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2014年4月 6日 (日)

外国人とのコミュニケーション【イギリス・マナー】 目指せ国際人(14)

以前紹介したことのある『白洲正子全集』の第2巻に1951~62年のエッセイとして47本掲載があり、その中に「父のこと、エチケットのこと」があります。そこには、ある外国大使夫人が演じて見せたマナーのことが書かれています。マナーの本家ともいえるイギリスのウィンザー公の同内容のエピソードとともに紹介します。

白洲正子全集第2巻のエッセイ「父のこと、エチケットのこと」より(※1)
近ごろはエチケットがやかましくいわれる。が、ごく簡単な例を取っても、欧州では物を食べる時、フォークを左手に持ったまま口へ運ぶのに、アメリカではいちいち右に持ちかえて食べる。そうしないと行儀が悪いといわれるが、イギリスなんかでそんなことをしたら、変な顔をされる。(中略)

世慣れぬ日本人の失態を見事にカバーした外国大使夫人
ある外国の大使夫人が、晩餐に人を招いた。中に一人、世慣れぬ日本人が混ざっていたが、果物の後で出たフィンガーボールを、飲むものと思ってガブガブやってしまった。いくら物に動じない社交界の人々も、これにはあっけにとられて、シンとなり、いまにも笑いが爆発せんとした。

その時、夫人はおもむろに自分のフィンガーボールをとりあげ、一滴も残さず飲みほした。それで笑いは封じられ、お客は恥をかかずに済んだという。エチケットとは形式ではなく、他人への思いやりといえるかも知れない。だから、ふだんの躾(しつけ)が大事なのである。

イギリスのエドワード8世が見せた本当の「思いやり」(※2)
エドワード8世が“世界の恋人”と言われていた皇太子(ウィンザー公)のときの話です。当時、イギリスは世界各地に植民地があり、毎年、植民地の王様をロンドンに招いての晩餐会を開いていました。ある年、その席上でのことです。たくさんの立派な料理がでたあと、最後にフィンガーボールが出ました。

ところが、植民地の王様の一人が、その水をガブリと飲んでしまったのです。思わずハッと息をのんだ周囲の人たちは、どうしたらよいかと戸惑いました。そのとき、ウィンザー公は少しも慌てず、同じようにフィンガーボールの水をガブリと飲んだのです。それを見習い皆も飲んだので、この場は、何事もなく収まりました。

※1:『白州正子全集』(白州正子著/新潮社)
※2:『ニューモラル』(モラロジー研究所編/広池学園事業部発行)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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