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2012年8月16日 (木)

スポーツのコーチングに学ぶ① 本来個人競技の水泳選手が、なぜ「チーム」について語ったのか

競泳日本のメダリスト11人がロンドン市内でそろって記者会見したとき、松田丈志主将が「27人の個性ある選手がチームのためにという意識を持ち、すごい力になった」と話していました。そして、「チーム力って本当に結果に表れるんだと思った」と語ったのは、4百mメドレーリレーで銅メダルを獲得した寺川綾選手です。

●以前「チームワーク」の勉強をしていた折、この発言を予見した本があったことを思い出した山本は、お盆休みを利用し国会図書館に行ってきました。そして『なぜ社員はやる気をなくしているのか(※1)』のタイトルが決め手となり、そのご本と久し振りの再会を果たしたのです。行き着くまで大変でしたが、内容はピタリ賞でした。

個人競技でもチームとしてのまとまりの良し悪しが、そのまま成績に影響する
「団体スポーツでチームワークがパフォーマンスに大きく影響することは当然だが、最近では個人競技である水泳などでも、チームとしてのまとまりの良し悪しが、そのまま成績に影響することが知られるようになってきている。先のアテネ五輪での日本の水泳陣の大活躍はその好例であろう」。(山本注:メダルは金3銀1銅4個でした)

●『なぜ会社は変われないのか』などの著書もある柴田昌治氏のご指摘の通りになったわけです。そして、この文章は「仕事の場面でも事情はさほど変わらない。チームワークの質が仕事の質や効率に大きな影響を与え・・・」に続きます。この「チームワーク」の質は、ビジネス・スキルアップ研修では大事なテーマのひとつです。

「チームワーク」に潜む〝手抜き〟を見破った「綱引き」の実験(※2)
マクシミリアン・リンゲルマンが行った「綱引き」の実験があります。1対1で引き合う場合の筋力を100%とすると、「2人ずつで引き合う場合は本人の筋力の93%の力を出している。3人では85%、8人では49%と力がどんどん抜かれていく」というものです。要するに、人数が増えるにしたがって「手抜き」度が増すのです。

●実は、大声を出す実験でも、集団が大きくなればなるほど声が小さくなることが検証されています(※3)。「チームワーク」を研修で語るとき、山本は、この「綱引き」実験を引き合いに出し、「手抜き」を戒めることにしています。でも、今回の五輪の選手たちは、団体競技の良さをシナジー効果によって見事に成果につなげたのです。

※1:『なぜ社員はやる気をなくしているのか』(柴田昌治著/日本経済新聞社)
※2:『本当にわかる心理学』(植木理恵著/日本実業出版社)
※3:『心理学 落語にみる、こころの科学』(佐藤浩一&井上知義著/あいり出版)

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