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2013年11月 6日 (水)

パワーポイントに頼らないプレゼン プレゼンテーションの技術⑤

スタンフォード大学のジェーン・アーリンの実験では、説得の内容で心が動かされる人はわずか20%、説得者の人柄によって心が動かされるのが43%だそうです。パワーポイントは便利なツールですが頼り過ぎるのはよくありません。「スライドや資料がなくても、自分の口でいつでも説明できる!」というくらいの気概が必要なのでしょう。

パワポを勧めない理由は臨機応変なプレゼンができないから(※1)
今回の参考書籍の著者である内藤氏はパワポを余り用いないそうです。その理由のひとつに「臨機応変なプレゼン」ができないことをあげています。スライドを作っておくと、そのスライドに縛られ、それ以外の話はできなくなります。その点、用意がなければ、相手に合わせ、全然違う話を持ち出すことができるというのです。

アップルに復帰し再建を始めたジョブズ氏は、社内ブレゼンを行った(※2)
製品の絞り込みと同時に、複雑化、過剰化していた組織の統廃合に取り組みましたが、その手続きは短兵急なものではなく、一つひとつの部署や製品チームからじっくり意見聴取することでした。各部署は、自分たちの立場を訴えようと、時間をかけてつくり上げたパワーポイントを見せ、懸命にプレゼンテーションを試みました。

自分の仕事をちゃんとわかっている人にはパワーポイントなんかいらないよ!
ジョブズ氏が社員に期待したのは、自分たちの立場を資料で説明することではなく、問題を発見し、解決策を示してくれることでした。社員が説明し、ジョブズ氏が話を聞くのではなく、互いに解決策を考える場がヒアリングと考えていたのです。ですから、パワーポイントなど不要だと考え、ジョブズ氏はその使用を禁止しました。

プレゼンテーションする人が「主」で、スライドは「従」(孫正義氏)(※3)
もし、会場の人々によりプレゼンテーションを理解してもらいたいのなら、プレゼンテーションは「話し言葉」に近づかなければなりません。そして、その場合は、あくまでもプレゼンテーションする人が「主」で、スライドは「従」でなければならない。つまり、スライドは「話し言葉」の補助でなければならないというのが孫氏の考え方です。

重要なのは「口頭での言葉」「ジェスチャー」「アイコンタクト」
こうした考えに沿えば、スライドをPowerPointの標準的なフォーマットで書くことは、プレゼンテーションを混乱させるだけであることが分かるはずです。プレゼンテーションとは、プレゼンテーションする人が会場の人々の集中度や理解度、反応を見ながら、会場の人々と「対話」するものであるべきだ、と孫氏はアドバイスしています。

※1:『プレゼン心理術』(内藤誼人著/日経BP社)
※2:『スティーブ・ジョブズ驚異の伝説』
※3:『孫正義、奇跡のプレゼン』(三木雄信著/ディスカバー・ツェンティワン)

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