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2012年7月22日 (日)

定着率を改善し、説得力を高める“白色のメッセージ”【服装②】

白い色のプラスイメージは 清潔 誠実 勝利 真実 幸福 さわやか などがあげられます。一方で、冷たさ 警戒心 孤独感 失敗 別れ 自己否定 空虚 などのマイナスイメージもありますが、どちらかというとポジティブに受け取られることのほうが多いのではないでしょうか。そんな例を2つ紹介いたします。

あるユニークな処方箋が、清掃会社の定着率を50%改善させた(※1)
ビル清掃を業務にしているある清掃会社では、従業員が2、3ヶ月で辞めてしまうのでその補充に苦慮していました。従業員の多くは40、50代のご婦人です。この状況を打破するための会社側の処方箋は、たいへんユニークなもの(苦肉の策ではあったのですが・・・)でした。その効果はてきめんで、退職率が50%も改善しました。

秘策は、ノリのよく効いた、真っ白な手袋を毎朝渡すことだった!
その会社では、毎朝従業員さんに、真っ白な手袋を渡すようにしました。この手袋は、特別な席にしていってもおかしくないほどの代物だったようです。清掃という仕事は決して汚い仕事ではなく、清潔な環境をつくるために欠くことのできない仕事であるという、会社からのメッセージが込められていたのですね。

●白い手袋で、多くを語らずして仕事に誇りを持たせるなんて、なんと素敵な発想なのでしょう。従業員さんも、きっと楽しくお仕事をなさっていることでしょう。さて、本題の白に戻ります。白といわれ、一般的な日本人がまず最初に思い浮かべるのは、ほとんどの場合「お医者さん」で、そのため白い衣装は説得力を持つのだと。

普通の格好をした人より、牛乳屋さんの方が説得力があるのはなぜ(※2)  
歩行者に、以下の注文を3タイプ(①一般市民「ジャケットにネクタイ」、②牛乳屋さん「白いエプロン」、③ガードマン「警察によく似た制服」)の服装の人から依頼します。
1 すみません、わたしのバッグを拾ってくれませんか?
2 すみません、小銭がないので、1セントくれませんか?
3 すみません、このバス停の看板を向こう側まで移動させてくれませんか?

①一般市民   応諾率 (1:36%、2:33%、3:20%)
②牛乳屋さん 応諾率(1:64%、2:57%、3:21%)
③ガードマン 応諾率 (1:82%、2:89%、3:56%)
※③の応諾率がよいのは警官に似た服装によるもので、どの調査でも似た結果となる。

不思議なことに、普通の服装の一般市民より白いエプロンの牛乳屋さんの方が説得効果が高かったのです。この白いエプロンは決して権威を感じさせるものではありませんが、それでも歩行者に言うことを聞いてもらえました。この研究からわかったことは、説得する際の服装は、なるべくフォーマルな印象のほうが旨くいくことでした。

※1:『ビジネスの心理法則』(多湖輝著/ごま書房)
※2:『「説得上手」の科学』(内藤誼人著/日本経済新聞社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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