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2012年7月

2012年7月29日 (日)

金メダリストと銀メダリストの典型的な表情の違い

日本選手は初日に2つ銀メダルを獲得してくれました(柔道60k級の平岡拓晃選手、女子重量挙げ48k級の三宅宏美選手)。お二人とも前回の北京大会でメダルを逃し、リベンジのロンドン大会でした。でも、その表情はとても対照的だったのではないでしょうか。メダリストの表情に関して面白い調査がありますので紹介いたします。

金メダル受賞者に近かった、重量挙げ三宅宏美選手の爽やかな笑顔
メドベックという心理学者のグループが、1992年の夏のオリンピックのすべてをビデオ録画し、その分析を行いました。すると、金メダル受賞者が喜んでいるのは当然ですが、銀メダル受賞者の表情は一様に暗いことが明らかになったのです。なぜ彼らは2位という素晴らしい位置に甘んじることができなかったのでしょうか。(※1)

「もう少しで金が取れたのに・・・」というやるせない思いが銀メダリストには
トップ以外は忘れ去られるという教訓が、銀メダリストを暗い表情にさせることは理解できます。では、銅メダリストはどうでしょうか。彼らは、「危うくメダルが取れないところだった」という心理状態にあるために、メダルをとれた安心感の方が悔しさよりも大きいのでしょう、銀メダリストよりも、ずっと幸福そうだったそうです。

●「2番目ではいけないんですか?」との議論が話題になりました。1番目と2番目の違いを語るときに良く例に出されるのが大西洋横断飛行です。最初に成功したリンド・バーグのことは多くの人の記憶に残っていますが、彼よりも短時間により少ない燃料で2番目に成功したバート・ヒンクラーのことはほとんどの人が知らないのです。

●なお、大西洋横断の3番目はアメリア・アーハートです。この人がバート・ヒンクラーよりも有名なのは「初の女性飛行士」だったことによります。女性の1番目のインパクトが大きいのですね。ところで、水泳の400m個人メドレーで銅メダルを受賞した17歳の萩田公介選手の満面の笑顔は、上記研究にぴったりと当てはまります。

メダリストの心理が、学生が成績表を受け取るときにも表れた
メドベックは、共同研究者とともに類似の研究を行っていまする。学生に成績を渡すとき、相手の表情を分析したのです。すると、Bクラスの成績を受け取る人々が一番苦い顔をしました。「もう少し頑張ればAだったのに・・・」との後悔があるため不満を強めるとのこと。むしろC辺りの人が幸せそうな穏やかな表情をしていました。

●まさに人生の縮図を見る思いがいたします。そういえば、浅田真央さんが懸命に涙を抑えている姿も痛ましかったですね。五輪大会中に山本ができることは応援だけですが、メダリストの表彰台の表情をしっかり記憶にとどめ、そして、敗者にはさらに一層やさしい眼差しをもって、今後の彼らの活躍を見守っていこうと思います。

※1:『心理戦の勝者』(内藤誼人&伊東明著/講談社)

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2012年7月26日 (木)

赤い色の不思議 どうして異性の赤い服装に惹かれるのか【服装③】

「青色は実際よりも見る人から遠くに見え、赤色は近くに見える効果を持つ」と、ビレンという色彩心理学者が言っています。そして、スペインの闘牛士のマントが赤いのは、牛を刺激するためではなく(牛は色盲だから識別できない)、観客を興奮させるためだと、2011年5月14日の本ブログ「非言語メディア」色彩③に書きました。

●赤い色は、ヒトにアドレナリンの分泌を促します。そしてアドレナリンには、感情の昂りを引き起こす作用があります。その上、赤い衣装をまとった対象は近くに見えるのです(パーソナルスペースでいえば、社会的距離が個人的距離に、個人的距離が密接距離に)。だとすると、相手に対する親近感が増すのは当然の成り行きですね。

赤い服を着れば、男性は女性に、女性は男性にモテルって本当!?
米ロチェスター大学の心理学教授アンドリュー・エリオット氏によると、赤い服を着た男性は、女性からより魅力的に見られることが一連の実験で示されたそうです。「女性は赤い服を着た男性を、ステータスが高く、収入が多く、出世しそうだと評価しました」。やはり、女性もアドレナリンに影響されるのでしょうか・・・。

●そういえば、小学生の頃読んだ漱石の『坊ちゃん』の中に赤シャツの教頭先生が登場しました。本稿を書くに際して読み直したら、教頭いわく「赤は身体に薬になるから、衛生のためにわざわざ誂(あつ)らえる」とありました。漱石先生、ひょっとして英国留学中に赤い色が人に与える影響を学んでいたのかもしれませんね。

赤には魅力度を高める効果はあるが、人柄をアピール要素はない?
実験では、赤や白などの枠をつけた男性の写真や、同じ男性の写真をシャツの色を変えて女性に見せ、男性の魅力度やステータスを評価してもらい、デートしたいかなどの質問に答えてもらいました。その際、男性が親切そうか、外向的に見えるかなども聞きましたが、親切さや外向性などの評価には、色の影響はなかったそうです。

●エリオット氏らは、赤い色がこのような影響をもたらすのは、文化的な理由と生物学的な理由があると考えているそうです。赤は古来から、富や権力と結びつけられていたといいます。例えば古代ローマでは、身分の高い人は「赤を着る人」と呼ばれ、現代でも有名人は「レッドカーペット」で迎えられ、伝統は継承されていると。 

男性は気づいていないが、赤い色が女性の魅力を高めている
前出のエリオット氏たちは心理学実験を通して、赤い色は男性に対して女性をより魅力的に感じさせるという研究結果も発表しています。ただし、男性は、魅力的に映ることに色が作用していることには気付いていないとのこと。闘牛士の赤いマントが観衆を興奮させるためのものだと気づかないのですから、当然なのかもしれません。

●復活の気配のタイガー・ウッズの勝負服が赤でしたね。そして彼はトーナメントの最終日に颯爽と赤いシャツで登場し、劇的勝利を数多く演じて見せました(今回の全英オープンも最終日赤でしたが残念ながら3位)。でも、タイガーの赤は、自らを鼓舞し、ライバルを威圧する目的というのは、よく知られたお話のようですが・・・。

※ 今回のブログ転記以外の素材は、Webから取らせていただきました。

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2012年7月22日 (日)

定着率を改善し、説得力を高める“白色のメッセージ”【服装②】

白い色のプラスイメージは 清潔 誠実 勝利 真実 幸福 さわやか などがあげられます。一方で、冷たさ 警戒心 孤独感 失敗 別れ 自己否定 空虚 などのマイナスイメージもありますが、どちらかというとポジティブに受け取られることのほうが多いのではないでしょうか。そんな例を2つ紹介いたします。

あるユニークな処方箋が、清掃会社の定着率を50%改善させた(※1)
ビル清掃を業務にしているある清掃会社では、従業員が2、3ヶ月で辞めてしまうのでその補充に苦慮していました。従業員の多くは40、50代のご婦人です。この状況を打破するための会社側の処方箋は、たいへんユニークなもの(苦肉の策ではあったのですが・・・)でした。その効果はてきめんで、退職率が50%も改善しました。

秘策は、ノリのよく効いた、真っ白な手袋を毎朝渡すことだった!
その会社では、毎朝従業員さんに、真っ白な手袋を渡すようにしました。この手袋は、特別な席にしていってもおかしくないほどの代物だったようです。清掃という仕事は決して汚い仕事ではなく、清潔な環境をつくるために欠くことのできない仕事であるという、会社からのメッセージが込められていたのですね。

●白い手袋で、多くを語らずして仕事に誇りを持たせるなんて、なんと素敵な発想なのでしょう。従業員さんも、きっと楽しくお仕事をなさっていることでしょう。さて、本題の白に戻ります。白といわれ、一般的な日本人がまず最初に思い浮かべるのは、ほとんどの場合「お医者さん」で、そのため白い衣装は説得力を持つのだと。

普通の格好をした人より、牛乳屋さんの方が説得力があるのはなぜ(※2)  
歩行者に、以下の注文を3タイプ(①一般市民「ジャケットにネクタイ」、②牛乳屋さん「白いエプロン」、③ガードマン「警察によく似た制服」)の服装の人から依頼します。
1 すみません、わたしのバッグを拾ってくれませんか?
2 すみません、小銭がないので、1セントくれませんか?
3 すみません、このバス停の看板を向こう側まで移動させてくれませんか?

①一般市民   応諾率 (1:36%、2:33%、3:20%)
②牛乳屋さん 応諾率(1:64%、2:57%、3:21%)
③ガードマン 応諾率 (1:82%、2:89%、3:56%)
※③の応諾率がよいのは警官に似た服装によるもので、どの調査でも似た結果となる。

不思議なことに、普通の服装の一般市民より白いエプロンの牛乳屋さんの方が説得効果が高かったのです。この白いエプロンは決して権威を感じさせるものではありませんが、それでも歩行者に言うことを聞いてもらえました。この研究からわかったことは、説得する際の服装は、なるべくフォーマルな印象のほうが旨くいくことでした。

※1:『ビジネスの心理法則』(多湖輝著/ごま書房)
※2:『「説得上手」の科学』(内藤誼人著/日本経済新聞社)

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2012年7月18日 (水)

“お客さまはすべて正しい”を実践する高級百貨店ノードストローム

お買い物中のご夫婦がふと気付くと飛行機が出発する時間。慌てて支払いを済ませたためか、店のカウンターにチケットを置き忘れてしまいます。それに気付いたノードストロームの店員が、タクシーで空港までお届けした話は有名ですが、これ以外にも感心させられるお話がたくさんありますので、今回その一端を紹介いたします。

ノードストローム史上、最高の個人のお客さまはクレーム客だった!(※1)
あるとき、多忙なため昼食を食べ損ねていた店員のサラが、食事に出ようと別の部門のところを通り過ぎようとしたとき、一人の女性がブラウスを床に投げつけ、踏みつけているところに遭遇しました。サラは条件反射のように、店を出ていこうとする顧客を追いかけ、引き留め、そして親身になってお客さまの苦情を聴きました。

3回ブラウスをオーダーし、3回とも裏切られたと感じたこのお客さまは、ノードストロームに見切りをつけ、近くのニーマン・マーカスに乗り換えようと決心して、この過激なアクションをしたのでした。サラの1時間にわたるフォローが的確であったため、この女性は、その後ノードストローム史上最高の個人客となったそうです。

●航空、ホテル、レストラン業界の大規模なサービス調査担当研究員のコメントに、「顧客が優れたサービスを受けたと記憶しているケースのうち25%は、サービスの失敗から始まっている(※2)」があり、上記はまさにこれに該当しますね。“クレームは恐れずチャンスと心得ること”と、山本はCS研修でよくこの例を取り上げます。

売ったことのない商品の引取りを求められたら?
商品の引取保証をしているノードストロームに、販売してないタイヤ4本が持込まれました。でも、お客さまはこの店で買ったと譲らなかった(実は、この店はタイヤ屋さんの跡地だった)ため、これを引き取ったこともありました。ボロボロの服をまとったホームレス(前回紹介)同様、このことも称賛記事として全米に配信されました。

在庫のない製品(白いシャツでブルーの襟)を求められた販売員の機転(※2)
残念ながらご希望の製品は、店頭にも他の店舗にも、在庫はありませんでした。でも販売員は、「あいにく在庫がありません」とは言いませんでした。白いシャツとブルーのシャツを2枚ずつテイラー部門に持っていき、襟を付け替えてくれと頼んだのです。そうすれば、白襟のブルーのシャツと、逆のタイプのシャツが2枚ずつできます。

●気の利いた販売員さんですね。でも、この販売員さんはただ者ではありません。ブルーのシャツ(白い襟付き)を客に見せ、「もし逆の組合せもお望みでしたら、ご用意できます」と言ったのです。このお客が4枚買ったかどうかは書かれていませんでしたが、お客の期待を裏切らない機転と、セールス根性は見上げたものですね。

※1:『サービスが伝説になるとき』(ベッツィ・サンダース著/ダイヤモンド社)
※2:『苦情という名の贈り物』(ジャネル・バーロウ他著/生産性出版)
※3:『20歳のときに知っておきたかったこと』(ティナ・シーリグ著/阪急コミュニケーションズ)

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2012年7月14日 (土)

《9つの非言語メディア+α》 みすぼらしい服装で人を判断した代償と、差別せず受けた称賛【服装①】

ワシントン州スポースケンに住む男性が苦情に関する大きなニュースになったことがありました。その男性はひどくみすぼらしい服を着て、取引口座がある銀行に行き、手形を現金に割り引いてもらいました。そして50セントの駐車無料券を要求しました。しかし、銀行は彼に「無料駐車券の発行は出来ない」と告げたのです。

50セントの駐車料を惜しんだため、銀行は100万ドルの預金を失った
その男性は苦情を述べ、上司に会わせるように要求しました。対応した上司も軽蔑の眼でその男性客を見回し、再度駐車券は発行できないと告げました。すると、男性客は彼の預金全部を解約したいと言い出しました。銀行側が調べてみると、彼の口座には、何と!当日満期の100万ドルがあることがわかったのですが、後の祭りでした。

●6月にある都市銀行さんの研修がありました。成長した彼らと再会する新人フォローアップ研修は、講師にとっては楽しみな場でもあります。上記は『苦情という名の贈り物(※1)』出てくるお話ですが、銀行には銀行のお話が望ましいと考え、紹介しました。ところで、百貨店の研修で披露する、これとは正反対のお話もあります。

高給百貨店に、ボロボロの服を着たホームレスの女性が現れました・・・(※2)
ある牧師が、休日に訪れたノードストロームで、ボロボロの服を着たホームレスの女性を見かけます。「あまりにもこの場の雰囲気にそぐわないこの来訪者は、きっと歓迎されないに違いない」と考えた彼は、彼女が警備員に出ていくように言われたときに、少しでも彼女の尊厳が保たれるようにと、女性の後を追いました。

彼女が向かった先は、この店でも最高でエレガントな商品を扱う売り場でした。しかし、牧師の予想に反して、店員は誰も止もせず、それどころか、彼女は販売員に笑顔で迎えらました。彼が近くの試着室から様子を覗うと、店員たちは他の顧客にするように、彼女にも行き届いた対応をしているのを見て非常に驚き、店員に尋ねると…。

「私たちがここにいるのは、『奉仕と親切』のためですから」と答えた
この牧師は、教会の説教のテーマにこれを取り上げました。すると、この説教のメッセージは、礼拝に参加した人々から友人や仲間に次々と伝えられていきます。そして、ニューヨーク・タイムズがこのエピソードを取り上げたことで、さらに広く伝わり、ノードストロームの語り継がれる“サービス伝説”のきっかけとなりました。

●みすぼらしい服装に対する対応の違いがもたらした結果の明暗は、私たちに大きな教訓を与えてくれます。CSで名高いノードストロームのお話には頭が下がります。なお、本ブログは土曜か日曜日に非言語コミュニケーションのシリーズを連載しておりますが、今回から非言語の10番目のメディアとして【服装】を取り上げます。

※1:『苦情という名の贈り物』(ジャネル・バーロウ他著/生産性出版)
※2:『サービスが伝説になるとき』(ベッツィ・サンダース著/ダイヤモンド社)

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2012年7月11日 (水)

お財布を拾ったとき、ヒトを善人にさせる最大の要因とは

前回も紹介しましたが、アメリカの動物行動学者コンラート・ローレンツによると、人間には、ベイビネス(赤ちゃんらしさ)を持つ存在に出会うと「かわいらしい。さわりたい。放っておいたら心配だ」といった保護欲求が生じるのだそうです。もし、拾ったお財布に赤ちゃんの写真が入っていたとしたら・・・。(※1)

笑う赤ちゃんの写真が入っていたお財布は88%が回収された!(※2)
ハートフォードシャレー大学の心理学者リチャード・ワイズマンはスコットランドのエジンバラで写真の入った財布をたくさん落とす実験をしました。落とされた各40個のお財布の中で、一番持ち主に戻ったのは笑う赤ちゃんの写真で88%、次がかわいい子犬で53%、家族は48%、年寄り夫婦は28%だったそうです。

これを使えば失敗しないとう、広告宣伝業界の3B神話とは(※3)
アメリカの広告宣伝業界には3B神話とよばれるモノがあります。これを使えば失敗しないのだそうです。その3Bとは、「ビューティ」「ベイビー」「ビースト」。ビューティは美しいものや美女、ベイビーは赤ちゃん、ビーストは動物です。お財布の回収率と2つのB(「ベイビー」「ビースト」)が合致するのは偶然とはいえないでしょう。

赤ちゃんの笑顔は、どうしてそんなに魅力的なのか?
2011年2月 5日の研修シリーズ第44回で取り上げた『顔の本(※4)』に以下の記述があります。「世の中で一番すなおな人間といったら、それは赤ちゃんだといってよいであろう。赤ちゃんのつくる寝顔、泣き顔(泣き顔には、怒りも、驚きも含まれる)笑い顔、これらの表情すべて左右対称的である。顔をゆがめることは、まずない。」

●著者の香原志勢氏によると、赤ちゃんは情緒の世界にひたりこんでおり、嬉しかろうが、悲しかろうが、そこには知的なものの介入がなく、すなおな心がつくり出す顔には左右の歪みが生じないとのこと。そもそも左右対称は美の原点とされ、赤ちゃんはこの条件を備えているので、守ってあげなければならない天使に見えるようです。

異性のヌード写真に瞳孔は開き、女性は赤ちゃんの写真にも瞳孔を開く(※5)
一定の明るさの条件下では人間の瞳孔のサイズは変化しないと考えられがちですが、例外もあるのです。男女の被験者に5種類の写真を見せると、男性の瞳孔は女性のヌードを見るとより拡大し、女性は、体の一部だけ覆った筋骨たくましい男性と、赤ちゃん、それに赤ちゃんを抱いた女性の計3枚の写真のとき、より大きくなりました。

●瞳孔が開かない男性の保護欲求が、お財布で発揮されたことは素晴らしいですね。今日の日本で、赤ちゃんの写真がスコットランドほどの効果を持つかどうかは分かりませんが、守り神になってくれる確率は高そうです。その一方、同情されてしかるべきお年寄り夫婦への返還率が低いことに、心が痛むのは山本だけでしょうか。

※1:『外見だけで好かれる技術』(樺旦純著/星美堂出版)
※2:『瞬間説得 その気にさせる究極の方法』(ケヴィン・ダットン著/NHK出版)
※3:『逆説の仕事術』(鳥内浩一著/マガジンハウス)
※4:『顔の本』(香原志勢著/講談社)
※5:『非言語コミュニケーション』(マジョリー・F・ヴァーガス著/新潮社)

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2012年7月 8日 (日)

人体(身体的特徴が発するメッセージ)③

男性は、赤ちゃんは当然ながら、女性の〝ベビーフェイス〟にも強く惹かれるそうです。これは、大変興味深いテーマですね。『心理戦で絶対に負けない本(※1)』の中に、この疑問に答えてくれる記述があります。非言語9つのメディアの「人体」の最後は、身体の網羅的な評価から、〝ベビーフェイス〟と〝ひげ〟に焦点をあてることにいたします。

他人はあなたをどう見ているのか
1 ベビーフェイスの女性は、「頭がよく」「社交性が高く」「健康」と思われやすい
2 太った人は、「怠け者」「おしゃべり好き」と思われやすい
3 やせた人は「神経質」と思われやすい
4 筋肉質の人は「自己中心的」「エネルギッシュ」「社会性に富む」と思われやすい
5 ひげを生やした人は「頑固」と思われやすい

ベビーフェイスと美人では、なぜベビーフェイスに好感が持たれるのか(※2)
パーティーで美人とかわいらしい人がいたら、男性は圧倒的にかわいらしい人に話しかけるらしいのです。なぜかというと、美人タイプには、なんとなく敬遠されそうですが、かわいらしいタイプなら、気さくに笑顔で答えてくれそうな気がするからなのだそうです(日本男児には、こんな人はいないでしょう! それとも買いかぶり?)。

●美人でも気さくで性格のいい人は少なくないのに、ついそんな先入観を抱くのには、2つの理由があります。ひとつは、「美人はプライドが高く、自分など相手にしないだろう。自分と釣り合うのはかわいい女だ」と思うから。つまり、人は自分とバランスの取れた相手を選びたがるようなのです。

頭が大きく、ふっくらした体つき(パンダ・ミッキー・ドラえもん)が愛される
もうひとつの理由は、アメリカの動物行動学者コンラート・ローレンツ(刷り込み=インプリンティングの権威)の「ベイビネス(赤ちゃんらしさ)」に対する「かわいらしい、さわりたい」という保護欲求があげられます。動物、マスコット、漫画の違いはあっても、世界中で人気のあるキャラクターには共通する特徴があります。

少女からの手紙が、リンカーンのひげをいつまでも剃らせなかった(※3)
髭がシンボルマークだったリンカーンにこんな逸話があります。
リンカーンが、選挙中も第16代大統領に選出された後もあご髭を剃らなかったのは、「あごひげを生やせば立派に見えて、みんながあなたに投票しますよ」と書かれた手紙を、見知らぬ11歳の少女からもらったからだそうです。

●リンカーンにとって、髭はかなりご利益があったようで、大統領は手紙をくれた少女グレース・ベデルを訪ねて直接お礼の言葉を述べたそうです。現在髭を蓄えられている方、また、これから伸ばそうと考えている方は、可愛らしいグレース・ベデルの言葉を思い出し、自信を持って檜舞台にお立ちください。

※1:『心理戦で絶対に負けない本』(伊東明&内藤誼人著/アスペクト)
※2:『外見だけで好かれる技術』(樺旦純/成美堂出版)
※3:『苦手な人との会話はこう切り出しなさい!』(蟹瀬誠一/角川マガジンズ)

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2012年7月 5日 (木)

人体(身体的特徴が発するメッセージ)番外編 アメリカ大統領選挙、背の高い方が勝つ確率が高い!?

米国のある研究によると、背が高いと記述した男性の「恋人募集」の広告には、多くの手紙が寄せられました。これが、女性の場合だと、身長は反応の数に影響を及ぼさず、記述した体重が軽い方が多くの手紙を受け取っています。ところで、この身長がアメリカの大統領選挙に大きな影響を与えているという、驚きのデータがあります。

背の高い候補者に勝ったのはニクソン、カーター、ジョージ・ブッシュ
初代ジョージ・ワシントン以来すべての米大統領は、国民の平均身長よりもずっと背が高い傾向にあります。1900年以来、28回のアメリカ大統領選挙のうち24回は主要政党の候補者のうち背の高い方が勝利を収めています(『影響力の武器(※1)』『幸福の計算式(※2)』から)。ロムニー氏の身長が分からないのですが、勝敗は如何に?

「背の高い男性にはリーダーシップがある」との「神話」が米国社会に(※3)
米国では、率先性や決断力の速さ、タフネスやマッチョ的イメージがリーダーの資質と考えられています。これを実証するように、米国企業の上位500社の男性経営者の平均身長を調べると、一般男性の平均より8センチも高いことが判明しました。統計学的にみると、これほどの差が偶然に生じる確率は限りなくゼロに近いそうです。

●『人間関係における非言語情報伝達(※4)』の「身長による処遇の違い」の中に、「日本で、いくつかのアンケート調査を行った結果、やはり日本にも欧米と共通な『高さ信仰」と『やせ願望』があることがわかりました。すらりと伸びたしなやかな肢体が、現代人の美学に合致しているためだと考えられます。」との記述ありました。

●残念ながら、日本人も見かけで人を判断する傾向があるようですね。背の高い人がリーダーシップを発揮するとの解釈には、スポーツで、身体的優位を持つ4~6月生まれが活躍する(野球、サッカー、バスケットなどの団体競技など)傾向に通じるところがあるように思えます。さて、こんなデータはその裏付けにならないでしょうか。

米大統領の75%、上院議員の65%、学生時代の成績は平均以下だった(※5)
これに加えて、フォーチュン500企業の社長の半数以上が、大学の成績の平均はCだったとの報告もあります。アインシュタインも、エジソンもどちらかといえば落ちこぼれだった話は有名ですが(そういえばスティーブ・ジョブズもそうでした)、こうした事実に向き合うと、いろいろな意味で山本も、なんとなく救われた気がします。

●前回ブログ、非言語シリーズ9つのメディア「身体②」の追記のような気持ちで、このブログを書きましたが、これから本格化する米国の大統領選挙に関しては、結果が出る前に、一度報告しておきたいと思い、研修講師の目線で書かせていただきました。もし、内容に不快感を持たれた方がいらっしゃいましたら、なにとぞご容赦ください。

※1:『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著/誠信書房)
※2:『幸福の計算式』(N・N・ポータヴィー著/阪急コミュニケーション)
※3:『組織行動の「まずい!!」学』(樋口晴彦著/詳伝社)
※4:『人間関係における非言語情報伝達』(マーク・L・ナップ著/東海大学出版会)
※5:『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』(ジョン・C・マクスウェル/三笠書房)

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