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2012年5月17日 (木)

方言に代表される言語表現の東西比較③

電話応対者を対象にした研修では、〝苦手なタイプ〟への対処法を質問されることがよくあります。確か3月に『プレジデント』誌がエリア別の相性を特集しており、山本得意の立ち読みで得た知識によると、兵庫と東京の人とは恋愛もビジネスも総体的に相性が良く、大阪と京都の人は東京の人とはイマイチのようでした。

関西出身の主婦が発する「じゃまくさい!」で、東京人の夫は傷ついていた(※1)
大阪府出身で神奈川県平塚市に住む主婦(39)の口癖は「じゃまくさい」だったそうです。ちなみにこの方は、26歳で結婚するまで関西から離れたことがありませんでした。「じゃまくさい」は、近畿圏ではごく普通に口にされる言葉なので、頭から共通語と信じていらっしゃったそうです。

●あるとき、東京出身の夫が「おれって、そんなに邪魔なの?」と真顔で尋ねてきて、初めて方言と気づいたそうです。彼女は、そうとは知らず「義父母の前でもしょっちゅう使っていました」と、後悔しきりだったとか。なお、「じゃまくさい」は「煩わしい」「面倒だ」を意味する関西弁で、共通語の「面倒くさい」にあたります。

●意味をダイレクトに受け止め、長年夫人の「じゃまくさい」発言に耐えてこられたご主人は立派ですね。そのご両親も、お嫁さんに優しい人格者だったのでしょう。寛大なご家族に囲まれて彼女は幸せでした。でも、その片方で東京弁がきつく聞こえることもあるようなのです。

きつく聞こえる東京弁、「その切れ味はカミソリのようだ」と芥川賞作家も
大津市の繊維関係の会社に勤める女性(43)は東京ご出身。彼女が、ちょっと強い言い方をすると、関西生まれの夫だけでなく、長女(9歳)からも「怒らんでもええやん」と言われるそうです。「東京弁て、そんなにきつく聞こえるの?」と、彼女は首をかしげているそうですが、東京弁をカミソリに喩えた作家もいらっしゃいます。

●中高年層に絶大な人気のあった開高健氏(大阪市出身。『裸の王様』で第38回芥川賞受賞)は、「東京弁だと直球しか投げられないが、関西弁だとカーブも、ドロップ(おおきく落ちる球:山本注)もかけられる。東京弁の鋭さを剃刀(カミソリ)だとすると、関西弁のそれは斧(オノ)」と語られていたそうです。(※2)

※1:『新聞社も知りたい日本語の謎』(橋本五郎&読売新聞/KKベストセラーズ)
※2:『ビジネスの心理法則』(多湖輝著/ごま書房)

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