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2014年3月30日 (日)

外国人とのコミュニケーション【インド関連】 目指せ国際人(12)

「カイゼン」「エキデン」「ジュウドウ」など、世界でそのまま通用する日本語も増えています。インドでは必ず守られる期限のことを「ノウキ(納期)」とも言うようになったそうです。時間に対してとかくルーズさが指摘されるインドで、‶日本人だけは必ず納期を守る〟から転じたのですが、ちょっと誇らしいですね。(※1)

日本企業がインドに進出するとき持ち込む‶たくさんの手荷物〟の中味(※2)
最初の鞄には「柔軟性のない本社規則」、次の鞄は「日本の企業文化」、もうひとつの鞄には「インドに対する排他的な心」などが詰まっているのだと。これに対し韓国人は「現状の本社規則」と「インド向け本社規則」の2つで、数日後1つの鞄を捨てる。そして中国人は鞄を持たずにやってきて、インドで鞄を調達する。

理に適わないことには従わないインド人に精神訓話的「朝礼」は鬼門(※3)
日本人が鞄を捨てれば、企業が持ち込むシステムはおおよそ受け入れられ、効果をあげるそうです。しかし、やり方に問題があるのか、陰で笑いものにされるものの代表が「朝礼」なのだとか。インドには学校でも朝礼をする習慣はなく、独自の文化を持つインド人には、日本流の精神訓話は特に馴染まないようなのです。

TVも新聞も判断基準を示さないインドでは自分の判断基準が求められる
インドに駐在する人は、インドを好きになるか嫌いになる人の両極に分かれるそうです。こうした傾向は他の国ではない傾向とのこと。インドを「好きになる」を「受け入れられる」と置き換えると、『インド人とのつきあい方(※2)』の著者は「自分の判断基準を持っている人が、インドを受け入れられるのでしょう」と。

インド人のベジタリアンは他の国のベジタリアンとは異なる
相手のインド人がベジタリアンだった場合、高価な日本の精進料理を用意したりすると大失態を演じます。インドのベジタリアンは悪魔や魔物が住む海に生える海藻を食べません。このため海苔、ワカメ、ひじきなどはご法度なのです。中には根菜を食べない人もおり大根、カブ、イモ類も要注意で、動物性の出汁は禁物です。

インド版〝池波正太郎の世界〟 忠実な使用人が実は大泥棒の親分だった
カルカッタで長年要職を務めた方の1960年代の体験談です。彼のべアラー(使用人)は、5年以上も勤め、とてもよく気がつき、料理もうまく、面倒見がよく、働き者と自慢していました。ところが、彼の休暇中に突然警察がきて部屋を調べたところ、彼は大泥棒の親分で、市内で年に1~2度大仕事をしていたのでした。

※1:『これからはインド、という時代』(日下公人&森尻純夫著/ワック)
※2;『インドビジネスのルール』(パンドランギ・シャンカル&加茂純著/中経出版)
※3:『インド人とのつきあい方』(清 好延著/ダイヤモンド社)

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