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2012年6月

2012年6月30日 (土)

人体(身体的特徴が発するメッセージ)②

今回は、体型に関する調査結果からです。調査項目の一部に不穏当な表現があり、掲載が躊躇されましたが、肥満が食糧危機とも関連があるとの論文が発表されたこともあり、割り切って取り上げることにしました。非言語コミュニケーションでは大事な「人体」に関する要素でもありますが、お気に召さない方はパスしてください。

体型によって、人はどのような印象を持たれてしまうのでしょうか?(※1)
      健康的  勇敢  怠惰  優しい おしゃべり バカ  正直者
肥 満     5%   20%  90%  85%    63%   66%   69%
筋肉質    95%   80%  10%  15%   37%   34%   31% 

●米国人は太っていると、それだけで自尊心が下がってしまうそうです。専門家は、幸せな気分であり続ける秘訣として、体重を減らすことを第一に挙げ、さらに5kmの散歩、階段の上り下り、掃除をすることなどを推奨しています。これを18カ月続けると、精神的にも、身体的にも健康になれるそうです(なぜか山本実行中!?)。

太り気味でも、姿勢を改善するだけで、失った自信が大幅に改善される
これもアメリカの調査ですが、自信をなくした人を対象に、半分の人には「物事を明るく考えるように」と依頼し、残りの半分には、「姿勢に気をつけて生活するように」と依頼し、2週間後どれくらい彼らの自信が改善したかを調べると、「姿勢に気をつける」グループの人たちほど、大幅に自信を改善させていたそうです。

●研修シリーズ第46回(2011年2月19日更新)で『「ひと目ぼれ」の秘密(※2)』を取り上げたことがあります。その中に異性間ではどのような外見的特徴に惹かれ合うかのアンケート調査がありました。「顔」「笑顔」の次に「体型」がきています。「目」「身長」「年齢」よりも「体型」が上にきていることは、大いに注目すべき点でしょう。

『「ひと目ぼれ」の秘密』   男女が引かれ合う外見的特徴
             男性から見て  女性から見て
             93・9%   89・4%
笑顔           86・8%   88・8%
体型            79・8%   76・6%
ベスト3は以上でした。これに続く人体にかかわる項目は以下の通り。

 (男性77・2%、女性84・6%)、 (男性70・2%、女性62・2%)
身長(男性53・5%、女性54・8%)
スポーツマンタイプ(筋肉質:山本注)(男性 36・0%、女性50・5%)
年上(男性12・4%、女性34・0%)、年下(男性32・5%、女性11・2%)

※1:『一瞬でデキる奴になる!48の心理テクニック』(内藤誼人著/日経BP社)
※2:『「ひと目ぼれ」の秘密』(アール・ノーマン著/東京書籍)

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2012年6月27日 (水)

90年前、ココ・シャネルが成功させた口コミマーケティング

シャネルブランドは高級すぎて、身につけることはあまりありませんが、ココ・シャネルその人の生き様には、同姓の一人として尊敬の念をもっております。後日、本ブログで【服装】を取り上げるとき、詳しく書きたいと思いますが、今回は、いまだ衰えぬ人気の一端と、彼女の素敵な言葉のいくつか紹介いたします。

女性対象の調査で、もっとも魅力的な香水の第1位は『シャネルの5番』(※1)
2009年の世界規模の調査によると、『シャネルの5番』が、カルバンクライン「エタニティ」、エスティ ローダー「ビューティフル」といった現代ファッション界の人気ブランドの、数ある魅力的な香水を引き離して、世界一魅力的な香水に選ばれました。
なお、上位20位の中で1980年代以前に作られた製品は『シャネルの5番』だけです。

●この香水は、1921年に発売されましたが、当初の販売は、いま流の口コミ戦術だったそうです。南仏の高級レストランでのマーケティング・リサーチ(ココ・シャネルの席の周辺にこっそり香水のサンプルを空気中に吹きつけたところ、おしゃれな貴婦人たちがみな立ち止まり、非常な関心を示した)は、成功を予感させました。

●リサーチの好感触から、彼女は、『シャネルの5番』のサンプルを100本つくり、選りすぐりの客(オピニオンリーダー的な存在:山本注)にプレゼントするという宣伝のアイデアを思いつきました。口コミで広げていき、噂に火をつける(典型的なWebの手法)という、人の反応を推し量るには絶好のアイデアを・・・。

シャネルのブテックに香水を求めに押しかけた人々への心憎い対応
彼女はとぼけてこう答えました。「あれは田舎の香水屋で見つけたちょっとしたお土産品で、売るつもりはなく、どこで見つけたかも思い出せない」。そして、顧客の熱心さに驚いたふり・反応をうかがうそぶりをし、欲望を煽りました。「本当にもっと手に入れたほうがいいとお思いになりますか? それなら努めてみますわ・・・」と。

研修で山本がよく引用させていただく『シャネルの言葉』(※2)
◇コミュニケーション研修で“非言語シグナルの重要性”を語るとき
目がその人の魂を映すものと 認めるなら、
なぜ唇が心の代弁者だと 認めないのかしら。

◇リーダーシップ研修で“沈黙のコミュニケーション”を語るとき
自分のことを語ってはだめよ。
黙って人にわからせなくては。

◇モチベーション・アップ研修で“欠点との向き合い方”を語るとき
欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。
欠点はうまく使いこなせばいい。
これさえうまくいけば、なんだって可能になる。

◇ビジネス・マナー研修で“場に応じた遊び心”を語るとき
エレガントでありながら、行儀を悪くする、
つまり、くずすには、
まず第一に礼儀正しい基礎がなければならない。

※1:『シャネルN°5の秘密』(ティラー・マッツエオ著/原書房)
※2:『女を磨くココ・シャネルの言葉 正・続』(高野てるみ著/マガジンハウス)

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2012年6月24日 (日)

《9つの非言語メディア》 人体(身体的特徴が発するメッセージ)①

1923年、ココ・シャネル(1883-1971)が南仏の保養地で休暇を過ごし、たまたま日焼けしてパリに帰ってきました。それを見たパリジェンヌの印象は、「健康そうでカッコいい。それに、私には保養地に行けるだけの時間とお金があるとの、余裕があらわれている(※1)」というものでした。でも、これには悲しい物語があるのです。

シャネルが長髪を切り、日焼けの似合うショートカットにした理由とは?(※2)
ショートカットのココ・シャネルしか山本は知りませんが、1910年代まで、彼女は床にまで届く美しい黒髪を誇っていたそうです。当時の恋人アーサー・カペルが大好きだったその豊かな長髪を、彼が、英国の若き名家未亡人と結婚すると知った時、ココは彼に罰を与える意味で切ったのでした(なんか日本女性を彷彿とさせますね)。

シャネルの髪型(ギャルソンヌスタイル)が、その後フランス中心に流行する
ところで、ショートカットのことをフランス語でギャルソンヌ(Garconne)スタイルといいますが、モード辞典によると、「この語は主として1920年代後半にフランスを中心に流行したファッション様式を指して用いることが多い」とありました。ひょっとしてラ・ギャルソンヌも、そのルーツはココ・シャネルなのかもしれません。

はやりの服装がファッション、その中で安定し、定着したものがモード
これは、井上ひさし氏の『ボローニャ紀行(※1)』の中に出てくる、氏のイタリアの友人の言葉です。日焼けも、ショートカットも、ココ・シャネルの風習にとらわれない生き方の副産物ですが、注目度が高いため、たちまちそれが当時のフランスの流行となり、現代では世界のモードとして定着しています。本当に凄いことですね。

美白派には日焼けが気になる季節ですが、いい感じで焼けば魅力もアップ!(※3)
美白がもてはやされる時代ですが、日焼けも“魅力的”に見えるとの調査結果があります。でも、ココ・シャネルが長髪のままでしたら、1923年から日焼けがブームになることはなかったのではと、山本は考えます。この調査が髪形に触れていないことが少し気になりますが、とりあえず、魅力的・健康的な焼け具合を見てみましょう。 

        日焼けなし かるく焼いた 中程度に焼いた 真っ黒に焼いた
健康的に見える  38.1%    56.8%    60.6%    44.5%
魅力的に見える  38.0%    56.5%    60.6%    45.6%

●このデータからは、一時期もてはやされた顔黒(ガングロ)は、やはり流行の域を出ないようですね。数ヶ月前の米国発のニュースと記憶しますが、小学生の娘さんと一緒に日焼けサロンに行き、顔を真っ黒に日焼けさせた母親が(児童虐待に当たるのかどうか)行き過ぎと逮捕されていましたが、やはりほどほどがよさそうです。

※1:『ボローニャ紀行』(井上ひさし著/文藝春秋社)
※2:『ココ・シャネル』(エリザベート・ヴァイスマン著/阪急コミュニケーションズ)
※3:『一瞬でデキる奴になる!48の心理テクニック』(内藤誼人著/日経BP社)

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2012年6月22日 (金)

航空会社のCS② 格安ローカル航空なのにCS評価抜群の会社

CS評価・経営効率ともに抜群で、マーケティングの世界では超有名企業なのがサウスエスト航空です。前々回紹介したように、米国のローカル格安航空のため、日本では(米国でもNYなどの都市によってはマイナーのケースも)ほとんど知られていません。しかし、その特異なサービスは、とても信じられないほどのものなのです。

客室乗務員が、座席上の収納庫から顔を出す驚きのパフォーマンス(※1)
搭乗客が驚かされることがよくあるそうです。たとえば、座席上の荷物入れに添乗員が隠れていて、頃あいを見て顔を出す(参考文献にはその写真が)とか、奇抜な服装に着替え舞踏?を披露するとか、得意の喉を機内放送に流すとか。時には搭乗客のひんしゅくを買うこともあるようですが、会社はサービス精神とみなしているそうです。

●制服らしきものがないのも特徴といえます。早い時期から、全部門でカジュアルな服装への移行を行っており、客室乗務員の服装は、夏服の場合ポロシャツ、キュロットパンツ、スニーカーだそうです。一時期、フォーマルな制服を導入した時期もあったようですが、乗客からの声で、数年後にはカジュアルな制服に戻したとのこと。
 
●発想法のツールの一つに紙ナプキンがあります(KJ法の紙切れ数枚程度)。そこから生まれたアイデアがナプキン・ストーリーとして語られることがありますが、サウスウエスト航空はその代表的例です。全機種が737搭乗員に限らず、従業員のお遊び感覚は、こうしたユニークなルーツとも無関係ではないかもしれませんね。

すべての始まりはレストランの紙ナプキンに書かれた3つのマルから(※2)
サンアントニオのあるクラブで、弁護士のハーブ・ケレハー(後のサウスウエスト航空CEO)がクライアントのローリン・キングと会ったときのこと。キング氏はチャーター便の会社を経営しており、主要ハブを避けてダグラス、ヒューストン、サンアントニオを低料金で結ぶコミューターを立ち上げたいと考えていました。

キング氏がナプキンに描いたのは、中に都市名を書いたマルが3つとそれらを結ぶ線を描いたシンプルなものでした。ところが、これだけでビジョンを理解したケレハー氏は、法務のコンサルタントとして契約。1967年、二人はサウスウエスト航空を設立し、米国に航空機革命を起こし、世界的に評判の高い企業文化を作り上げました。

●15年ほど前のスペインを旅行で山本は初めて座席指定がない飛行機(サウスウエスト航空仕様)に乗り、カルチャーショックを受けたのです。早い者勝ちで、ツアー添乗員でも席が確保できなければ降ろされます(実際にあったとか)。サウスウエストは全機種ボーイング737に統一など、いろいろなアイデアで競合に勝ち残ってきた会社です。

飛行距離を限定し、都市に近く使用料の安いローカル空港を使用(※3)
同社の路線は、ロサンゼルスからワシントンまでカバーしているものの、ロサンゼルスからワシントンへ向かうとすると、3~4都市で乗り継ぐことになってしまいます。加えて、大きな国際空港を避け、なるべく都心に近いローカル空港(空港へ支払う着陸料が安い)を発着し、気楽な足としてネットワークを広めたのでした。

※1:『破天荒!』(ケビン&ジャッキー・フライバーグ著/日経BP出版センター)
※2:『このマーケターに学べ』(マーシャ・ターナー著/ダイヤモンド社)
※3:『世界の『航空会社」物語』(谷川一巳著/主婦の友社)

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2012年6月17日 (日)

動作(人体の姿勢や動きで表現されるもの)⑩

大変興味深いプレゼンテーション時の身振り手ぶりに関する研究のことが『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン(※1)』の中に、書かれています。スティーブ・ジョブズが世界一のプレゼンターと称されたことは、このブログでも何回も取り上げましたので、今回はプレゼンに役立つ身振り手ぶりの紹介から。

プレゼンでは、身振り手ぶりを交えたほうがパフォーマンスを発揮できる!
シカゴ大学のディビッド・マクニール博士は1980年から手の使い方を研究し、しぐさと言葉に密接な関係があることを発見したそうです。身振り手ぶりを使った方が考えがまとまり、プレゼンテーションでいいしゃべりができるというのです。逆に体を動かさないようにすると、意外なほど注意力が削がれ、うまく行かないとのこと。

●マクニール博士によれば、深く考える訓練を積み、自信のある人は、その明快な思考が反映された手の動きをし、手の動きを見ていれば、思考プロセスがわかると。このため博士は、大事なポイントは手の動きで強調するようにと指摘されています。ただし、ロボットのような動きや、やりすぎはマイナスになるので、気をつけましょう。

●ジョブズ氏のタイトルの付いた参考文献を紹介し、ジョブズ氏その人が登場しないのは少々残念な気がしますので、9つの非言語シリーズの補足として構想中の【服装】から先取りし、ジョブズ氏のブレゼンでのいでたちについて触れます。そうです、まだ記憶に生々しい、あの黒のハイネックのことです。

●ジョブズ氏がプレゼンで定番にしていたのは、黒のモックタートル、色あせたブルージーンズ、白いスニーカーでした。もう少し詳しくいうと、タートルは三宅一生のカスタムメイド、ブルージーンズはリーバイス501、スニーカーはニューバランスです。出典(※1)にはタートルがセントクロイとありますが、これは間違いです。

なぜスティーブ・ジョブは、三宅一生のカスタムメイドを着るようになったのか
1980年代の初め、ジョブズ氏が日本に出張した際に、ソニー会長の盛田昭夫と工場見学し、従業員の制服が気に入ったそうです。その後、制服をデザインした三宅一生と知己になり、自分用のハイネックを作ってくれと頼みました。イッセイは、100着ほど作ってジョブズに送ったそうです。(※2)

●ジョブズ氏が基調講演で着ていた黒のハイネックは、彼のソニーへの敬意表れであり、アップルの経営にも導入した日本的な〝協調の文化〟のシンボルだったそうです。昔日の面影のないソニーと、世界一の時価総額を誇るアップルの創業者同士の交流に、ほのぼのとした感興を抱くのは、山本だけでしょうか。

※1:『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』(カーマイン・ガロ著/日経BPマーケティング)
※2:『スティーブ・ジョブズ全発言』(桑原晃弥著/PHP研究所)

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2012年6月14日 (木)

航空会社のCS① スカイマークが目指す?「従業員第一主義」の実践企業例

5月31日のある研修で受講生から、「乗客に対して、こんな航空会社があるのですが、ご存知でしたか?」と、Webの文章を見せてくれました。それが、朝日新聞の『天声人語』をはじめ、新聞各紙で大きく報道されることになった、スカイマーク社の乗客向け文書『サービスコンセプト』でした。

●航空会社のトラブル対応に関して、似た事例を以前読んだ記憶があり、訪ね歩いておりましたら、ついに再会いたしました。出典は『破天荒!(※1)』ですが、記事そのものは1995年7月号のリーダース・ダイジェストに掲載されたトム・ピータース(『エクセレント・カンパニー』の著者)の『有名人の横顔』からの抜粋です。

顧客がいつも正しいとは限らない。だから、顧客より従業員が優先される
サウスウエスト航空のCEOハーブ・ケレハーは、飛行機の座席を格安料金で顧客に提供しているが、顧客よりも従業員の方を優先するときっぱり言い切る――たとえそのために顧客を失うようなことがあってもだ。だが、本当に顧客はいつも正しいとは限らないのか? 「その通り」とケレハーはぴしゃりと言う。

「それこそ上司が従業員に対して犯しやすい最大級の背信行為なのだと私は思う。顧客のほうが間違っていることもある。われわれはそういう顧客はお断りしている。手紙を書いてこう言うのだ。
『よその飛行機に乗ってください。われわれの従業員を侮辱しないでほしい』」

CSでリッツ・カールトンやディズニーと並び称されるサウスウエスト航空とは
サウスウエスト航空は1967年創業で格安航空会社(LCC)のパイオニアですが、米国の国内線であるため、多くの日本人はその存在を知りません。にもかかわらず、この会社は、有償旅客キロ数の【国際線+国内線】の世界ランキングで堂々第7位(2009年ITAT:国際航空運送協会)に位置するばかりか、クレームの少ない凄い会社なのです。

搭乗者10万人当たりのクレーム発生率が、5大航空会社より1ケタ少ない
サウスウエスト航空0・26件、ノースウェスト航空1・43件、アメリカン航空1・65件、デルタ航空1・81件、ユナイテッド航空2・25件、USエアウェイズ3・16件(2007年調査 ※2)。なお、この5社は昨年末アメリカン航空が連邦倒産法の適用を申請したことで全社が破綻し、サウスウエストの強さが際立っています。

サウスアメリカCEOに「侮辱しないでほしい」と言わせたクレーマーとは?
たびたびサウスウエストを利用するある女性は、何一つ気に入らず、搭乗後に必ず「座席指定がないのが気に入らない」「ファーストクラスがないのが…」「機内食がないのが…」「搭乗手続きが…」「飛行機の色が…」「客室乗務員のスポーティーな制服と気さくな態度が…」「ピーナッツ(同社の唯一サービス品)が…」と苦情を申し立てた。

手紙には必ず返事を書く同社は、彼女にも辛抱強く回答したが、それでも止まることなく苦情手紙は山をなした。担当者がたまりかね「処理をお願いします」とハーブ・ケレハー(CEO)に依頼すると、彼は1分もしないうちに次のような返事を書いた。
「クラバプル様、もうお乗りになれなくなって残念に思います。さようなら。ハーブ」

CEO自ら、とびきりのクレーム客に最後通牒を送る勇気はどこから・・・
「いったい何人のCEOが、日曜日の午前3時に清掃係の休憩室に来て、ドーナツを配ったり、作業服を着て飛行機を掃除し始めたりするだろうか? 従業員は自分が人間として尊敬され、大切にされ、愛されていると感じれば、外部の顧客に対しても温かい心で接するようになるはずだ」。これはケレハー氏をよく知る経営者の言葉です。

●スカイマーク社の『サービスコンセプト』も、マスコミに西久保慎一社長が語るように、その意図するところは従業員第一主義だと思われます。同じスタンスながら、その姿勢がサウスウエスト航空と異なる受け止め方をされたのは、何がしかの準備不足があったからではないでしょうか。今後のスカイマークに期待したいと思います。

※1:『破天荒!』(ケビン&ジャッキー・フライバーグ著/日経BP出版センター)
※2:『マーケティング脳VSマネジメント脳』(ル・ライズ&ローラ・ライズ著/翔泳社)

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2012年6月 9日 (土)

動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑨

今回は、いくつかの文献から〝貧乏ゆすり〟だけピックアップしてお届けします。ちょっと悪趣味と、山本の感性が疑われかねませんが、最近、この貧乏ゆすりが「健康に役立っている」との見解が専門家から発表されておりますので、非言語コミュニケーションの一部とご理解いただいて、先をお読みください。

ウソをつこうとするとき、否定的サインを出すときに見られる〝貧乏ゆすり〟
・ウソをつこうとするとき、下肢の動きが信号を発します(貧乏ゆすりをしたり、足を組んだり・・・)。意外に足の動きと感情は密接につながっています。(※1)
・座っているときに脚を組む、あるいは貧乏ゆすりをしているは、相手に対する否定的サイン(肯定的サインは脚を組まないで揃えている)。(※2)

〝貧乏ゆすり〟は不安や緊張からも誘発され、我が儘な性格も要因となる
面接直前の強い不安や緊張から「この場から逃げ出したい」という心理が、貧乏ゆすりを誘発ことがあるそうです。また、わがままで自己中心的な人は、思い通りにならないことがあると苛立ち、貧乏ゆすりで解消することがあるそうです。(※3)

●いずれにしても、相手が〝貧乏ゆすり〟を始めたら、ネガティブ要因が内包された懸念が持たれますので、早々に話題を変えるか、引き上げたほうがよさそうですね。次は、これも山本の専門領域、クレーム応対時に、相手が見せた〝貧乏ゆすり〟への対処法を、クレーム対応のプロフェショナルからご伝授いただきましょう。

クレーム客が見せる〝貧乏ゆすり〟から対処法を読み取ると・・・
「座るやいなや貧乏ゆすりをし続けるような人は、知的で理論的な面を持っている反面、短気で負けず嫌いな性格も持ち合わせているので、自分の意見を押し通そうとする傾向がある。見かけは明るいようであっても実は社交下手なので回りくどい話を避け、さりげない姿勢でスムーズな話の流れを心がけると、よい方向に進む。」(※4)

「時々貧乏ゆすりをする人は、頭の回転が速く、行動力も優れていて、事務処理能力にも長けている人が多い。しかし反面、短気な面を持っていることも多い。人の言うことに耳を貸し理解する能力を備え、誠実にことを進めていく性格を持ち合わせているが、しかし人に誘導されるのを嫌う傾向にある。」

●2012年4月22日の『日本経済新聞』によると、〝貧乏ゆすり〟は、女性に多い手足の冷えやむくみの解消に役立つほか、関節が痛んで介護が必要になることも多い股関節症の治療に活用している病院もあるそうです。たまに〝貧乏ゆすり〟をする人は、ちょっと救われた気分ですね。

※1:『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』(ジョー・ナヴァロ&マーヴィン・カーリンズ著/河出書房新社)
※2:『コミュ力』(松村清著/商業界)
※3:『外見だけで好かれる技術』(樺旦純著/星美堂出版)
※4:『実践的クレーム対応』(武田哲男著/産業能率大学出版部)

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2012年6月 6日 (水)

動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑧

あなたは、面談時に、相手があなたを受け容れてくれそうなのか(商談ではYES)、拒否され(NO)そうなのかを、相手の動作から読み取ることができますか? 非言語コミュニケーションを読み取る能力を身につけ大富豪になった実業家の著書から、心理学者の樺旦純(かんばわたる)氏がピックアップした見きわめの10項目とは。

受け容れられる動作と、そうでない動作を80%以上当てたら観察力はOK!
①じっと目を閉じている。あるいは、まばたきをしている
②上着やズボンについたゴミを拾うしぐさをしている
③メガネを出してかけたり、レンズをふいたりしている
④上着を脱いだり、ネクタイをゆるめたりしている
⑤両手を後ろに組む
⑥デスクの上に両手を乗せ、軽く開いている
⑦デスクにある灰皿、コーヒーカップなどの障害物を取り除く
⑧電話が鳴ると急いで受話器を取る
⑨両足を軽く開き、くつろいだ状態で座っている
⑩3回以上うなずく

受け容れてくれそうな4つの動作
④上着を脱いだり、ネクタイをゆるめたりしている
⑥デスクの上に両手を乗せ、軽く開いている
⑦デスクにある灰皿、コーヒーカップなどの障害物を取り除く
⑨両足を軽く開き、くつろいだ状態で座っている

●動作の⑥⑦にはデスクが登場しますので、営業マンが仕事中のお客さまの部屋を訪ねたケースと考えられます(米国では短時間のアポで出かけていくことも多いので、よくあることのようです)。しかし、こシチュエーションでは判断しにくいので、山本が椅子もしくはソファーに座った姿勢としてアレンジしますと、
⑥は、「腕を広げ手のひらは開かれてひざの上でリラックスしている」になるでしょう。⑦は、デスクをテーブルに置き換えればそのまま通用しそうですね。

拒否されそうな動作は読みやすいので、兆候が見えたら戦術を即座に転換する
拒否されそうな動作は、会話中に相手の目線を避ける、腕組(心を閉ざしているサイン)、状況への過敏・過度な反応ですから、より分かりやすいといえます。特に営業の場合、こうしたしぐさが見えたら、即座に話題を変えるなどの戦術転換を図らないと、いたずらに時間を浪費することになります。
厳しい表現になりますが、相手の拒否姿勢が読めたときこそ、〝捨てる勇気〟がためされる瞬間といえるのかもしれません。

※:『外見だけで好かれる技術』(樺旦純著/星美堂出版)

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2012年6月 2日 (土)

動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑦

街中には騙し屋さんがカモを狙っています。恐ろしいことに、その眼力があなどれないのです。彼らは、歩き方から〝お人好し〟を見抜きます。だからこそ、同じ人が何度も被害にあうことになります。ある税理士さんは、東京駅で3回もカモにされてしまいました(背広地や貴金属類を高額で買わされた)。自分が犯罪者のマークする特徴を有していたら深刻ですが、さて、どの動作が狙われることに・・・。

犯罪者は、前方から歩いて来る人が〝カモ〟かを、たった7秒で見分ける(※1)
あるとき、米国の地方紙にどんな人が犯罪者から襲われやすいのか、一目見ればわかると言いふらす警察官や犯罪者がいるという記事を読んだことから、ホフストラ大学のべディ・グレイソン教授はある実験を思いつきました。

それは、ビデオカメラで、街を歩いている人の正面の姿をたくさん撮影(隠し撮りで1人につきたった7秒=統計的に割り出した、襲おうとする者が犠牲になる者を「値踏みする」時間)し、犯罪者に誰が襲われやすいかをチェックしたのです。

要注意! 特徴的な歩幅・足の引きずり・手足のバランスの崩れ・腕のぶらつき
その結果は、研究者の予測を覆し、かなりの確率で犯罪被害者を言い当てた(その後の追跡調査で判明)そうです。
犯罪者のターゲットに共通する歩き方の特徴は以下の通り。

(1)歩く速さと関係なく、歩幅が長すぎるか短すぎる歩き方。
(2)「かかと」や「つまさき」を使わず、足を引きずるような歩き方。
(3)足の動きと腕の振りがあっていないような歩き方(左右の両手がそれぞれ身体にくっついた状態で、左腕と左足を同時に動かし、右腕と右足を一緒に動かす)。
(4)腕を自分の身体に触れないようにぶらつかせながら歩く歩き方。

●では逆に、一般人が危険な人物を見分けることはできるのでしょうか。最初に思い浮かぶのは人相ですが、これがなかなかむずかしいようなのです。しかし、人類の長い歴史の中には、悪人を割り出すあるアイデアを思いつき、実験した人がいます。その結果、彼は悪人とは正反対に見える美男、美女の作り方を発見しました。

凶悪犯の顔を集め合成し、それに似た顔をマークすれば犯罪は激減!?(※2)
チャールズ・ダーウィンのいとこに当たるサー・フランシス・ゴードン(優生学*を唱えた人物として悪名今なお高い人物)は、「顔つき」から悪を割り出す方法を編み出そうとしました。つまり、悪人ヅラをあらかじめ見つけ出し、犯罪を防止しようという、いかにも優生学らしい発想(表現がきついですが本文はもっとすごいのです)。

*優生学とは、良い素質、優れた能力を持つ人間を結婚させ、一方「悪い」人間には断種を強いることで、人類の「品種改良」を進めようという主張で、のちにヒットラー率いるナチス・ドイツで実際に行われた。

●ゴードンは監獄に入れられている罪人の写真を何枚も何枚も重ね合わせ、「これぞ悪人!」という顔を合成してみました。ところが、そうしてできた悪の権化の顔は、何とも美しいのでした。男性はハンサムに、女性はまたとない美人が出来上がったというのです。

●この実験の結果わかったことは、人の顔をたくさん集めて平均の顔をつくると、それは元の一つ一つの顔よりも魅力的になるということでした。平均すると何がいいのでしょうか。凸凹をならして「平」にし、「均」整のとれた形にするところがミソなのだそうで、不規則なところを除去すると、キレイになるのだそうです。

※1:『しぐさと表情の心理分析』(工藤力著/福村出版)
※2:『浮気をしたい脳』(山元大輔著/小学館)

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