« 専門家の意見か、人気で選ぶか、各種チョコレートランキング | トップページ | 〈香り・におい〉に関する男女比較&国際比較【香り・におい②】 »

2013年1月27日 (日)

《9つの非言語メディア+α》 人類はどのように〈香り・におい〉と接してきたのか【香り・におい①】

今回から、「非言語コミュニケーション9つのメディア」のプラスαとして【服装】に続き【香り・におい】シリーズに入ります。香りや匂いは、最近ではよく知られるアロマセラピー以外にも活用されています。その代表的な例は、医療やマーケティングといえるでしょう。その奥行きの深さを、歴史から順に紐解いてまいります。

多くの宗教で、香は欠かせないものになっています(※1)
たとえば、仏教の聖地であるインドでは香木の産地であったことから、香を焚(た)くことで不浄を払うとされて、宗教的儀式で頻繁に用いられてきました。日本で仏壇に手を合わせるときに線香を焚くのも、こうした歴史的背景があるからです。カトリックやギリシャ正教では振り香炉などを用いて、聖堂内に香りを漂わせます。

歴史を飾った女性たちも香りを愛していました
クレオパトラは香料の貿易で地位を築き、また、寝室に厚くバラの花を敷き詰め、その香りでローマの皇帝2人(カエサルとアントニウス)を誘惑しました。そして、マリー・アントワネットのバラ好きも有名で、ベルサイユ宮殿内の離宮(プチトリアノン)に香りのいいバラをたくさん育て、それらを浮かべたアロマバスを楽しみました。

日本における香りの歴史は聖徳太子と鑑真和上から
日本における香りの歴史では、次のようなことが知られています。西暦595年、淡路島に漂着した香木(*沈香:じんこう)が、聖徳太子に献上されたと史実にあります。754年には鑑真和上が32種類の香りの材料を日本に伝え、さらに数種類の香木を練り合わせて焚く「薫物(たきもの)」の調合法を日本にもたらしました。

(*)東南アジア産の沈香木という樹木は、樹脂が沈着すると比重が増し水に沈みます。沈香の中で最高級とされるのが、ベトナムを原産の伽羅で、徳川家康が愛好しました。

正倉院に所蔵される国宝、『蘭奢待(らんじゃたい)』(※2)
東大寺正倉院の宝物の中に長さ156センチメートル、大径43センチ、重さ11.6キログラムという巨大な香木「蘭麝待(らんじゃたい)」があり、9世紀に中国から伝えられたとされます。この名香木が日本史に再び登場したのは戦国時代のこと。神をも恐れぬといわれた織田信長は、今では国宝のこの香木を大胆にも切り取らせました。

●有機化合物200万種類のうち、5分の1の40万種類ほどが何らかの香りを持つといわれています。それらはすべて異なるので、香りの数は約40万種類ということになります。そして人間には、二度と嗅ぎたくない腐った肉のにおいから、いつでもかいでいたい恋人の香水まで、1万種類ほどの香りをかぎわける能力があるそうです。(※3)

※Ⅰ:『〈香り〉はなぜ脳に効くのか』(塩田潤二著/NHK出版)
※2:『興奮する匂い 食欲をそそる匂い』(新村芳人著/技術評論社)
※3:『感性で拓くマーケティグ』(恩蔵直人編著/丸善プラネット)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「非言語コミュニケーション研修」の話題から。

|

« 専門家の意見か、人気で選ぶか、各種チョコレートランキング | トップページ | 〈香り・におい〉に関する男女比較&国際比較【香り・におい②】 »

非言語コミュニケーション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 《9つの非言語メディア+α》 人類はどのように〈香り・におい〉と接してきたのか【香り・におい①】:

« 専門家の意見か、人気で選ぶか、各種チョコレートランキング | トップページ | 〈香り・におい〉に関する男女比較&国際比較【香り・におい②】 »