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2014年8月28日 (木)

3人の超一流を育てた“見守るコーチング”

ダルビッシュ投手からのメールがかなり効いたのか、キャンプに臨んだ田中投手の身体はしっかり作られていたそうです。しかし、基本が大事なのはそれだけではありません。肩のアイシング中に携帯電話をいじっていた田中投手を「まだ仕事中だろう! 普通の会社ならクビになるぞ」と厳しく叱りつける佐藤コーチの姿もありました。

2009年の田中投手は、佐藤という名投手コーチを得て、開幕から4連続完投勝利と絶好調の滑り出しを見せました。野村監督の賛辞も「マー君、神の子、不思議な子」から「神様、仏様、田中様」に格上げされたほどです。しかし、開幕1ヶ月目の4月30日に肩の張りを訴え、登録抹消になってしまいました。

佐藤コーチは楽天に入団すると、各投手の故障歴を調べ始めました。そのときに田中投手の肩の故障の多さに気づいたといいます。それを裏付けるように、前年の2008年には、プロ入り後初めて故障を理由に2軍落ちしています。肩に故障が発生しやすい原因は、投げ方にあると佐藤コーチは判断しました。

田中投手は佐藤コーチのアドバイスを受け容れ、2009年のシーズン途中から「肩に負担のかからない下半身を使ったフォーム」作りに励み始めました。そのため、田中投手は復帰直後から、フォームを確かめるため、味方の守備中は必ずベンチ中央に陣取る(投手からいちばん見やすい位置)佐藤コーチを見るようになったのです。

試合後のインタビューで、田中投手はこう話している
「ベンチを見ると、いろいろとジェスチャーで注意してくれます。佐藤コーチの指示は的確でありがたいですね」
佐藤コーチにしてもこの関係は大歓迎なのです。「自分のほうを見てくれると〝ああ、信頼してくれているのだなあ〟とコーチ冥利を実感する」そうです。

イチロー選手は、なぜオリックス時代 河村打撃コーチを信頼したか
「当時の僕(イチロー選手)はまだまだ遊びたい盛りで、夜間練習をさぼって三宮に遊びに行ったことがあった。門限ギリギリに帰ってきたら、河村さんは寮の玄関に座って待っていてくれて、何も怒らず『さあ、やるぞ』と言って、それから夜間練習に付き合ってくれた。この時、一生この人を信頼しようと思った」

●選手にとって、黙って見守ってくれるコーチこそ理想のコーチなのかもしれません。ダルビッシュ投手、田中投手にとって、まさしく佐藤コーチがそういう存在だったのでしょう。イチロー選手を含め、大リーグで活躍する日本選手たちに、素晴らしいコーチがいたことを改めて知り、感動を覚えた夏でした。

※参考文献:『佐藤義則 一流の育て方』(永谷修著/徳間書店)

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