「赤」それは、人を引きつける力があり、シンボルによく使われる色
2000年の第43代大統領選挙では、接戦を繰り広げていたブッシュとゴア、ライバルの2人が偶然ペアルックでテレビ討論に出演しました。その服装は白いシャツに紺のスーツ、赤いネクタイでした。第44代大統領オバマも好んで赤いネクタイを使います。JFKのスタイルは、大舞台にふさわしい勝負服として定着した感があります。
赤いネクタイを使ってよいとき、悪いとき(※1、※2)
赤のネクタイは主張が強いので、リーダーシップを取りたい場面ではお勧めです。また、リーダーシップのある上司は熱血漢で愛社精神が強いので、赤いネクタイでやる気をアピールすると効果があります。しかし、クレーム対応時だけは、挑発的で反省の色が見えないと受け止められかねないので、「グレー」や「茶色」が妥当です。
「赤」を見たり、身につけたりすることで、やる気や食欲が沸き起こる(※3)
エネルギーを沸き起こしてくれる赤は、食欲もアップさせてくれるので、キッチンの調理器具や、ダイニングテーブルのクロスやお皿などにとり入れるのがおすすめです。赤に刺激を受け、気持ちを前向きにしてくれる物質の正体はアドレナリン。その力を借りて、実際に赤い下着を着て試合に挑むスポーツ選手もいるほどです。
銀行のテーマカラーが与える印象(※1)
銀行の看板で多く見られるのは赤い色のものです。次いで、青や緑の看板も多く見かけられます。これらの看板には、それぞれどんな狙いがあるのでしょうか。赤には人の行動を誘発する効果があります。また、勢いを象徴する色でもあるため、赤い銀行を選ぶ人はスピーディーな対応を期待している傾向があるそうです。
証券会社は、赤で素早い決断をアピールしている
証券取引には素早い決断が要求されるので、証券会社の企業カラーには行動力をイメージさせる赤が使われることが多いのだとか。赤の効果を日常生活の中で私たちが体感するのは消防車です。サイレンの影響もあるでしょうが、実際のスピードよりも速く走っているように見えます。これは迫ってくるような赤い色の効果だそうです。
スピーディーな赤はプレゼン資料にも、POPや価格表にも効果抜群
プレゼンで、提案結果がすぐに出ることをアピールしたいときは、グラフのポイント部分を赤系統でまとめましょう。データと色の力が合わさり早さが伝わります。実は、赤の効果に私たちも日頃から踊らされています。「赤字で書かれた値段は特価」という暗黙の了解があるため、赤字の値札を見ると、ついつい手を出してしまうのです。
※1:『使える色彩学』(ビジネスカラー研究会/洋泉社)
※2:『「気遣い」のキホン』(三上ナナエ著/すばる舎)
※3:『知って役立つ色の事典』(七江亜紀監修/宝島社)
ホームページ https://www.leafwrapping.com/
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