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2014年6月22日 (日)

‶意志の力〟のメカニズム 『そのひとクチがブタのもと』(5)

前回、独メルケル首相の10キロダイエットは、彼女の強固な‶意志の力〟の勝利と評価されていることを書きました。では、意志の力はどのように発揮され、そして、どのように萎えてしまうのでしょうか。今回はメルケル首相に敬意を表しつつ、世の中の普通の人の‶意志の力〟を知るために、2つの研究(※)を取り上げます。

研究1:‶意志の力〟は速筋*に似ている。途方もなく強力だが耐久力がない
スタンフォード大学で行われた実験が、意志の力がいかに脆いものかを示しています。大学生165人を2つのグループに分け、一方には2桁の数字、もう一方には7桁の数字を暗記するように伝えます。それから学生たちを別の部屋に移し、そこで数字を思い出してもらうのですが、その途中で軽食をとってもらいます。
*:速筋とは、瞬間的に大きな力を出せる瞬発性に優れた筋肉のこと。

脳に多少なり負荷をかけると、‶意志の力〟は萎える傾向がある
メニューは2種類から選ぶことができます。チョコレートケーキ(後ろめたい喜び)かフルーツサラダ(健康的なごちそう)のいずれかです。結果は、7桁の数字を暗記するように言われた学生は、もう一方の学生に比べてケーキを選ぶ傾向が2倍ありました。わずかでも脳に負担がかかると、意志の力が働きにくくなるのです。

研究2:‶意志の力〟を必要とする課題は血糖値を著しく低下させた
脳は体全体の50分の1の重さですが、エネルギーとして消費するカロリーは、体全体の5分の1を占めます。これを裏付ける研究があります。被験者に意志の力を必要とする課題と必要としない課題を与え、課題を行う前後の血糖値を測定しました。すると意志の力を必要とする課題を与えられた方は血糖値が著しく低下しました。

血糖値が低下したままでは、ミスを2倍発生させてしまう
続く研究では、2つのグループに意志の力が必要な課題を2つ与えますが、2つの課題の間に一方のグループには本物の砂糖入りのレモネードが、もう一方のグループにはノンカロリーの人工甘味料の入ったレモネードが与えられました。結果は、人工甘味料のグループは、砂糖のグループに比べてミスが約2倍も多かったそうです。

参考研究:新しい習慣を身につけるためには66日かかるが生活改善が著しい
ロンドンの研究者たちは、学生たちに一定期間、運動とダイエットに取り組んでもらい「新しい習慣を身につけるための必要日時」の調査を行いました。結果は、平均66日でしたが、好ましい習慣を1つ身につけた人々はストレスが減少し、衝動買いが影を潜め、飲酒・喫煙・カフェイン含有物の摂取にも改善が見られました。

※:『ワン・シング』ゲアリーケラー&ジェイ・パパザン著/SBクリエイティブ)

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