« 会うたびに嬉しいのは恋人同士だけではない  Webと「ザイオンス効果」 | トップページ | 後輩への思い遣りと、コーチに対する信頼が記されたメール »

2014年8月21日 (木)

ダルビッシュ投手と佐藤義則コーチの心の対話

連日熱戦の続く高校野球ですが、この舞台から大リーグに巣立った2人の投手と、彼らを育てたコーチ(佐藤義則氏)について3回シリーズで書きます。第1回は、今や大リーグを代表する投手となったダルビッシュ有投手(テキサス・レンジャーズ)が日本ハム(ファイターズ)時代にみせた、同コーチとの心の対話シーンから。

試合前のバックスクリーン前の外野の芝生は、投手陣がトレーニングメニューをこなす場所となっています。そこでランニングする楽天(イーグルス)のピッチャーたちを見守る佐藤コーチのもとには、かつての日本ハムの教え子たちがやってきて声を掛けます。ダルビッシュ投手もまた、言葉は少ないもののさりげなく顔を出します。
「どうや」
「いまひとつなんですよ」
「そうだろうな」
「やっぱり、そうですか」

何のことだかわからないような会話だが、2人の間ではそれで通じる
佐藤コーチが言う。「ダルビッシュぐらいの投手になると、投げている中でフォームが違ってくるのを感じることができる。それを俺に確かめに来るから、俺は〝そうだろうな〟と返す。ダルビッシュは〝そうですよね〟となる。

例えば、上体が前に突っ込みすぎているとか、腰の入りが浅いとか。いちいち細かいことを言わなくても、見ている部分が同じだと確認すれば、本人は納得して修正する。すると、次に投げるときには直してくるんですよ」

案の定このやりとりの後、札幌での再戦ではきっちり修正して、楽天打線は抑えられました。不調を引きずらない修正能力の高さが、ダルビッシュ投手の才能ですが、それをキチンと指摘できる佐藤コーチだからこそ、彼は信頼しているのでしょう。

●佐藤コーチがダルビッシュと初めて会ったのは、彼が日本ハムの2軍投手コーチに就任した2005年に遡ります。その年、ダルビッシュ投手は東北高校からドラフト1位で入団。だが、入団前の自主トレで右膝を痛めたばかりか、オフの日に先輩と行ったパチンコ店で喫煙している姿を写真週刊誌にフォーカスされてしまいました。

●球団は謹慎処分を決定し、彼を二軍練習グランドのある千葉・鎌ヶ谷に送りました。周囲が腫れものに触るような扱いをする大物新人に対し、偏見を持たず、愛情を持って接したことが功奏したのでしょう。4年後、敵対するチームに属しながら、2人はこのようなレベルの高いコミュニケーションができるようになっていたのです。

※参考文献:『佐藤義則 一流の育て方』(永谷修著/徳間書店)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「コーチング研修」の話題から。

にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


コーチング ブログランキングへ

|

« 会うたびに嬉しいのは恋人同士だけではない  Webと「ザイオンス効果」 | トップページ | 後輩への思い遣りと、コーチに対する信頼が記されたメール »

コーチング・リーダー研修」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ダルビッシュ投手と佐藤義則コーチの心の対話:

« 会うたびに嬉しいのは恋人同士だけではない  Webと「ザイオンス効果」 | トップページ | 後輩への思い遣りと、コーチに対する信頼が記されたメール »