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2013年10月 6日 (日)

失敗を恐れぬ勇気(T・エジソン) 新入社員フォローアップ研修⑦

世界一のセールスマンといわれたフランク・ベドガーは、自分はもう一つの世界記録を持っている、それは“断られた数だ”と言っています。そうなると、世界一失敗の多かった人は、トーマス・エジソンで間違いなさそうです。今回は、幾多の失敗にもめげず、世界の発明王といわれたエジソンが、どのように失敗と向き合い、結果として成功を勝ち得たのかを見ていきます。

小学校を3年生までしか通わなかったエジソンの壮絶な少年時代(※1・2)
彼は教師に、この子は教育するに値しない、という両親あての手紙を持たされて、学校から家へ帰されました。そして、12歳で鉄道の車内の飴売り、14歳に満たぬ年齢で新聞を発行、時々は青果物の売り買いをし、電報局で通信業務に従事しました。こうした生の体験を創造のエネルギーとし、22歳で株式相場指示機を完成。4万ドルでウェスターン・ユニオン社に売り渡しました。

エジソンは電球のフィラメントの研究で何千回も失敗を繰り返した(※3)
実験しては失敗するということを繰り返していたあるとき、助手が、これだけ「失敗」を繰り返しているのに、なぜがんばれるのかと尋ねました。しかし、エジソンには質問の意味がわからなかったそうです。なぜなら、彼は失敗したと思っていなかったのです。彼は、今後考慮する必要のない素材を何千も発見したと考えていたのです。

●これに近いエピソードもあります。周囲から「失敗するに決まっている。計画を断念した方がよい」と助言されると、彼は、ゆるぎない自信と多少の驚きをもってこう答えました。「どうしてだい、私は失敗などしていないよ。うまくいかないやり方を千種類も発見したんだ」。彼の最も強力な武器は、問題解決へのポジティブで粘り強い姿勢だったのでした。(※4)

天才のひらめきは、奇想天外の答えに表れた。「1+1=1」なのだと
あるとき、丸めた粘土の塊を両手に持った先生が「これとこれを足すといくつになるかな?」と小学校低学年の生徒に質問しました。この時、他の子どもが「2つ」と答える中で、エジソン少年は断固「1つ」と言って譲りませんでした。「どうして1つなのか?」と問う教師に対して彼は「2つの粘土は一緒にするとひと固まりの粘土になるから」と答えたのでした。

●エジソンについては読書障害があったと伝えられていますが、片方の耳も不自由だったそうです。しかし、彼はこのハンデを、第六感を使って「心の耳」で聞く能力を発達させ克服したそうです。なお、今回参考にさせていただいた書籍は5冊ですが、そのうち2冊のタイトルに「創造力」と「思考」が入っていました。こんなところにも傾向が出るのですね。

※1:『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル著/きこ書房)
※2:『創造力を生かす』(アレックス・オズボーン著/創元社)
※3:『コトラーのマーケティング思考法』(P・コトラー著/東洋経済新報社)
※4:『人を動かす50の物語』(M・パーキン著/ディスカヴァ―・トゥエンティワン)
※5:『創造力のスイッチを入れろ』(ロジャー・フォン・イーク著/ダイヤモンド社)

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