温かいリーダー 『Diamond Harvard Business Review(January2014)』より
社員との関わり合いに問題を抱えていた女性マネジャーがいました。データ分析エンジニアとして高い地位まで出世した彼女からは、能力も高く決断力に優れていることは感じられたものの、温かみはあまり感じられませんでした。ところが、ある話題に触れたとき、彼女の態度は柔らかくなり、晴れやかな笑顔が見られました。
強いリーダーが、温かいリーダーも演じられるようになったキッカケとは
それは、生まれ育った場所のことや、密接な近所づきあいのなかで人生を学んだエピソードを話しているときでした。このことに気づいた彼女はその後、ミーティングの冒頭やプレゼンテーションに自分の幼少期のエピソードを交えることで、温かさや親しみやすさという一面を同僚に示すことができるようになりました。
温かさが伝わっているか
自己表現の方法によって、職場の人々があなたに抱く印象は大きく変わります。自分がそれほど温かみのあるタイプではないと思っている人も、次のようなアプローチを練習し、公式/非公式な場で実践してみてください。そうすれば、効果的に影響力を発揮する方法を見極めるのに役立つでしょう。
立っていて“温かい態度”を示すには
・立っている時は体重をどちらか一方の足に乗せてバランスを取り、頑なさや緊張を醸し出さないようにする。
・頭を少し傾け、常に両手を広々と使って歓迎の意思を示す。
座っていて“温かい態度”を示すには
・威圧的にならない程度に身を乗り出し、興味や参加のシグナルを送る。
・両手は力を抜いて膝か机の上に置く。
・職場にふさわしく、なおかつリラックスしたボディ・ランゲージを心がける。
立っていて“冷たい態度”を避けるには
・立っている時にあごが下がらないようにする。
・話している相手に対し、自分の身体の正面を逸らさないようにする。
・縮こまった手の動きや冷淡な身ぶりを避ける。
座っていて“冷たい態度”を避けるには
・話している相手に対し、体を斜めにしないようにする。
・腕を組んだ姿勢は冷たさや包容力の欠如を表す。
・微動だにしない姿勢、あるいは攻撃的な態度で座らない。
参考文献:『Diamond Harvard Business Review(January2014)』34~36頁
「温かいリーダーか 強いリーダーか」より山本が抜粋、構成しています。
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