« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »

2013年12月

2013年12月26日 (木)

温かいリーダー 『Diamond Harvard Business Review(January2014)』より

社員との関わり合いに問題を抱えていた女性マネジャーがいました。データ分析エンジニアとして高い地位まで出世した彼女からは、能力も高く決断力に優れていることは感じられたものの、温かみはあまり感じられませんでした。ところが、ある話題に触れたとき、彼女の態度は柔らかくなり、晴れやかな笑顔が見られました。

強いリーダーが、温かいリーダーも演じられるようになったキッカケとは
それは、生まれ育った場所のことや、密接な近所づきあいのなかで人生を学んだエピソードを話しているときでした。このことに気づいた彼女はその後、ミーティングの冒頭やプレゼンテーションに自分の幼少期のエピソードを交えることで、温かさや親しみやすさという一面を同僚に示すことができるようになりました。

温かさが伝わっているか
自己表現の方法によって、職場の人々があなたに抱く印象は大きく変わります。自分がそれほど温かみのあるタイプではないと思っている人も、次のようなアプローチを練習し、公式/非公式な場で実践してみてください。そうすれば、効果的に影響力を発揮する方法を見極めるのに役立つでしょう。

立っていて“温かい態度”を示すには
・立っている時は体重をどちらか一方の足に乗せてバランスを取り、頑なさや緊張を醸し出さないようにする。
・頭を少し傾け、常に両手を広々と使って歓迎の意思を示す。

座っていて“温かい態度”を示すには
・威圧的にならない程度に身を乗り出し、興味や参加のシグナルを送る。
・両手は力を抜いて膝か机の上に置く。
・職場にふさわしく、なおかつリラックスしたボディ・ランゲージを心がける。

立っていて“冷たい態度”を避けるには
・立っている時にあごが下がらないようにする。
・話している相手に対し、自分の身体の正面を逸らさないようにする。
・縮こまった手の動きや冷淡な身ぶりを避ける。

座っていて“冷たい態度”を避けるには
・話している相手に対し、体を斜めにしないようにする。
・腕を組んだ姿勢は冷たさや包容力の欠如を表す。
・微動だにしない姿勢、あるいは攻撃的な態度で座らない。

参考文献:『Diamond Harvard Business Review(January2014)』34~36頁
「温かいリーダーか 強いリーダーか」より山本が抜粋、構成しています。

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「リーダーシップ研修」の話題から。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月21日 (土)

「説得力の6原則」 ベストセラー『影響力の武器』の著者インタビューより

本ブログでも何回か紹介したことのある『影響力の武器』の著者ロバート・チャルディーニ氏のインタビュー記事「良い影響力、悪い影響力」が掲載されていたので『Diamond Harvard Business Review(January2014)※1』誌を手に取りました。今回は、その中にある「説得力の6原則」をご紹介いたします。

説得力の6原則とは
説得というのは、人間の根源的なところにある一部の反応に訴えかけることで機能します。ロバート・チャルディーニ氏らは、社会心理学の実験を通じてこの種の反応を6つ見つけ出しました。それを最初に解説したのが『影響力の武器(※2)』です。この本は200万部を超すベストセラーとなり、27カ国で翻訳されています。

【好意】 人は、あなたが自分に好意を持っていると感じたり、あなたと自分との共通項に気づいたりすると、あなたに好意を抱く。こうしてあなたに好意を抱いた人は、あなたの依頼に対してイエスと答える傾向が高まる。

【希少性】 人は、何かを希少とみなすと、その価値を高めに考える。

【返報性】 人は、親切に報いようとする。人を助ければ、その人はあなたを助けるだろう。例えば協力的な態度で接すれば、相手も同じ態度であなたに接する。

【権威】 人は、専門家や権威ある立場にいる人の判断に従うものだ(そして、概して自分のその傾向を過小評価する)。

【社会的証明】 人は、他の人々がやっているのと同じことをしようとする。とりわけ、自分と似ている人たちのやっていることに対してその傾向が強い。

【コミットメントと一貫性】 人は一貫性を保とうとする。もしくは、少なくともそう見えるようにしたいと思う。公の場で、自発的に約束(コミットメント)をしたら、人はなるべく最後までそれを守ろうと努力する。

『影響力の武器』と『影響力の武器 実践編(※3)』よりの木ブログ引用例
【権威】2010年5月 8日でビシッとしたスーツ姿と作業服の信号無視への影響を
【返報性】2010年9月11日でミントキャンデーの配り方とチップの関係を
この他、説得の特効薬を2013年3月21日に、飲食店の来客促進コピーを2010年10月23日に、米国大統領と身長の関係を2012年7月 5日号に取り上げてます。

※1:『Diamond Harvard Business Review』(January2014/ダイヤモンド社)
※2:『影響力の武器』(ロバート・チャルディーニ著/誠信書房)
※3:『影響力の武器 実践編』(ロバート・チャルディーニ他2名著/誠信書房)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「リーダーシップ研修」の話題から。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月18日 (水)

「着衣のマハ」に、ゴヤの作品展終了を語らせた“名コピー”とは

近刊書『日本語の技術(※)』の著者の斎藤孝さんが、学生たちにエッセイの課題を与えるとき、必ず提示するのが「インパクトのあるタイトルをつけろ」だそうです。「○○における○○について」のようなものではなく、主張や視点を前面に出し、できれば笑えるようにして欲しいと。そして、以下の具体例を紹介しています。

以前、「裸のマハ」「着衣のマハ」で知られるスペインの画家ゴヤの作品展が東京で開かれたときのこと。そろそろ最終日が迫ってきたとき、それを知らせるために各所に掲げられたポスターのキャッチコピーが話題を呼びました。それを紹介する前に、もし自分が担当者だったらどんなコピーをつけるか、ちょっと考えてみてください。

○月○日で終了します。ぜひこの機会にお見逃しなく。

要件は満たしていますが、これでは事務的でまったく面白みがありません。およそコピーとは呼べないでしょう。

この名画を見逃したら、あなたは絶対損をする。
この絵があなたの心の中に何を残すでしょう?

これなら少し抑揚がついていますが、気が利いているほどではありませんし、今風でもありません。
こういうとき重要なのは、とにかく案を出せるだけ出すことです。それには、視点をいろいろ変えてみる必要があります。

主催者の立場で「見に来てほしい」とストレートに訴えかけるのか、客の目線で「見に行かなくちゃ」と言わせるか、あるいはまったく別の視点で切り取るか。いずれにせよ、そういう観点で世の中に溢れるキャッチコピーの1つ1つを眺めてみると、さすがにプロのコピーライターは視点も言葉もよく練っていると実感できるはずです。

では、実際に使われたゴヤの作品展のコピーを紹介しましょう。

私をこのまま帰す気?

「着衣のマハ」の絵にこのコピー「私をこのまま帰す気?」が入ります。つまり、マハの目線で訴えたのです。確かに寝そべる美女にそう言われては、黙っているわけにはいかなくなります。要件をしっかりアピールし、ちょっとセクシーで、クスッと笑いも起きる。これぞプロのコピーというものでしょう。

※:『日本語の技術』(斎藤孝著/東洋経済新報社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マーケティング・その他」の話題から。


マーケティング・経営 ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月14日 (土)

「私はワタシと旅にでる。」 コピー表現の変化を実例から読み解く③

~聴くStory~音声版はこちら
ヒットする広告コピーは、時代の流れを巧みに読み込んでいるはずです。ところが久し振りに見ても一向に色あせていないのは、そこに普遍性の高い価値観が織り込まれているからなのでしょう。ポエムを、ユーモアを、ときには哲学を感じさせる広告コピーが、私たちの消費生活を豊かに彩ってくれているような気がいたします。

女心をズバリ
「あいててよかった。」(1976年、セブン‐イレブン)
「安いものはほしくない。安くなったものがほしい。」(1994年、現そごう・西武)
「服が好きな日は、ゆっくり帰る。」
「服が変な日は、まっすぐ帰る。」(1997年、福岡のファッションビルの広告)

ドキッとさせて、ホッとさせて
「キスというものを、ここしばらく、していない。」
「私は、男の人を、ふったことがないのです。」
ちょっと意味深なコピーですね。これらは、いずれも尼崎市総合文化センター、結婚式場のキャッチコピー(1996年)だそうですから、広告主がわかると納得です。

違った風景(実用→遊び)を走り抜けてきたクルマ
「隣のクルマが小さく見えます」(1970年、日産自動車、排気量を1000から1200に増やして、1000のままのトヨタのカローラを意識したもの)
「くうねるあそぶ。」(1988年に日産セフィーロの広告で使われたコピー。CMでは、歌手の井上陽水さんの「みなさん、お元気ですか~」という台詞も印象的でした)

カタカナがピリッと効いている
「ファイト一発。」(1977年、大正製薬)
「いまの君はピカピカに光って。」(1980年、ミノルタ:現コニカミノルタ)
「私はワタシと旅にでる。」(1991年、スタジオジブリ映画『おもいでぼろぼろ』)
「No.2だから、ヤンチャできる。」(2001年、KDDI)

リクルート
「入学式の写真を見て名前を思い出せたのは、たった7人だった。無理かもしれないけれど、みんな、いい場所にいるといいね。」(1983年、日本リクルートセンター)
「昼間だと話さないことも夜勤のときには話してしまう。」
「みんな良い奴に見えてくる。」(1997年、見山製紙工場という会社の求人広告)

※:『「売り言葉」と「買い言葉」』(岡本欣也著/NHK出版)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マーケティング・その他」の話題から。
なお、「 」でくくった広告コピー文末の「。」の有無は、出典を尊重しています。


マーケティング・経営 ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月11日 (水)

「あ、風が変わったみたい」 コピー表現の変化を実例から読み解く②

~聴くStory~音声版はこちら

広告コピーを眺めていると、その企業のポリシーが見えてくる気がいたします。思わずうなってしまうほど表現が巧みな会社、センスの良い会社、そしてユーモアのある会社とさまざまです。こうした中から3例以上ある会社をクイズ形式で、その後に、思わず笑ってしまうある会社さんの自虐ネタに近いお詫び広告が続きます。

これらの広告コピーはどの会社のものでしょうか?(※)
A 「なぜ年齢をきくの」(1976年)
「あ、風が変わったみたい」(1978年)
「怖いもの着たさ。」(1986年)

B 「樹氷にしてねと、あの娘は言った。」(1979年)
「少し愛して。ながーく愛して。」(1981年)
「恋は、遠い日の花火ではない。」(1994年)

C 「私って、いいね。」(1997年)
「美しい50歳がふえると、日本は変わると思う。」(1997年)
「一瞬も 一生も 美しく」(2006年)

D 「ナイフで切ったように夏が終わる。」(1982年)
「少年の入口、夏。少年の出口、夏。」(1983年)
「少女は無口になった。夏の終わりだった。」(1984年)

E 「家族の短冊を見た。願い事がみんな地名だった。」(2007年)
「失恋するたび、わたしは日本を知ってゆく。」(2008年)
「『混浴』と聞いて、すぐ部長はコンタクトレンズをつくりに行った。」(2008年)

答えはA:伊勢丹、B:サントリー、C:資生堂、D:パルコ、E:楽天トラベル

「チン謝」とは誤植でしょうか、まともなタイトルでしょうか?
これは1999年、相模ゴム工業の広告です。ことのはじまりは1998年、この会社から発売された製品の一部に微細な穴が見つかって、商品の回収騒ぎが起きました。その後、入念なチェックを約束し再発売に踏み切りましたが、その入念過ぎるチェックの結果、店頭で品薄状態となり、その謝罪広告のタイトルが「チン謝」となりました。

※:『「売り言葉」と「買い言葉」』(岡本欣也著/NHK出版)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マーケティング・その他」の話題から。
なお、「 」でくくった広告コピー文末の「。」の有無は、出典を尊重しています。


マーケティング・経営 ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 7日 (土)

「恋を何年、休んでますか。」 コピー表現の変化を実例から読み解く①

~聴くStory~音声版はこちら

研修の参考にと手にした本(※)が、畑違いの広告コピーに関するものでした。しかし、読みはじめたら面白かったので本書の構成に沿って紹介します。なお、著者があげる代表的コピーは「いつかはクラウン(1983年トヨタ)」、「金曜日はワインを買う日(1972年サントリー)」、「おしりだって、洗ってほしい(1982年TOTO)」だそうです。

売り手目線の「売り言葉」・・・「うまい、やすい、はやい」
これは吉野家の2000年代のキャッチフレーズですね。でも、1980~90年代は「うまい、はやい、やすい」の順番でした。さらにその前の1970年代は「はやい、うまい、やすい」だったのです。ちなみに、吉野家の1号店が築地にできたときは「うまい、はやい」だけだったそうです。時代のニーズがきちんと織り込まれ進化していますね。

買い手目線の「買い言葉」・・・「恋を何年、休んでますか。」
これは今から20年以上前(1989年)の伊勢丹のコピーなのですが、古く感じないのは同じタイトルのドラマが2001年に放送されたからでしょう。そのドラマのプロデューサーは、いつかこのタイトルでドラマをつくりたいと思い続けていたのが、12年後に実現したのだそうです。そのくらい、広告コピーにはインパクトがあるのですね。

「売り言葉」を考える――振り向かせるための発想法(サントリー)
「最高の金賞のうまさです」。サントリーのプレミアムモルツは、2005年にモンドセレクションの最高金賞を受賞してから、同賞を3年連続で受賞しています。そのことをそのまま宣伝に活用し、大きな成果をあげました。このように権威ある団体からお墨つきをもらった場合は、そのニュース性を大いに利用したほうがいいのですね。

「買い言葉」を考える――共感を呼ぶための発想法(帝国ホテル)
「紙クズは、もう一泊します。」
「メイルサービスに、チェックアウトはありません。」
「シェフが育てた、シミ抜きの達人たち。」(いずれも1980年)
これは著者が個人的にシリーズ広告の最高峰だと感じているものだそうです。

●「紙クズは、もう一泊します。」は、山本が「ホスピタリティ研修」で取り上げる話題でもあります。あるとき、チェックアウトしたお客様から「部屋の机の上にメモはなかったか?」の問い合わせが入りました。その時以来24時間は、お部屋に残されたものを保管するようになりました。さて、次回は山本の広告コピー傑作選です。

※:『「売り言葉」と「買い言葉」』(岡本欣也著/NHK出版)

ホームページhttps://www.leafwrapping.com/ 

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「マーケティング・その他」の話題から。
なお、「 」でくくった広告コピー文末の「。」の有無は、出典を尊重しています。


マーケティング・経営 ブログランキングへ

|

2013年12月 5日 (木)

『若草物語』に描かれた感動的なクリスマプレゼント

南北戦争中だから今年はプレゼントをなしにしましょう、との母親の提案に4人の姉妹は同意します。そしてクリスマスの朝、彼女たちは、それぞれの枕の下に入っていた唯一のプレゼントである聖書を読みながら、朝早く出掛けて行った母親の帰りをお腹を空かせて待っていました。ところが、戻った母親が最初に発したのは・・・

あなたたちの朝御飯を、クリスマスプレゼントにしてくれないかしら?(※1)
「クリスマス、おめでとう。(略)家からあまり遠くないところに、貧乏な女の人が、生まれたばかりの小さな赤ちゃんを抱えて寝ています。その人には他にも6人子どもがいるのですけれど、薪がないので、その子たちは凍えないように、1つのベッドで抱き合っています。食べるものもありません。(略)

ですから、あなたたち、この朝のご飯をクリスマスのプレゼントとして、その子たちにあげてくれないかしら?」。いつもの朝御飯より1時間も遅かったので、みんなひどく空腹だった。すぐには誰も返事をしなかった。が、それもほんの一瞬のことだった。ジョーが勢いよく叫んだ。「食べ始めないうちに帰ってきてくださってよかった!」

●姉妹の人を思いやる心は、この母親なくしては考えられません。きっと、彼女はいつも笑顔を絶やさず、戦場のご主人の分まで愛情を注いで子どもを育ててきたのだろうと思います。子どもたちの賛同を得て、彼女の笑顔はさぞ輝いたことでしょう。そして、今回の最後は、『人を動かす』からもう一つの「クリスマスの笑顔」です。

「クリスマスの笑顔」(クリスマス・セールのデパートの広告から) (※2)
元手が要らない。しかも、利益は莫大。
与えても減らず、与えられた者は豊かになる。
一瞬間見せれば、その記憶は永久に続く。
どんな金持ちもこれなしでは暮らせない。どんな貧乏人もこれによって豊かになる。
家庭に幸福を、商売に善意をもたらす。
友情の合言葉。
疲れた者にとっては休養、失意の人にとっては光明、悲しむ者にとっては太陽、悩めるものにとっては自然の解毒剤となる。
買うことも、強要することも、借りることも、盗むこともできない。無償で与えてはじめて値打ちが出る。

クリスマス・セールで疲れ切った店員のうちに、これをお見せしない者がございました節は、恐れ入りますが、お客様の分をお見せ願いたいと存じます。笑顔を使いきった人間ほど、笑顔を必要とするものはございません。

※1:『名作に描かれたクリスマス』(若林ひとみ著/岩波書店)
※2:『人を動かす』(デール・カーネギー/創元社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「コミュニケーション研修」の話題から。


コミュニケーション・会話 ブログランキングへ

|

2013年12月 1日 (日)

最高のクリスマスプレゼントをブロードウェイの雑踏で発見

~聴くStory~音声版はこちら

クリスマスシーズンが到来し、街にはイルミネーションが瞬き、多くの子どもや恋人たちには待ち遠しい日がもうすぐやってきます。この西欧社会では年間最高のイベントは、単に物質だけではないさまざまな形のプレゼントを、私たちにも用意してくれているようです。今回はそんなエピソードと幼いころ読んだ本の回想から。

楽しいはずのショッピングに行く途中、子どもがシクシク泣き出した(※)
街には、クリスマスソングが流れ、ウィンドウは豪華に飾りつけられ、サンタクロースが街角で踊る。
店頭には玩具もたくさん並べられていて、5歳の男の子は目を輝かせて喜ぶに違いないと母親は思った。

ところが、案に相違して、息子は母親のコートにすがりつき、シクシクと泣きだした。
「どうしたの。泣いてばかりいるとサンタクロースさんは来てくれませんよ」、
「あら靴の紐がほどけていたのね」。母親は、歩道にひざまずいて、息子の靴の紐を結び直してやりながら、何気なく目を上げた。

何もないのだ。美しいイルミネーションも、ショーウィンドウも、プレゼントも、楽しいテーブルの飾りつけも。何もかも高すぎて見えない。
目に入ってくるのは、太い足とヒップが、押し合い、突き当りながら行きすぎていく通路だけだった。それは、なんとも恐ろしい光景である。

母親が、5歳の子どもの目の高さで世界を眺めるのは、これが初めての経験だった。
母親は、驚き、すぐさま子どもを連れて家に戻った。
そして、二度と自分を基準にした楽しみを子どもに押しつけまいと心に誓った。

「同じ目線」と「視線を合わせる」は似て非なるもの
寝たきりの患者さんは、回診ドクターの笑顔や温かい言葉がけよりも、ベッド脇にしゃがみ込み、同じ目線で話しかけてくれることが嬉しいのだと、何かの本で読みました。コミュニケーション、コーチングの要諦である同じ目線で語りかける、同じ目線で考えることの大切さを、この母親はクリスマスの雑踏からプレゼントされました。

●山本が幼いころ親しんだ物語(例えば『マッチ売りの少女』『家なき子』『青い鳥』など)では、物悲しいクリスマスシーンが多かったように思います。貧しさと隣り合わせに幸せな家庭があるということに、幼い頃から触れさせ、思いやりの心をプレゼントしようとする配慮が根底にあったとしたら、それは素晴しいことですね。

※:『成功の心理学』(D.ウェイトリー著・ダイヤモンド社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「コミュニケーション研修」の話題から。


コミュニケーション・会話 ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »