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2012年8月30日 (木)

“エチケット”の言葉を生んだハイヒールとその歴史【服装⑤】

何と、その昔ハイヒールは男性の履物だったと、『雑学おもしろ百科9(※1)』に書いてありました。ハイヒールの最古の絵は、紀元前4世紀頃のギリシャのテーベの王侯墳墓内の遺物に登場し、女性ではなく男性が履いているそうです。今回は、ハイヒールの歴史と、靴販売のプロが実際の売り場で演じた感動の物語を紹介いたします。

ギリシャ演劇の男優は、背を高く見せるため底部全体を高くした靴を履いた
ギリシャでは、その底上げ靴をコトルノスと呼びました。16世紀のルネッサンス時代に、やっと婦人の間に「チョピン」という、背を高く見せる靴が登場しました。そして18世紀のフランスでは男女ともハイヒールを履き、そのまま芝生に入りました。そのため庭園内の花壇がハイヒールで踏みにじられることになってしまったのです。

ベルサイユのバラは“立て札(エチケット)”で守られた(※2)
公園の芝生に「立ち入り禁止」の立札はつきものですが、立て札のことをフランス語ではエチケットといいます。ベルサイユ宮殿の花園を平気で踏みにじる貴族たちを取り締まるための立て札(エチケット)が、その後「心の花園を荒らすな」に転じ、やがて今日的意味合いの“エチケット”として用いられるようになりました。

靴売り場のプロ(久保田さん)が見せたサービスの真髄(※3)
あるとき、母娘二人連れがハイヒールを求めに百貨店の靴売り場を訪れました。
母親「娘はスチュワーデスを目指しているので、リクルート用にできるだけ高いヒールの靴を勧めて欲しい」
娘さん「高いヒールの靴は履いたことがありません。でも、(身長がスチュワーデスの条件のギリギリのラインなので)少しでも高く見せたいんです」

久保田「でも、6センチ以上のヒールをはじめて履くのは、とてもたいへんですよ」
「面接官(久保田さんも面接を担当)にいちばん印象に残るのは、その人の笑顔です。いままで履いたことがない8センチのヒールを履いて、笑顔、出ます?」
「もしお時間があれば、美しい歩き方を習われてはいかがですか。高いヒールのパンプスを履くのは難しいんです」「これでなれて、歩き方をもうちょっと勉強されてから8センチヒールを、そのほうが笑顔が出ますよね。面接は絶対笑顔ですから・・・・・」

●後日、見違えるほど美しくなった娘さんと母親が合格の報告を兼ね来店した折、買い求めたのはちょっと高めの7センチヒールだったそうです。相手のことを心底から慮り、よい結果に導く久保田さんのシューテング・アドバイザーとしての姿勢は最高ですね。山本も、大いに見習いたいと思い、研修でもよくこのお話を披露します。

※1:『雑学おもしろ百科9』(小松左京監修/角川文庫)
※2:『セールスセンスを磨く プレゼンテーション技術』(森田琢夫著/井上書院)
※3:『お客さまの「ありがとう」が聞きたくて』(久保田美智子著/大和出版)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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