外国人とのコミュニケーション【インド】 目指せ国際人(11)
日本と関連の深い6カ国を知る“15のポイント”(5国目)
【インド】 経済的に急成長を遂げており、ビジネスの機会が増えている。おおむね親日的で、礼儀正しい。
(1)時間的には多少ルーズな面もあるので、スケジュールはゆとりを見ておいた方が無難。
(2)ビジネスの服装は背広にネクタイ。
(3)男同士、女同士では握手をするが異性とはしない。伝統的な挨拶の仕方は「namaste(ナマステ)」と呼ばれ、合掌(胸の前で両手を合わせる)し、軽く頭を下げる。これはインド中で使えるので、握手より無難だ。
(4)タイトルは非常に重要だ。「Dr.」「Professor(教授)」などは必ずつける。ファーストネームでは呼ばないで「Mr.」「Mrs.」をつけて姓で呼ぶ。
(5)ステータスは年齢、学位、カースト制度の階級、専門職で決まる。
(6)国がさまざまな人種、宗教、言語から成り立っていることを理解し、それぞれに合った対応をする。例えば、ヒンズー教は牛を食べない、イスラム教は豚を食べないし、犬は不潔とされている。事前に調べて、風習を理解しておきたい。
(7)会話をするときは90~100㎝離れてすることを好む。腰に手を当てて話すことは攻撃的と取られる。
(8)決定権はトップが持っていることが多い。最終的にはトップに会えるよう段取りをする必要がある。要職者は朝遅い時間(11時)か午後4時迄を好む。
(9)中間管理職は、決定権限がなくても、情報を持っているので大事にする。
(10)インドでは日本のようにせかせかしたビジネスアプローチを好まない。結論は急がない。何事も時間的余裕が必要だ。そのため遅れは始終だ。忍耐が必要。
(11)否定するときはストレートな表現よりやや遠回しな言い方が無難。ストレートな「ノー」と言う言葉はきつく取られる。
(12)頭は魂の宿る重要な場所とされているから、子どもでも頭をなでてはいけない。
(13)耳は神聖なものと考えられているから、人の耳を引っ張ったり、ふさぐことは侮辱になる。
(14)左手は汚いものを触る手と考えられており、食事のときは右手を使ってする。
(15)食事の前と後に両手を洗うのが風習だ。
※:『コミュ力(こみゅりょく)』(松村清著/商業界)
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