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2012年6月 9日 (土)

動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑨

今回は、いくつかの文献から〝貧乏ゆすり〟だけピックアップしてお届けします。ちょっと悪趣味と、山本の感性が疑われかねませんが、最近、この貧乏ゆすりが「健康に役立っている」との見解が専門家から発表されておりますので、非言語コミュニケーションの一部とご理解いただいて、先をお読みください。

ウソをつこうとするとき、否定的サインを出すときに見られる〝貧乏ゆすり〟
・ウソをつこうとするとき、下肢の動きが信号を発します(貧乏ゆすりをしたり、足を組んだり・・・)。意外に足の動きと感情は密接につながっています。(※1)
・座っているときに脚を組む、あるいは貧乏ゆすりをしているは、相手に対する否定的サイン(肯定的サインは脚を組まないで揃えている)。(※2)

〝貧乏ゆすり〟は不安や緊張からも誘発され、我が儘な性格も要因となる
面接直前の強い不安や緊張から「この場から逃げ出したい」という心理が、貧乏ゆすりを誘発ことがあるそうです。また、わがままで自己中心的な人は、思い通りにならないことがあると苛立ち、貧乏ゆすりで解消することがあるそうです。(※3)

●いずれにしても、相手が〝貧乏ゆすり〟を始めたら、ネガティブ要因が内包された懸念が持たれますので、早々に話題を変えるか、引き上げたほうがよさそうですね。次は、これも山本の専門領域、クレーム応対時に、相手が見せた〝貧乏ゆすり〟への対処法を、クレーム対応のプロフェショナルからご伝授いただきましょう。

クレーム客が見せる〝貧乏ゆすり〟から対処法を読み取ると・・・
「座るやいなや貧乏ゆすりをし続けるような人は、知的で理論的な面を持っている反面、短気で負けず嫌いな性格も持ち合わせているので、自分の意見を押し通そうとする傾向がある。見かけは明るいようであっても実は社交下手なので回りくどい話を避け、さりげない姿勢でスムーズな話の流れを心がけると、よい方向に進む。」(※4)

「時々貧乏ゆすりをする人は、頭の回転が速く、行動力も優れていて、事務処理能力にも長けている人が多い。しかし反面、短気な面を持っていることも多い。人の言うことに耳を貸し理解する能力を備え、誠実にことを進めていく性格を持ち合わせているが、しかし人に誘導されるのを嫌う傾向にある。」

●2012年4月22日の『日本経済新聞』によると、〝貧乏ゆすり〟は、女性に多い手足の冷えやむくみの解消に役立つほか、関節が痛んで介護が必要になることも多い股関節症の治療に活用している病院もあるそうです。たまに〝貧乏ゆすり〟をする人は、ちょっと救われた気分ですね。

※1:『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』(ジョー・ナヴァロ&マーヴィン・カーリンズ著/河出書房新社)
※2:『コミュ力』(松村清著/商業界)
※3:『外見だけで好かれる技術』(樺旦純著/星美堂出版)
※4:『実践的クレーム対応』(武田哲男著/産業能率大学出版部)

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