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2013年8月17日 (土)

話し手がどのくらい自信を持っているかは文末とイントネーションでわかる

日本語では文末助詞の「よ」を使うことによって、話し手は自分が強い自信を持って話していることを聞き手に伝えることができ、「かな」を使うことで、逆に自信がないことを伝えることができます。この違いは、下記のテストによって3歳児でもそのニュアンスが聞き分けられることがわかりました。文末表現 要注意!ですね。

3歳児が文末助詞の「よ」を信じ、「かな」を信じないことがわかった
パソコンの画面上の2匹の動物のアニメーションに、「赤い箱にあるよ」と「青い箱にあるかな」と言わせてみました。いろいろな組み合わせを試した結果、「~と思う」と「~を知っている」の区別ができない3歳児でも、「よ」を使った動物の言うことを信じ、「かな」を使った動物の言うことを信じないことがわかったそうです。

大人が「よ」と「かな」を使う頻度が高いから子どもが理解する!?
なぜこの違いが出るかについては未解明ですが、ひとつの理由として、使用頻度の高さが指摘されています。母親や周囲の大人が子ども相手の会話の中でも文末助詞をよく使うので、それが文末助詞の早い獲得の可能性があるというのです。子どもは大人の真似をしたがるので、子どもの発達に影響しても不思議はないとの見解です。

イントネーションが話し手の自信のバロメーターとなっている
日常会話で話し手の自信の度合いがわかるのは「よ」とか「かな」のような言語表現だけではありません。それ以外の代表的なもののひとつがイントネーションです。おそらくかなり普遍的に、尻上がりのイントネーションは話し手の自信のなさ、逆に尻下がりのイントネーションは話し手の強い自信と理解されています。

3歳児は尻上がり(上昇調)に語る大人から語彙(ごい)を学ばない
大人で調べたところ、日本人もドイツ人も予想通り、上昇調のイントネーションを使った人でなく、下降調のイントネーションを使った人から語彙を学習することがわかりました。そして驚いたことに日本人は、5歳児はもちろん、3歳児でも、上昇調のイントネーションを用いた人からは新奇語彙を学習しませんでした。

話すスキルがないと伝わらない「かわいらしい白い猫を抱いた女の子がいた」
この文章だけでは、かわいらしい白い猫か、かわいらしい女の子かわかりません。かわいらしい対象を決めて読み手がこれを聞き手に伝えようとしたとき、学生では伝えきれなかったそうです。ところが、アナウンサーのようなプロが読み手となると、きちんと意図が通じました。文末助詞・イントネーション、話すスキルは大事ですね。

※:『子どものうそ、大人の皮肉』(松井智子著/岩波書店)

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