勇気づける人と勇気をくじく人の違い 『自分を勇気づける技術※』より
もし、自分の大切な人が落ち込んでいたり、人生の迷路に迷い込んでいたり、絶望に打ちひしがれて声も出ないようになっていたとしたら、あなたはどうするでしょうか。その人を、どうかして勇気づけてあげたいと思ったとき、まず何から始めればいいでしょうか。勇気づけには次の3ステップがあるそうです。
勇気づけの3ステップ
① 自分自身を勇気づける
② 勇気くじきをやめる
③ 勇気づけを始める
自分自身が勇気ある人間でなければ、人を勇気づけることはできない
たとえば、目の前でわが子が溺れていたとしても、泳ぎ方を知らない親が水に飛び込んだところで、何の助けにもならないどころか、かえって事態は悪化してしまします。まずは、自分自身が泳げるようになること、そして人を助ける体力やコツが必要なように、自分自身を勇気づけ、その勇気づけの技法を身につける必要があります。
勇気をくじく人とは
勇気をくじく人にはその自覚がないので、気づかせるのがむずかしいかもしれません。その理由は、自分では勇気くじきをしていない、それどころか「叱咤激励している」とか、「相手の気づかない部分を気づかせてあげている」という善意の行為のつもりが、実は勇気くじきになっている場合があるからです。
勇気づける人と勇気をくじく人の違い
勇気づける人と勇気をくじく人を明確にするために、下に対照表を付けます。勇気をくじく人の項目、①はノルマを課して追い詰める上司が該当しそうですね。②は「どうせ」が口癖の人たち。③はいつまでも「なんであんなことをしちゃったんだろう」の思いから脱却できない人。④⑤は飛ばして、⑥はいつも「ひと言」余計な人。
勇気づける人 勇気をくじく人
① 尊敬と信頼で動機づける ① 恐怖で動機づける
② 楽観的(プラス思考) ② 悲観的(マイナス思考)
③ 目的(未来)志向 ③ 原因(過去)志向
④ 聴き上手 ④ 聴き下手
⑤ 大局を見る ⑤ 細部にこだわる
⑥ ユーモアのセンスがある ⑥ 皮肉っぽい
※:『自分を勇気づける技術』(岩井俊憲著/同文館出版)
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