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2013年5月26日 (日)

チョコレートとノーベル賞の不思議な関係 「チョコレートの散歩道」①

医学雑誌で世界的権威とされるアメリカの「ザ・ニューイングランドジャーナル・オブ・メディスン」の2012年10月号に、大変面白い記事が載りました。それは、NYのC・L・ルーズベルト病院とコロンビア大学の医師、F・H・メッセリル博士による「チョコレートの消費、認知機能、そしてノーベル賞受賞者」という論文です。

人口1千万人当たりのノーベル賞受賞者もチョコレート消費量もスイスが1番
博士は、一人当たり1年で食べるチョコレートの量と、人口1千万人当たりのノーベル賞受賞者の数を国別に比較した結果、2つの数字がぴったり比例していることを見出しました。チョコレートを最も多く食べるスイスは、人口当たりのノーベル賞受賞者数でもトップで、デンマーク、オーストリア、ノルウェー、イギリスと続きます。

5倍エネルギーを消費するとう脳の大好物がチョコレートなのかも
ちなみに我が国は、チョコレートの消費量もノーベル賞受賞者の数もアメリカ、フランス、ベルギー、イタリア、オランダなどより少なくなっています。博士は、チョコレートに含まれるポリフェノールなどが脳の機能、とりわけ認知機能にプラス効果があるという最新の研究成果を、誰にでもわかりやすい国別の基準で表したとのこと。

チョコレートは18世紀までは食べるものではなく飲みものだった
今から約1万2千年前に、アジアからアメリカ大陸にやってきたモンゴロイド系の人々がカカオに出会いました。最初は動物と同じようにパルプを食べていましたが、それを発酵させてお酒を造り始めました。そのうちに、それまで捨てていた豆を発酵させて焙炒すれば、滋養強壮の飲み物ができることに気がつきました。

断食にチョコレートは抵触するか? ホントに教会であった大激論
それがカカオ飲料の誕生でした。はるか紀元前のことです。この飲み物は、新大陸の発見によりヨーロッパへ伝わります。そして、甘くておいしい飲み物となったチョコレートに、メソアメリカや本国のスペイン人が熱中しはじめますが、やがて重大な問題が生じました。それは「断食にチョコレートは抵触するかどうか」です。

●キリスト教では断食期間中には、食事と食事の間に、飲み物はよいが固形物をとってはなりません。もちろん、水やジュースは飲み物なので問題ありあません。そこで問題となるのが、カカオ飲料でした。はたしてこれは「飲み物」なのか「食べ物」なのかをめぐる大論争が、16世紀から17世紀にかけて巻き起こりました。

世界初のチョコレートに関する体系的な記述は、1636年にスペインで出版された『倫理の問題・チョコレートは断食に抵触するか』というタイトルの本です。この本が出版されるまでは、各自が勝手にこの問題を処理していましたので、本書で「飲み物」説と「食べ物」説、およびその中間の「量が問題だ」説という整理を試みたわけです。

●最終的に「飲み物」で決着がついたとのことですが、それには、グレゴリオ八世、クレメンテ八世、パウロ五世、ウルバヌス八世によるトレント会議の枢機卿の勅書に、「チョコレートは飲み物であり断食を破らない」があり、これが大きく影響したのかもしれません。今回はバレンタイン後も検索の多いチョコレートの話題でした。

参考文献:『チョコレートの散歩道』(佐藤清隆著/エレガントライフ社)

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