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2014年6月 1日 (日)

ブレーンストーミング(ブレスト)の「進め方」 相乗(シナジー)効果を考える(9)

たとえブレストの「4原則」を守ったとしても、100人が窮屈な部屋で2時間もやったのでは、上手くいかないのは直感でわかると思います。「4原則」の他に、アイデア会議を進めるための運用上のポイントがいくつかあります。オリジナルのやり方に筆者(※)の経験則を加え、効果的なブレストを行うためのガイドラインを以下に紹介します。

【メンバー】 まずは、メンバーの数と顔ぶれを考えます。人数は、5人から10人の間が推奨されています。これ以下だと盛り上がらず、これ以上だと発言しにくくなります。1つの円卓(ラウンドテーブル)を囲めるサイズ(5~7人)が理想的です。アメリカでは「ピザ2枚でまかなえる数」といった言い方をします(日米ではピザの大きさがかなり違いますが…)。
メンバー選びのポイントは、性別、年齢、部門、経験、専門知識などを混ぜ合わせ、考え方や視点に多様性を持たせることです。当たり前ですが、批判的な意見を出しがちな人よりも、活発にアイデアが出せる人を多く集めたほうがうまくいきます。

【時間】 午後一番の眠い時間や終業後のような疲れた時間は、創造性を発揮するのにふさわしくないのはいうまでもありません。エネルギーとモチベーションがキープできる時間帯に会議を設定するようにします。
ブレストは、どんなに短くても15分はかかり、1時間を超えるとかなりダレてしまいます。人数やテーマにもよりますが、30~45分くらいが1つの目安となります。集中力が切れる前に余力を残して終わるようにしましょう。

【場所】 圧迫感のある場所では発想が広がらず、部屋が広くて天井が高い、開放的でリラックスできる環境がブレストには向いています(リラックスしすぎるのはこれまたやりにくいですが)。場のしつらえによってムードが大きく変わり、おろそかにできないところです。
ホワイトボードをはじめとするアイデアを記録する道具は必ず用意しなければなりません。慣れないうちは、「4原則」を紙に書いて貼り出しておくとよいでしょう。

【テーマ】 テーマは必ず問い(質問文)の形で表します。そのほうが的確なアイデアが出やすくなります。ブレストはアイデアを集めるためのものであり、「~か否か?」といったように、何かを判断するためにやるものではありません。一般論よりも、適度な制約がある具体的なテーマのほうが、知恵のエネルギーが集中でき、ブレストに向いています。テーマを欲張らないほうがよく、たくさんあるときは、1つずつ片づけていくようにします。

【進め方】 ファシリテーターがルールと本日のテーマを説明したら、ブレストが始まります。誰かが口火を切ったなら、あまり発言をコントロールせずに、どんどん出してもらったほうが、連鎖反応が起きやすくなります。
大切なのは、出てきたアイデアを漏れなくホワイトボードなどに記録することです(ただし、発案者名は書かないように)。一般的には、ファシリテーターがして、記録係(グラフィッカー)を別に置くという手もあります。ブレストのときは、むしろそのほうがやりやすいでしょう。
予定の時間がきたら、今日の結果(アイデアの量と質)をみんなでおさらいし、次のステップの進め方を共有。時間があれば、ブレストの感想などを分かち合うようにします。

参考資料(※):『アイデア・イノベーション』(堀公俊&加藤彰著/日本経済新聞出版社)

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