「成功の反対は失敗ではなく、チャレンジしないこと」 社会人になること①
これは、なでしこジャパンをドイツW杯優勝、ロンドン五輪銀メダルに導いた佐々木則夫監督の言葉だそうです。これを『社会人になること』という本で読みました。山本が新入社員研修で書いたシリーズのうち「五月病(2013年5月2日)」へのアクセスが非常に多いことが気になっています。一人の先輩として、新社会人にはチャレンジ精神を忘れずにいてほしいのです。
新社会人知っておいてほしい、チャレンジを簡単にあきらめた生き物の3態
「ノミのジャンプ」という話があります。ノミのジャンプ力は素晴しく、あの小さな体で20センチも飛び上がるそうです。しかし、高さ10センチのコップの中に入れ、何度も頭をぶつけさせると、コップから解放しても10センチしか飛べなくなってしまうのです。低い目標はノミに被せられたコップと同じで、自分の限界を自分で決めてしまう一因になります。(※1)
大型肉食淡水魚のカワカマスを好物の小魚の泳いでいる水槽に放つと・・・(※2)
カワカマスというのは、大型の肉食淡水魚で、小魚を餌にしています。そのカワカマスを一匹、たくさんの小魚の泳ぐ水槽に入れました。ただし、この水槽は真ん中がガラス板で仕切られているのです。そうとは知らぬカワカマスは小魚に跳びかかりますが、そのたびにガラスの仕切りに激突します。鼻先を痛めてしまうころになって、ようやくあきらめるようになりました。
そこで、今度は、その仕切りをそっと取り外し、水槽を自由に泳げるようにしてやりました。ところが、カワカマスはガラスの板で仕切られていた付近を相変わらずぐるぐる泳ぐばかりで、小魚を捕まえようとしないのです。「小魚を食べようとしても無駄で、痛い思いをするだけだ」と学んでしまったからなのでした。
木登りが上手なお猿さんにバナナを盗まれないようにするには・・・(※3)
てっぺんに美味しいバナナが実っている木のある折の中に猿を4匹入れます。しかし、猿がある程度まで登るとシャワーが降り注ぐような仕掛けが施されていました。どのサルも果敢にチャレンジしますが、何度も何度もシャワーを浴びるうちに、木に登ろうとしなくなります。こうして4匹がまったく登らなくなったところを見計らって、代わりに新しいサルを1匹入れます。
新入りは早速木に登ろうとしますが、他の3匹が足を引っ張ってこれを阻止するそうです。そうすると、そのうち一度もシャワーを浴びたことのないこの猿も登ろうとしなくなってしまします。この入れ代えを繰り返し、シャワーを浴びた体験のあるサルが1匹もいなくなっても、猿たちは同じことを繰り返し、美味しいバナナはそのまま放置されます。
※1:『社会人になること』(山藤 賢著/幻冬舎)
※2:『イノベーション・シンキング』(P・スローン著/ディスカバー・トゥエンティワン)
※3:『7つの習慣 小学校実践記』(渡邊尚久著/キングベアー出版)
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