助けてくれる人、助けにならない人 『「ネガティブな感情」の魔法』より①
“恥”と“弱さ”の最新心理学とサブタイトルの付いた『「ネガティブな感情」の魔法』という本があります。この中には、「悩み」や「不安」を希望に変える10の方法が書いてあるということなので読んでみました。すると、産業カウンセラーの勉強をした山本が啓発されるところが多々ありました。3回で紹介させていただきます。
「恥の感情」を打ち明ける際の、間違った相談相手とは
「恥の感情」は打ち明けないと大きくなります。しかし、打ち明ける相手は誰でもいいわけではありません。間違った相手に話すと、すでに嵐の中にいるのに、さらに尖った破片が降り注いでくるような目に遭うことになります。では、「間違った相談相手」とは、どういう人のことをいうのかを以下の6項目で見てみましょう。
1 話を聞いて同じように恥ずかしいと感じる友人
あなたに呆れ、ショックを受けて当然だと思わせ、沈黙してしまうような人です。そうなると、あなたがその相手に気を遣わなければなりません。
2 共感(「その気持ち、よくわかるわ。私にも経験があるもの」)ではなく、同情(「かわいそうに・・・・・」)とする友人
相談された相手から、ネガティブな感情の嵐に去ってほしと思ったら、自分の恥ずかしい気持ちに向かってあえて言ってみましょう「そうだね、よくわかる」と。
3 あなたを‶完璧な人格者〟としてあがめている友人
あなたの欠点を知ったら、がっかりするだけです。彼らは頼りになりません。
4 あなたの欠点に不機嫌になり、怒る友人
「どうしてそんなことしたの? あなた、そんな人じゃないじゃない。どうしちゃったのよ?」とあなたを責めるか、さもなければ、人のせいにします。
5 ネガティブなことを知りたくないという感情のために、あなたの経験を過小評価し、ポジティブなことしか言わない友人
「ちょっと大げさすぎるよ。大したことじゃないだろ? いまは動揺しているだけだよ。君はみんなとうまくやれるんだから何の問題もないよ」
6 「友だち」の意味をカン違いして、自分を優先する人
「へー、そうなんだ! ねえねえ、それより、私の話を聞いて!」
●誰もがこのような友人になりえます。思いやりを期待する相手として適しているのは、強い信念を持った臨機応変な人。特に重要なのは、強みも悩みもすべてひっくるめてあなたを受け入れてくれるかどうかです。自分の苦しみを、しかるべき話題として、しかるべき時間に、しかるべき人にもっていきましょう。
参考文献:『「ネガティブな感情」の魔法』(ブレネー・ブラウン著/三笠書房)
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