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2012年3月 9日 (金)

目(「視線の交差(アイ・コンタクト)」と目つき)②

イッセー尾形さんという個性的な役者さんがいらっしゃいます。そのイッセー尾形さんは、一人芝居を演じることでも有名ですが、彼は一舞台で20人くらいの女性を演じ分け(おばあさんや中年女性はもとより、帰国子女、キャリアウーマン、ウェイトレス、恋される女などなど)、それが20変化とは思えないほど見事なのだそうです。
そんなイッセーさんがあるシンポジウムで、若い女性から
「イッセーさんなら簡単に美人になれると思いますが、秘訣を教えてください」との質問を受けました。今回は、女性なら誰しも関心が高いであろう、イッセー尾形氏による、〝美人になるテクニック〟からです。(※1)

イッセー尾形氏「あなたはどんな人を美人だと思いますか?」
質問者「姿勢がよく、上品で、目が大きな人」
イッセー尾形氏「はい、では背筋を伸ばすために、腕の付け根をできるだけ後ろに持っていってください。肘を背中にまわして固定する感じです。そうすると肩甲骨が後ろに引っ張られ、自然と背筋が伸びます。そして二の腕が固定されているから、手首や指先は微妙にしか動かせなくなります。身体の先端部分を繊細に動かせば上品に見えます。」

目を大きく見せるには、顎を引くことです。俗にいう上目使いにしてください
「そのためには、胸元の開いた服にして、胸骨の間に小さなアクセサリーを着けるといい。喉の下あたりを見られていると思えば、必ず顎は下がります。それから、顎は上下に動かさず、左右にそっと動かすのが気品を醸し出すコツです」
嘘だと思うなら、鏡の前で数回練習するといい。すぐに美人の秘訣がつかめる。1日10分でも自分の肉体を意識して訓練すれば、簡単に美人に見えるようになります。」

●女20変化の達人の言葉だけに、なるほどと聞き入ってしまいそうですね。ただし、上目使いについては「疑いを持って相手を見る」視線との指摘もありますので、イッセーさんご推奨の身だしなみなどを整え、相手の視線が拡散される状態にしてから、トライしてみていただきたいと思います。顎を上下に動かさず、左右にそっと動かすと気品が醸し出される・・・私も次回の研修でチャレンジしてみようかと・・・。

●女性が目を美しく見せるためには欠かせないアイシャドーですが、その起源は古く、今から5000年も前の古代エジプトまでさかのぼるそうです。古代エジプトでは化粧術も早くから発達し、紅、香油、かつらなどを使い、髪を染めることさえ行われていました。アイシャドーは孔雀石をすりつぶした青い粉でしていたと聞くと、思わずクレオパトラの美貌を思い浮かべた殿方もいらっしゃったのではないでしょうか。

●しかし、なんともショッキングですが、このアイシャドーの主目的は美的効果を狙ったものではなく、眼病を伝染させた蝿が目のふちにとまることを防ぐためであったのです。そもそも孔雀石には強い毒性があり、殺虫剤にも使われている炭酸銅が含まれています。アフリカには今日でも人間の分泌物を好む蝿がたくさんおり、これが目の淵にとまっては眼病を伝染させました。強烈なエジプトの日射をやわらげる効果もありましたが、それは二の次だったようです。(※2)
女性の美に関するテーマからはちょっと興ざめのお話でしたが、次は瞳孔です。

ヌードと瞳孔の関係 広告業界が飛びついた訳は(※2)
瞳孔のサイズが変化することは周知の事実で、暗いとより多くの採光ができるように拡大しますし、明るい日の下ではピンの頭ほどのサイズにまで収縮します。では一定の明るさという条件下では、ベラドンナとか他の化学薬品を点眼しない限り、人間の瞳孔のサイズは変化しないのでしょうか。
男女の被験者に5種類の写真を見せると、男性の瞳孔は女性のヌードを見るとより拡大し、女性は、体の一部だけ覆った筋骨たくましい男性と、赤ちゃん、それに赤ちゃんを抱いた女性の計3枚の写真のとき、より大きくなりました。

人間の瞳孔は、積極的な感情で拡大し、消極的な感情で収縮する(※3)
このことから、実験者のヘスは、人間の瞳孔は、その人が何かに対して積極的な感情を持ったときに拡大し、消極的な感情を持ったときには収縮すると立論したのでした。ヘスのこの発見は当時、商品やその包装の市場性が生産開始前にわかれば、何とすばらしいことかと、マーケティング・リサーチを行う広告業界にとって、まるで宝の山でも掘り当てたような受け取り方をされたそうです。

●なお、この種の研究は多方面でなされており別の資料によると、支持政党の候補者の演説を聞くと瞳孔が拡大し、対立候補の演説に際しては縮小しました。このことから、瞳孔は積極的な態度だと拡大し、否定的な態度だと収縮するとの仮説を持って臨んだ研究では、残念ながらそれらしい成果は得られなかったそうです。

※1:『間の取れる人 間抜けな人』(森田雄三著/祥伝社)
※2:『話のネタ――会話がはずむ教養読本』(毎日新聞社編/PHP研究所)
※3:『非言語コミュニケーション』(マジョリー・F・ヴァーガス/新潮社)

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