティーで女性がどんなふうに勧誘シグナルを使うかというモニカ・ムーアのリサーチでは、ほとんどのシグナルに、相手と目を合わせることが含まれていたとのこと。下記の上位6までで、直接目を合わせていないのは 3の音楽に合わせて…だけですね。
1.彼を見てにっこり微笑む
2.彼をちらっと見る
3.音楽に合わせて、体を揺らす
4.彼をまっすぐに見て、髪を跳ね上げる
5.彼を見つめる
6.彼を見て、頭をそらし、振り向く

〝ひと目ぼれ〟では男性の経済力や男女の年齢差は無視されがちのようです
●斎藤勇著『恋愛心理学』(ナツメ社)によると、「アメリカの心理学者バスは、アジアやアメリカ、ヨーロッパ、アフリカなどの37にわたる文化で、1万人を超える人たちに調査を行い、男女間でパートナー選択の基準が異なることを示している。それによると、やはり男性は女性よりも外見的魅力を重視しやすく、そのような傾向は37文化中34の文化で見られた。いっぽう女性は、男性よりも相手の経済力を重視する傾向にあり37文化中36の文化で共通していた。また、男性は年下の女性を、女性は年上の男性を好みやすい傾向もあった。」とのことです。

●参考資料にもありますが、〝ひと目ぼれ〟では外見上では男性の経済力のシンボルともいえる「服装」のポイン(54・6%)は低く、また、年上年下へのこだわりもそれほど障害にはなっていないことをうかがわせます。それでいて、恋愛関係にたどり着く確率が高いというのは、格差社会で圧倒的多数を占めるであろう、経済的非強者に属する男性群には朗報かもしれませんね。

たった3分間のコミュニケーションで、男女の相性は本当にわかる!?
●ここからは、冒頭予告のアメリカの結婚紹介業の3分間相性診断について『3分間で成功を勝ち取る方法』の抜粋。なぜ3分かは、ピンとくるものがあるかどうか、相手に引かれるものがあるかどうかを判断するにはそれで十分だからだそうで、「この方法なら、普通の合コンにありがちな気まずい感情をもたずに済む」のだそうです。

「最初の印象の良し悪しは仕事だけでなく、恋愛関係にも大きく影響する。そんな前提から作られたのが、恋愛パートナーや新しい友人を求める人たちを結びつけることを目的にニューヨークで創業されたハリーデイト社。同社が企画するイベントでは、参加者が相手と話すのはきっかり3分と決められている。
時間が来るとホイッスルが鳴り、参加者はそこで話を打ち切って別の相手と会話を始める。そして話し終わるたびに、相手のことを気に入ったかどうかを秘密のカードに書き込んでいく。後はハリーデイト社がカードの情報を突き合わせて、お互いの評価がぴったりの参加者同士を結び付けるというわけだ。」

【参考資料】 『〈ひと目ぼれ〉の秘密』より2つの調査結果を紹介
■男女が引かれ合う外見的特徴(複数回答)
       男性     女性               男性     女性
顔      93・9%  89・4%   体型      79・8%  76・6%
髪      70・2%  62・2%   目        77・2%  84・6% 
笑顔    86・8%  88・8%   服装      64・0%  56・4%
身長    53・5%  54・8%   香り/体臭 43・9%  43・6%
年上    12・4%  34・0%   年下    32・5%  11・2%
スポーツマンタイプ 36・0%   50・5%   セックスアピール 79・8%   77・1%
その他   12・4%  12・8%                    

■男女が引かれ合う性格的特徴(複数回答、いずれか70%以上抽出)
            男性     女性           男性     女性
楽しい       89・3%  88・8%  知的     81・3%  90・8%
やさしい     77・0%  91・2%  社交的   84・1%  79・8%
あたたかい   75・2%  83・7%  自信     71・7%  82・3%
ユーモアがある80・5%  91・2%  気前がよい71・4%  82・4%
コミュニケーション上手                   83・2%  80・7%

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