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2013年3月23日 (土)

<強要未遂容疑>娘の小学校に謝罪文要求 父親を逮捕 の記事を読んで

毎日新聞(3月23日(土)12時17分配信)によると、小学校に通う長女がけがをしたのは担任の責任だと言いがかりをつけ、学校側に謝罪文を書かせようとしたとして警視庁葛飾署は23日、容疑者を強要未遂容疑で逮捕したそうです。同署によると、容疑者は「電話はしたが強要はしていない」と容疑を否認しているとのこと。

無理やり謝罪文を書かせたりしただけでも強要罪となる
刑法の223条(強要)は、
生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、又は暴行を用いて、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者は、3年以下の懲役に処する。
2  親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害した者も、前項と同様とする。
3  前2項の罪の未遂は、罰する。

●本事例は3の未遂に該当するのですね。葛飾署によると、容疑者の長女は昨年12月下旬、帰宅途中に転倒して左手小指を骨折。容疑者は翌日から学校に「担任が荷物をいっぱい持たせて帰宅させたのが原因」と主張し、謝罪を要求し続け、知人ら数人で学校に押しかけることも。このことから学校側が2月下旬に被害届を出しました。

クレーム対応に助けとなる法律を知っておきましょう(※)
客席で、従業員の制止も聞かずに大声を出し続けるのは、威力業務妨害罪(刑法234条)に該当します。
執拗に「どうしてくれるんだよ!」と迫り続けるのは脅迫罪(刑法222条)に該当します。

「10万円で許してやる」などと迫れば恐喝未遂罪(刑法250条)が該当します。
その結果、実際にお金を得たのであれば恐喝罪(刑法249条)となります。
そして今回の事例のように、無理やり謝罪文を書かせようとすれば強要罪(刑法223条)が適用され、未遂の場合でも罪に問われ逮捕されました。

●このような法律の存在を知っているだけで、クレーム対応時に救われることもかなりあるのではないでしょうか。クレームには真摯に向き合うことが鉄則ですが、常軌を逸したケースに対応するためには理論武装も必要です。最近クレーム対応研修を担当することが多いので、受講生の一助となれば幸いです。

※:『必ず黙らせる「クレーム」切り返し術』(神岡真司著/日本文芸社)

2017年11月9日(木) 土下座事件に代表される増殖するクレーマーにも決して負けない!『優良顧客へ導くクレーム対応力アップの実践』~クレームを言う心理とタイプ別対応法~ (株式会社アークブレイン様主催公開セミナー) 

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「クレーム対応研修」の話題から。

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