マナーで広がる地域の輪 ~あいさつや清掃で街は劇的に変わる~
先日、地域の朝活の講師を務めました。初回ということなので、表記タイトルを選びました。街おこしは全国的なテーマでもありますので、朝活の内容を簡単に紹介します。なお、当日のまとめとして取り上げさせていただいた水戸岡鋭治氏(JR九州「ななつ星」の総合デザイナー)に関するエピソードは、ご本人の著書の紹介とともに次回にさせていただきます。
挨拶で街は変わるか? 博多駅の犯罪減少に一役買ったお巡りさん(※1)
週に1、2回博多駅の博多口側中央通路の隅っこ辺りから、張りのある大きな声がコンコースいっぱいに響きます。「こんばんは~!」「お疲れさま~!」。この声の主は福岡県警の鉄道警察隊の木林恵介さん(巡査部長)です。木林さんが声掛け挨拶を始めてから、博多駅周辺の犯罪件数は少なくなりました。
挨拶の仕方で料理が美味しかったり不味かったりするのは本当か(※2)
静岡県のあるスーパーホテルのお客様アンケートに「朝食がまずい」とありました。これが問題視されたのは、同じ給食会社を利用している近隣のホテルでは「美味しい」と回答されていたからです。でも、専門家による調査でわかったのは、スタッフの声が「活気があり」と「声は小さくて元気がない」の違いだけでした。
清掃で街は変わるか? 清掃は人の心を企業の精神をどう変えるか(※3)
カレーのチェーン店CoCo壱番の創業者・宗次徳二氏のお掃除哲学は有名です。制服姿で清掃していると、近所の方々から、「掃除を一生懸命やるような店なら安心だ」と信頼されるようになりました。掃除道具をプレゼントしてくださる人、「お疲れさん」とジュースを1箱差し入れくださる人もいらっしゃったとか。自治体からの表彰も励みになりました。
通りを挟んで歩道が綺麗、汚いのは何故だったのか?
これは都心のオフィス街で実際にあったお話です。通りを挟んで片方の歩道はタバコの吸い殻をはじめゴミがたくさん落ちていました。ところが、帰りに反対側の歩道を歩くと、とてもきれいだったそうです。当時、この通りには業界を代表する会社が向かい合っていました。社風は歩道にも、その後の両社の業績にまで反映しました。
誰が街を変えるのか? ひなびた街が一躍日本を代表する観光地に
2013年6月12日の当ブログでも取り上げましたが、長野県の小布施町はアメリカからやってきたセーラ・マリ・カミングスさんのある行為が原動力となり生まれ変わったといわれています。それは“ゴミ拾い”でした。街路の土に踏みつけられた煙草の吸殻を素手で掘り返して回収する姿勢が、閉鎖的な町を劇的に変えたのです。
※1: Webからの関連記載より
※2:『1泊4980円のスーパーホテルがなぜ「顧客満足度」日本一になれたのか?』
(山本梁介著/アスコム)
※3:『日本一の変人経営者』(宗次徳二著/ダイヤモンド社)
ホームページ https://www.leafwrapping.com/
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