« 時代と共に言葉は変わって行く  『間違いやすい日本語1000』より | トップページ | 「赤」それは、人を引きつける力があり、シンボルによく使われる色 »

2014年10月 5日 (日)

1960年の米国大統領選挙で言語情報を非言語情報が凌駕した!?

本ブログでは「赤」をテーマに2回(2011.5.14「頭にパッと浮かぶ“赤”」、2012.07.26「赤い色の不思議」)※を書きましたが、閲覧いただく回数が非常に多いことに驚かされております。今回、色彩に関する面白い本数冊と出合いましたので、前2回の補足のつもりで「赤」を中心に「色彩」のことを書かせていただくことにしました。

なぜ、「赤いネクタイ」が“パワータイ”と言われるようになったのか
あまりにも有名なお話ですから、ご存知の方が多いと思います。赤いネクタイが強烈なインパクトを与えたのは、1960年の第35代米国大統領選挙でした。このとき初めてテレビ討論が行われました。登場したのは前副大統領ニクソン(優勢が伝えれていた)と新進気鋭のJ・F・ケネディ(経験不足が懸念されていた)です。

2人のファッションメイクは正反対だった(※1)
メーキャップを施し、服装(紺のスーツ・白いシャツ・赤のネクタイ)もテレビ映りのよいものを選んだケネディに対し、ニクソンは、見栄えよりも議論の内容が重要だと考え、服装もいつも通り(グレースーツ・白シャツ・くすんだ色のネクタイ)で臨みました。そしてこの違いが形勢を変えたといわれます。

●赤には「熱い、情熱的、血だらけ、ぞっとする、燃える、革命的、危険、活動的、攻撃的、愛着、衝動的、露骨、無一文、停止!」などの心理的効果があるといわれます。ケネディ陣営は、経験不足をカバーするため、会場の聴衆に赤の持つポジティブ要素「情熱的」「活動的」「愛着」を、若さの可能性としてアピールしました。

ラジオからの言語情報はニクソンがケネディを圧倒したと感じさせたが・・・
ちなみに、1960年当時はカラーテレビが普及しておらず、国民には「赤いネクタイ」の色は届いていません。また、議会開催中のためラジオで言語情報を聞いた政治関係者の多くは、ニクソンの勝利を確信したそうです。それを覆したのは、会場の聴衆がケネディの服装から受けた好印象(非言語情報)を全米に広めたためだったかも…。

トータルコーディネートが色彩の持つ心理的効果に真逆の結果をもたらした
色の心理的効果には明と暗が同居します。ケネディが着たスーツのブルーには、「平静、忠誠、明確、平和すばらしい、水っぽい、衛生的、保守的、慎重、霊的、信頼できる…」、一方ニクソンのグレーには、「中立、安全、うまくいっている、裕福、レトロ、慎重、冬の、古い…」の心理的効果があり、太字部分が印象に残った可能性も。

※1:『使える色彩学』(ビジネスカラー研究会編著/洋泉社)

※2011.5.14「頭にパッと浮かぶ“赤”」:
http://leaf-wrapping-lw.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/58-49fb.html
2012.07.26「赤い色の不思議」:
http://leaf-wrapping-lw.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-1c92.html

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「非言語コミュニケーション研修」の話題から。

にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


コミュニケーション・会話 ブログランキングへ

|

« 時代と共に言葉は変わって行く  『間違いやすい日本語1000』より | トップページ | 「赤」それは、人を引きつける力があり、シンボルによく使われる色 »

非言語コミュニケーション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1960年の米国大統領選挙で言語情報を非言語情報が凌駕した!?:

« 時代と共に言葉は変わって行く  『間違いやすい日本語1000』より | トップページ | 「赤」それは、人を引きつける力があり、シンボルによく使われる色 »