« 永遠のベストセラー『人を動かす』に続編が 『人を動かす』① | トップページ | 『いただきます。ごちそうさま』 「日本人の忘れもの」① »

2013年7月10日 (水)

『人を動かす2』も啓示に富んだお話が盛りだくさん 『人を動かす』②

今回から『人を動かす2』です。『人を動かす』との橋渡し役の意味で、まずは、2冊に共通するお話から始めます。これは「牛を川に連れていっても水を飲ませることはできない」との教訓に似たお話ですが、アメリカの知識人として尊敬されたエマーソン親子と、海外移住してきたばかりの娘さんとの対比が面白いと思います。

『人を動かす』第3章 人の立場に身を置く 
『人を動かす2』PART1 人づき合いの三原則 3美しい欲求を起こす
子牛のハートを読んだ下働きの女性

エマーソン(米の哲学者、牧師としても知られる)とその息子が、小牛を小屋に入れようとしていました。息子が小牛を引っ張り、エマーソンが後ろから押したのです。ところが、小牛もまたエマーソン親子とまったく同じことをしました。つまり、四肢を踏ん張って、その場から動くことを拒否したのです。自分はここにいたいと。

見かねて、アイルランド生まれの下働きが加勢にきました。彼女は、むずかしい文章は書けませんが、少なくともこの状況での常識を、雇い主よりわきまえていました。つまり、小牛が何を欲しがっているのかを知っていたのです。そこで彼女は、自分の指を小牛の口に含ませ、それを吸わせながら、優しく小牛を小屋に導き入れたのです。

優秀な人材を求めるために、もっとも大切な要件とは
有能なリーダーは常に優秀な人材を探します。さて、求める人材を首尾よく手に入れられるためにはどうすればいいでしょうか。その答えを聞いて驚くかもしれません。信じようが信じまいが、あなたがどんな人材を手に入れるかは、あなたが「どんな人を求めたか」ではなく、あなたが「どんな人か」で決まってしまうのです。

良好な人間関係の組織をつくる方法は人を非難・否定しないこと
南米チリ最大のソフトウェア会社ソンダの創業者アンドレス・ナヴァロは「1人に3つ」というルールを作りました。それは、新人の気に入らない点は口に出さずに紙に書き、相手のいいところを最低3つ発見するまでは、相手に紙に書いた行動を変えてほしいと言ってはいけないという、素晴らしいルールなのです。

部下を褒めることができないのはアメリカも日本も同じ
ジェラルド・グレアム博士は、管理者が何をしたら従業員がもっともやる気になるかを知るため1500人を調査しました。その結果、回答者の58%が「上司からほめられたことはほとんどない」と報告。76%が「文書でほめられたことはほとんどない」と報告。81%が「大勢の前でほめられたことはほとんどない」と報告しました。

※1:『人を動かす』(デール・カーネギー著/創元社)
※2:『人を動かす2』(デール・カーネギー協会編集/創元社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「コーチング・リーダー研修」の話題から。

|

« 永遠のベストセラー『人を動かす』に続編が 『人を動かす』① | トップページ | 『いただきます。ごちそうさま』 「日本人の忘れもの」① »

コーチング・リーダー研修」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『人を動かす2』も啓示に富んだお話が盛りだくさん 『人を動かす』②:

« 永遠のベストセラー『人を動かす』に続編が 『人を動かす』① | トップページ | 『いただきます。ごちそうさま』 「日本人の忘れもの」① »