« 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑥ | トップページ | 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑧ »

2012年6月 2日 (土)

動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑦

街中には騙し屋さんがカモを狙っています。恐ろしいことに、その眼力があなどれないのです。彼らは、歩き方から〝お人好し〟を見抜きます。だからこそ、同じ人が何度も被害にあうことになります。ある税理士さんは、東京駅で3回もカモにされてしまいました(背広地や貴金属類を高額で買わされた)。自分が犯罪者のマークする特徴を有していたら深刻ですが、さて、どの動作が狙われることに・・・。

犯罪者は、前方から歩いて来る人が〝カモ〟かを、たった7秒で見分ける(※1)
あるとき、米国の地方紙にどんな人が犯罪者から襲われやすいのか、一目見ればわかると言いふらす警察官や犯罪者がいるという記事を読んだことから、ホフストラ大学のべディ・グレイソン教授はある実験を思いつきました。

それは、ビデオカメラで、街を歩いている人の正面の姿をたくさん撮影(隠し撮りで1人につきたった7秒=統計的に割り出した、襲おうとする者が犠牲になる者を「値踏みする」時間)し、犯罪者に誰が襲われやすいかをチェックしたのです。

要注意! 特徴的な歩幅・足の引きずり・手足のバランスの崩れ・腕のぶらつき
その結果は、研究者の予測を覆し、かなりの確率で犯罪被害者を言い当てた(その後の追跡調査で判明)そうです。
犯罪者のターゲットに共通する歩き方の特徴は以下の通り。

(1)歩く速さと関係なく、歩幅が長すぎるか短すぎる歩き方。
(2)「かかと」や「つまさき」を使わず、足を引きずるような歩き方。
(3)足の動きと腕の振りがあっていないような歩き方(左右の両手がそれぞれ身体にくっついた状態で、左腕と左足を同時に動かし、右腕と右足を一緒に動かす)。
(4)腕を自分の身体に触れないようにぶらつかせながら歩く歩き方。

●では逆に、一般人が危険な人物を見分けることはできるのでしょうか。最初に思い浮かぶのは人相ですが、これがなかなかむずかしいようなのです。しかし、人類の長い歴史の中には、悪人を割り出すあるアイデアを思いつき、実験した人がいます。その結果、彼は悪人とは正反対に見える美男、美女の作り方を発見しました。

凶悪犯の顔を集め合成し、それに似た顔をマークすれば犯罪は激減!?(※2)
チャールズ・ダーウィンのいとこに当たるサー・フランシス・ゴードン(優生学*を唱えた人物として悪名今なお高い人物)は、「顔つき」から悪を割り出す方法を編み出そうとしました。つまり、悪人ヅラをあらかじめ見つけ出し、犯罪を防止しようという、いかにも優生学らしい発想(表現がきついですが本文はもっとすごいのです)。

*優生学とは、良い素質、優れた能力を持つ人間を結婚させ、一方「悪い」人間には断種を強いることで、人類の「品種改良」を進めようという主張で、のちにヒットラー率いるナチス・ドイツで実際に行われた。

●ゴードンは監獄に入れられている罪人の写真を何枚も何枚も重ね合わせ、「これぞ悪人!」という顔を合成してみました。ところが、そうしてできた悪の権化の顔は、何とも美しいのでした。男性はハンサムに、女性はまたとない美人が出来上がったというのです。

●この実験の結果わかったことは、人の顔をたくさん集めて平均の顔をつくると、それは元の一つ一つの顔よりも魅力的になるということでした。平均すると何がいいのでしょうか。凸凹をならして「平」にし、「均」整のとれた形にするところがミソなのだそうで、不規則なところを除去すると、キレイになるのだそうです。

※1:『しぐさと表情の心理分析』(工藤力著/福村出版)
※2:『浮気をしたい脳』(山元大輔著/小学館)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■本ブログ内容とは別に、お問い合わせ・ご質問等ございましたら、【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。

|

« 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑥ | トップページ | 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑧ »

非言語コミュニケーション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑦:

« 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑥ | トップページ | 動作(姿勢や動きで表現されるもの)⑧ »