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2014年7月27日 (日)

綱引きから「一人ひとりの重みに気づく」 『ニューモラル』珠玉の言葉(4)

本年5月23日に全国定時制通信制高等学校長会(会場:代々木オリンピックセンター)で、「教育現場で、スポーツ界でコーチングスキルはどのように活用されているか!」の講演をさせていただいたご縁で、幸いなことに、その後、校長先生方とお話させていただく機会が増えました。そして都度思うことは、教育の現場の厳しさを漂わせながらも、心がとてもお優しい方が多いということです。

若い女性教師の瑞々しい感動を、そのまま受け止める校長先生の度量
ある山間の小学校での出来事です。秋の運動会が近づいたある日、一年生の受け持ちの若い女性教師が、校長先生に次のような話をしました。

「校長先生、不思議なことがあるんです。私のクラスは全部で21人なので、綱引きをするのに赤白に分けると、10対11人になります。
そこでまず、1回めの勝負をしたところが、11人の白が勝ちました。
次に一人を紅組のほうに移して勝負をしたら、今度は赤の勝ちでした。
このようにして、何回勝負しても、11人になったほうが勝つのです。一人の子どもがこんなに大事だと思ったのは初めてです」

その教師は、自分の発見に感動しているようでした。それを聞いた校長先生も「なんという素晴らしいことだ。これは大発見だよ。私は長年教師をしてきたが、こんなに具体的に『1人の重み』を感じたことはなかった。いい体験をすることができて、幸せだったよ」と感動し、その女性教師に感謝しました。

これは、当時の校長・毛涯(けがい)章平氏が、自著『ふきのとうの餞別』(第一法規出版)の中で紹介している思い出話です。

私たちはよく、「一人ひとりを大切に」とか「一人ひとりはかけがえのない存在」という話を聞きます。言葉ではそれが分かっていても、周囲の人を心から「かけがえのない人」と考えて接することは、なかなかむずかしいようです。

一人の人間は、他の何をもってしても代えることのできない存在です。あなた自身も、そしてあなたの周囲にいる一人ひとりも、それぞれの重みを持った、まさにかけがえのない人なのです。

私たちは、人と人とのかかわり合いの中で生活しています。毎日の生活の中で、気の合う人との楽しいひとときもあれば、心の打ち解けない人と接することもあります。これらの関わり合いの中で、一人ひとりの重みを感じ、お互いを成長させていけたなら、どんなにすばらしいことでしょう。

出典:モラロジー研究所刊『ニューモラル No.257(平成3年1月号)』より

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