外国人とのコミュニケーション【アメリカ】 目指せ国際人(2)
外国人とのコミュニケーションは、言葉の壁だけでなく、風習や習慣、宗教、国民性、マナー、ボディランゲージが意味するものの違いなどが障害になって誤解を招くことがあります。『コミュ力(※)』という本に、日本とビジネスの機会が多い6カ国の習慣などを15のポイントにまとめたものがありますので紹介します。
【アメリカ】 自国が一番という意識が強いが、新しいものを吸収しようという意欲も強い。ビジネスはスピーディで、早く結論を出すことが多い。
(1)会議でも食事会でも時間は厳守。
(2)面会には、必ず事前のアポイントが必要。
(3)ビジネスシーンでの挨拶は握手が多い。しっかりと相手の手を握らないと弱弱しく感じられるし、長く握ることは嫌がられる。男性から女性に握手を求めることはタブー。女性から手を差し出されたら男性は握手をする。
(4)日本のような名刺交換は習慣にないので、必要な場合は求める。自分の名刺には裏に英語で表記し、メールアドレスも忘れないように。
(5)名前には、ドクター、ミスター、ミセス、ミスなどを付けるが、女性の場合はミズが無難。
(6)客観的でデータを重んじる。プレゼンテーションや商談の際はデータを用意する必要がある。
(7)ビジネスはスピードが大切で、世間話は短く、直接ビジネスの会話に入ることが多い。
(8)くどくどと説明するより、結論を先に述べてから説明する。
(9)最終利益や短期的メリットがネゴシエーションの焦点。
(10)即決のケースもあるので、商談の折は、すぐ契約書を交わせる用意をしておく。
(11)目をそらすのは真剣味不足や偽りと受け取られるので、しっかりアイコンタクトをする。ただし、にらむように見ると嫌がられる。
(12)訴訟大国であることを認識しておく。
(13)さまざまな人種の集合国なので、政治、宗教、人種の話は避けた方が無難。
(14)レディファーストが浸透しているが、ビジネスにおいてはビジネスパーソンという意識で男女平等に仕事をしている。
(15)たばこを嫌う人が多いので注意する。
●参考書籍に紹介されている6カ国は他に中国、韓国、ドイツ、インド、イギリスです。それぞれの国の紹介の後に、さらに理解を深めるための関連記事を挟みます。
※:『コミュ力(こみゅりょく)』(松村清著/商業界)
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