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2014年3月 6日 (木)

日本語と中国語にはたった2%しか同形異義語はないが… 目指せ国際人(5)

専門家の最新の研究では、日本と中国で同じ意味を示す言葉が84%で、同形異義語は2%にとどまる、との結論が出たそうです。しかし、2%と言って、軽く考えるのは危険です。他の外国語と比べ、中国語に対しては、同じ漢字だからという安心感があり、これがトラブルにつながる危険性をはらんでいるともいえます。

若妻までも「老婆」、日中で違う漢字の意味(同形異義語)
●「老婆」。日本語では「年を取った女性。老女(明鏡国語辞典)第2版)の意味ですが、中国語ではなんと、「妻」を指します。日本でいう「女房」や「かみさん」といった感覚で、くだけた場で使われます。ただ年齢層を限定することはなにため、30代でも80代でもひとしく老婆=妻なのです。

■「愛人」。成城大学経済学部教授の陳力衛さんによると、中国で愛人は「妻」や「夫」といった正式な配偶者を意味し、日本式の、後ろめたい関係を匂わせるニュアンスはなく、文字通り「愛する人」と胸を張って言える言葉なのです。

■「調理」。中国では「調理」という言葉は、もっぱら動物や子どもへのしつけと調練を意味します。日本人の名刺の肩書に調理師と書かれていたら、「中国人は、その人が動物の世話係りか調教係りかと思ってしまうでしょう」(陳教授)。

■「脚気」。ビタミン欠乏により生じる「脚気(かっけ)」という病気も、中国ではなんと、足の「水虫」を表すそうです。中国の薬局で売られている「脚気霊(霊はよく効くという意味で、薬の名前でよく用いられる)」は水虫治療薬だとか。

■「有り難い」。観光で日本にきた中国人はタクシー車内に「毎度ご乗車有り難うございます」が掲示してあると、「なんと恐ろしい車だろう」とおびえてしまうそうです。中国語では「毎回乗るたびに災難がある」と字画通りの意味になるからです。

■「告訴」。これも要注意です。日本では犯罪の被害者が捜査機関に犯罪事実を申告して、処罰を求めることを指しますが、中国では「単にお知らせする」という意味でしかありません。つまり、中国では「告訴」は日常茶飯事なのです。

■「娘」。中国では「母親」を指す「娘」という漢字。唐(618~907年)の時代には、今の日本と同じ、娘(親にとって、自分の子どもである女性)の意味で使っていましたが、いつしか変化して母親を指すようになり、今日に至っているそうです。

『謎だらけの日本語』(日本経済新聞社編/日本経済新聞出版社)

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