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2015年1月25日 (日)

なぜ私たちはいつも時間がないと感じるのか?(前編) 美しいセオリー(1)

打合せ帰りに寄った書店で、なぜかしら『知のトップランナー149人の美しいセオリー』が目に飛び込んできました。時間がなく、また重たい感じもして買わずに出ましたが、翌週、広尾の都立中央図書館に出向いたら新書コーナーに同書がありました。縁を感じ目を通すと珠玉のセオリーが目白押し。今回からその一部を紹介いたします。

米国の2人の研究者が高名な心理学者を納得させる研究を発表した
なぜ私たちはいつも時間がないと感じるのか? この不可思議な現象に対する一つの美しい説明が、最近、トロント大学のS・デヴォーとスタンフォード大学のJ・フェイファーによって提出された。彼らは、時間がますますお金に結びつくようになってきた結果、時間がますます足りないと思われるようになったと論じている。

希少さと価値は不可分の双子だと認識されている。ダイアモンドから飲み水まで、資源が希少になったと思われるや、その価値は上がり、逆もまた真である。そこで、私たちの時間がより貴重なものになるほどに、それを少ししか持っていないような気になるのだ。

世界中での調査結果は、収入が高い人々ほど、時間が足りないと感じていることを示している。これには、高収入の人々は一般に長時間働いているので自由な時間が足りないなど、他の妥当な理由も、もちろんあるだろう。

デヴォーとフェイファーは、しかし、自分が高収入であると思うだけで、時間に追われているという感覚を引き起こすのに十分なのではないかと論じている。これまでに行われた相関だけの分析を超えて、彼らは、この因果的説明を検証する、コントロールされた実験を行ったのだ。

彼らは、128人の学部生に、銀行に預けてあるお金の総額を尋ねた。すべての学生は、この質問に対して11点のスケールのどこかで回答したのだが、半分の学生には、50ドル刻みで、0~50ドルという点から500ドル以上という点まで設定したのに対し、他の半分の学生には、0~500ドルという点から40万ドル以上という点まで設定した。

50ドル刻みでのスケールを使った学生たちの大半は、一番上の近くに○をつけたので、自分たちが比較的裕福であるという感覚を抱いた。そして、この一見したところ些細な操作が、彼らを、時間に追われており、ストレスが大きいと感じさせることになったのである。(以下次号に続く。なお文中太字部分は山本判断による)

本稿筆者:エリザベス・ダン(社会心理学者、ブリティッシュ・コロンビア大学)
出典:『知のトップランナー149人の美しいセオリー』(青土社)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

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