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2011年7月 2日 (土)

《9つの非言語メディア》 身体接触① セクハラにご用心

今回は、私的なご報告からです。私・山本志のぶは研修講師として2008年に独立し、この7月で4年目を迎えました(「木の葉ブログ」開設はその半年後)。おかげさまで昨年度の登壇日数は150日を数えます。ここに至るまで、温かいご支援を送り続けてくださった多くの方々に、この場を借りて、篤くお礼を申し上げます。
これを機に、環境も気分も改め(恥ずかしながらブログの写真も…)、新たな目標に向かって取り組んでまいる所存でおります。今後も変わらぬご支援をお願いいたします。

お互いが「身体接触」のルールを知っていればセクハラも減るのでは・・・
前置きが長くなりましたが、今回から2回は「身体接触」です。6月26日の『朝日新聞』夕刊に「働く女性16% セクハラ被害」という記事がありました(詳細後記)。このような類のニュースが頻繁にマスコミ登場しますので、身体接触というとマイナスイメージを持たれがちですが、健全な人間関係を築いていく上ではとても大切な要素です。しかし、その本質を見誤るとセクハラ問題に発展しかねません。そのためにも、正しい身体接触への理解が必要と思われます。

親しい間柄の場合、相手に触れることはとても重要な意味を持つ(※1)
説得の場面でも同じだ。相手に触れるというテクニックを正しく使えば、ほとんどの場合ポジティブな結果を得ることができる。現在のアメリカで、触れることが適切と見なされている身体の部位を確認しておく。
男性が男性に対して――手、肩、上腕部、肘から手首まで
女性が女性に対して――手、上腕部、肘から手首まで、ひざ
男性が女性に対して――手、肘から手首まで
女性が男性に対して――身体全体どこでも

相手に触れるのは、あなたが話のキーポイントを話す直前が最も理想的だ!
人差し指と中指で、相手の肘から手首にかけての部分に触れる。相手の目を見ながら、自分のキーポントを述べ、1秒から3秒くらい触れたままにすること。そのときに相手の同意を求める。話を終えるときにもう一度これを繰り返してもよいが、それ以上は避けること。もし最初に触れたときにこれが効果的であれば、話し合いはうまくまとまりウィン/ウィンの状況で終わることができるだろう。

上記はアメリカの事例、日本人の身体接触はアメリカ人の半分程度
『非言語コミュニケーション』(※2)の著者マジョリー・ヴァーカスは「異文化形態での身体接触を考察することは、自分が所属する文化形態をよりよく理解することにもつながる。一般論としては、アメリカ人は『非触覚的』国民なのだが、イギリス人、イギリス系カナダ人、ドイツ人などはさらに身体接触が少ないとされているし、日本人のそれはアメリカ人の半分程度と推定されている」。と書いています。

アメリカ人が「非触覚的」民族とは、私にはとても思えませんが・・・
世界は広いということなのでしょう。日本を代表する会社の米国法人トップがアメリカ人女性スタッフからセクハラで提訴されたことがありましたが、文化の違いからすると逆セクハラが起きる可能性の方が、よほど多いように思えてしまいます。何しろ、女性は親しい男性なら〝どこを触ってもいい〟のだそうですから。そうなると、親しくない男性にする身体接触も日本女性のそれとは次元が違うでしょうから、普通の日本人男性なら好意の拡大解釈をしてしまいそうですね。

「軽く叩く」行為は親近感、「さする」行為にはちょっといやらしさが・・・
成人間の身体接触を調べたある研究では、ほとんどの人が「軽く叩く」行為を親近感や戯れの気持ちの表現だと解釈し、「さする」行為は性欲を示すものだと解釈しているそうです。これら以外の「握る」「さっと触る」などさまざまな接触行為は、その意味するところもさまざまだそうですから、相手の非言語コミュニケーションをしっかりと読み取り真意を推し量る必要があります。

『嘘つき男と 泣き虫女』で、ロレインは「軽く叩く」夫にマイナス5点!?
以前参考文献として紹介した『嘘つき男と 泣き虫女』に、夫婦間の相互評価があり、その中で、ロレインが「人付き合いの場面で」夫のブライアンを評価するところがあります。〝ほかのお客に、「うちのカミさん」と紹介して彼女のお尻を叩く・・・マイナス5点〟。親近感を示す「軽く叩く」もシチュエーションによるのですよね。

全国の18~59歳の男女に対しインターネットを通じて実施した連合調査から
働く女性の16.8%(男性は3.6%)が職場でセクハラ被害を経験していることが、連合の調査で明らかになりました。男女全体では10.2%で、そのうち労働組合に相談したのは4.9%。労組が身近な相談場所になりきれていない実態が浮き彫りになった、とのことです。 今回は、女性にとってはあまり楽しくない内容になってしましましたが、身体接触には効用も多いので、次回はそのへんを重点的に書きます。

※1:『「できる人」の話し方、その見逃せない法則』(ケビン・ホーガン著/PHP研究所)
※2: 『非言語コミュニケーション』(マジョリー・F・ヴァーガス著/新潮社)
※3:『嘘つき男と 泣き虫女』(アラン&バーバラ・ピース夫妻著/主婦の友社)

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