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2013年2月14日 (木)

“芳香”がもたらすリラクゼーション効果【香り・におい⑤】

私たちが自宅などで気軽に取り組めるのは芳香浴でしょう。その中でも、もっとも手軽なのは乾式吸入法です。ティッシュに数滴精油を垂らして鼻に近づけて深呼吸をします。このティッシュをそのまま室内に置いても効果があります。精油は揮発性ですので、自然に芳香物質が拡散するからです。以下に芳香浴から順に紹介いたします。

芳香浴は3つのルートからヒトの身体に作用します(※1)
1つ目は、鼻から入り、嗅粘膜・嗅覚受容体・嗅細胞でにおい分子の情報が電気信号に変換され、嗅神経から嗅球を経て、大脳辺縁系、視床下部に届くルート。2つ目は、におい分子が気管支や肺組織に直接入り、体循環を経ず直接的に働く作用。3つ目は、におい分子が肺胞から血液中に溶解し、体循環から各臓器・器官に届けられる作用。

皮膚から吸収される「におい」――経皮吸収
メディカルアロマセラピーで用いられる精油の芳香成分は揮発性かつ脂溶性です。化学構造は、炭素数が10から15の炭素化合物がほとんどで、分子量は100~300と比較的小さい分子です。そのため、皮膚に精油を添付すると皮膚の表皮から容易に表皮の細胞、あるいは細胞間隙を通過して表皮の下に届きます。

免疫力を高めストレスを抑える森林浴も香り効果
香りの生理作用に関しては、森林浴の効果が実証されつつあります。森林浴では、緑を眺める、鳥のさえずりや小川のせせらぎを聴く、風に吹かれる、歩くなど、さまざまなことを全身で体感します。中でもとりわけ、香りによる生理作用が大きな効果をもたらすことが解明されつつあるようです。

●『感性で拓くマーケティグ』は、樹木精油のもつ自律神経系への効能に具体的に触れています。森林総合研究所と株式会社ANBASのマウスを使った実験で明らかになったのは、タイワンヒノキ材の油やレモンユーカリ葉の油は血圧下降(鎮静)効果が高く、ヤクスギ材やヒバ材の油は血圧上昇(興奮)効果等が高いというものでした。

お香にはリラクゼーション効果がある
お香をかぐと、唾液中のコルチゾール(通称ストレスホルモンと呼ばれ、緊張やストレスを感じたときに上昇する)濃度が低下します。コルチゾールのレベルが下がるということは、お香にリラクゼーション効果があることを示唆します。また、お香を嗅いだ後は抗酸化力(BAP:体内に生じる「錆(さび)」を打ち消す力)も上昇します。

※1:『〈香り〉はなぜ脳に効くのか』(塩田潤二著/NHK出版)
※2:『感性で拓くマーケティグ』(恩蔵直人編著/丸善プラネット)

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