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2011年3月26日 (土)

メラビアンの法則⑱ こんなにもある過剰(誤)解釈例

今回は、「メラビアンの法則」に対する過剰(誤)解釈」事例(該当部分太字)です。これまでに取り上げた事例は、・ジャネット・G・エルシー著『4分間交渉術』(TBSブルタニカ)・ジョン・M・ゴットマン&ナン・シルバー『愛する二人別れる二人――結婚生活を成功させる七つの原則』(第三文明社) ・ジョン・M・ゴットマン&ジョアン・デクレア著『「感情シグナル」がわかる心理学』(ダイヤモンド社) ・竹内一郎著『人は見た目が9割』(新潮新書) ・上田晶美著『ハナマル式就活のすべて』(学習研究社)でした。

ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの研究者・専門家の書籍から
ウェレン・ラム&エリザベス・ウォトソン著『ボディ・コード からだの表情』(紀伊国屋書店)より
「行動の観察は、厳密な原則とその原則から正しく理解され得ることについての明快な知識とに依存している。しかし、言葉を使わない(ノン・バーバル)行動に気づいていれば、言葉だけに頼る場合よりも、ずっと自分たちの置かれた状況について敏感で注意深く博識でいられるということも、やはり真実なのである。ある研究者(アルバート・メーラビアン)が厳密な研究法を使って発見したところによれば、人々を一緒にして何かについて話し合うように設定された形式ばらない会合では、獲得された知識のわずか7%が実際に話された言葉から引き出されたものであった。その会合で伝わった新たな知識は、38%が人々の語調から、55%がそれに伴う身体の動作から得られたのである。」
ジョン・M・ゴットマン&ジョアン・デクレア著『「感情シグナル」がわかる心理学』(ダイヤモンド社)※第37回に紹介済み。

「顔の表情」がボディー・ランゲージ(含むイメージ)に置き換えられている例
ニコラズ・ブースマ著『90秒で“相手の心をつかむ!”技術』(三笠書房)より
1967年に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学教授(現・名誉教授)のアルバート・メーラビアンが、コミュニケーションに関する有名な研究を行った。その結論で教授はこう報告している。
「送り出すメッセージを相手に信じてもらうためには、コミュニケーションの3つのV(外見〈Visual〉、声の調子〈Vocal〉、言葉〈Verbal〉)で、同じ内容のシグナルを発していなければならない」
「矛盾するコミュニケーションを解読する」と題した論文で、教授は、コミュニケーションの3つのVが発するメッセージを、相手はどんな割合で重視しているかを報告した。
調査の結果、外見(ボディランゲージなど)が55%、声の調子が38%、言葉が7%の割合で、相手はメッセージを受け止めていることがわかった。
3つの単語の頭文字をとって、教授はこれを「コミュニケーションの3つのV」と名づけた。この3つのVが互いに矛盾するメッセージを送っていれば、相手に信用してもらえない。

ブライアン・トレーシー&ロン・アーデン共著『魅せる力』(ダイヤモンド社)より
UCLAのアルバート・メラビアン博士は、コミュニケーションに関する重要な実験を行っています。その実験から博士は、人と人の直接的なコミュニケーションの場合、ボディランゲージがメッセージの55%を占めている、と結論づけています。さらには、声のトーンがメッセージの38%を占め、言葉そのものはわずか7%でしかないことを明らかにしています。人間にはボディランゲージを瞬間に読み取ってその人を判断してしまう驚くべき能力があるのです。

「顔の表情」が「視覚情報」or「視覚要素」に置き換えられている例
リカルド・ベリーノ著『3分間で成功を勝ち取る方法』(ゴマブックス)より
カリフォルニア大学の名誉教授(心理学)でボディランゲージ研究の草分けとも言えるアルバート・メーラビアンは、40年以上にわたってこの研究をしている。
彼は、対面しての会話でメッセージを伝える際に作用するさまざまな要素を分類した。そして、調査結果に基づいて、メッセージを伝える上での重要度に応じたパーセンテージをふり分けた。以下はそれをまとめたものだ。
コミュニケーションの3つのV
1 言語要素(Verbal Elements) 言葉・単語・・・・・7%
2 音声要素(Vocal Elements) 声のトーン・抑揚・声の質・リズム・間・語尾・感嘆詞・・・・・38%
3 視覚要素(Visual Elements) イメージやボディランゲージといった言語・音声以外の要素・・・・・55%
なんと、成功するためには視覚要素の方が言語・音声要素よりも大きいのである。しかも言語・音声で見ても、言葉
そのものの意味よりも、それを話すトーンの影響の方が大きくなっている。
言い換えれば、中味も大切だが、その中味をどう伝えるかはもっと大切だということだ。大して重要でないメッセージでも、情熱を持って一所懸命に伝える人の方が、すばらしいメッセージなのにだらだらと退屈な言い方で伝える人よりも関心を持ってもらえるのだ。

小谷重徳編著、河瀬雅秀著『サービス業の経営革新』(日科技連出版社)より
ある研究によると、人を判断する情報としては目から得られる「視覚情報」が55%で、話す言葉で得られる「言語情報」は7%にすぎないという結果がある。

非言語部分が9割or93%と、ひとくくりに表現されている例
ダニエル・ゴールマ著『EQ~こころの知能指数』(講談社)より
理性が言語モードであるのに対し、情動は非言語モードだ。ある人の発言内容がその人の声の調子や身ぶりその他の非言語的メッセージと矛盾する場合、本当の気持ちはその人が「何を」言うかではなく、「どのように」言うかに表れる。感情のメッセージは9割以上が非言語的手段によって伝えられる、というのがコミュニケーション研究における経験則だ。

小暮桂子&青木かおり共著『感性がビジネスを支配する ビジネスを変える非言語コミュニケーション』(ファーストプレス)より
実は、人間は初対面の相手に対する印象を作るときに、93%もの部分を話している内容(コンテンツ)以外の要素、たとえば話し方や声、装い、しぐさ、表情などといったコンテクストから判断しています。

●以上、各項目で2例ずつ紹介させていただきました。『メラビアンの法則』を取り上げている書籍は、心理学の研究者以外のものでは、そのほとんどが過剰(誤)解釈例と思われますが、マレービアン博士のお膝元のアメリカでこれだけ数多くの過剰(誤)解釈(その発生経緯については第35回に詳述)が溢れていれば、日本での現状はある程度やむを得ないのかもしれません。
今回最後にご紹介するのは、過剰解釈もある程度受け入れられるのではとの、日本の権威のお一人からの見解です。

式にはしぐさの影響力が含まれないが、非言語チャンネルに補完的に組み込まれ…
工藤力著『しぐさと表情の心理分析』(福村出版)より
「この式では、感情を伝達する手段の93%は非言語のチャンネルであり、ことばのインパクトは、わずかに7%に過ぎないことを示しています。私たちの研究では、顔と声のチャンネルのインパクトに関する結果は、マレービアンらのこの式をほぼ支持しています。この式には、しぐさの影響力が含まれていませんが、おそらく、この式の非言語チャンネルに補完的に組み込まれていて、現実には、一定の寄与をしていると考えていいでしょう。こうしたしぐさの各チャンネルは、感情の強度に貢献しているとみなすことができます。」

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