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2015年1月 8日 (木)

豊かな感性による「話を紡ぐ力」  黒柳徹子さんのこと(1)

時間が不規則な仕事柄あまりTVを見ることがないので、紅白歌合戦で久し振りに黒柳徹子さんを拝見しました。人の心を掴んで外さないあの当意即妙さは、研修講師の多いなる研究テーマでもあります。そこで今回から、これまでピックアップしておいた材料から黒柳徹子さんのパフォーマンス力の源泉に迫ってみたいと思います。

草野仁さんが『世界ふしぎ発見!』のイントロケで、ニューデリーからタージマハルまで片道5時間半ほどバスに乗ったとき、彼の1列前に黒柳さんが座わっていました。彼女はその間、隣の付き人の女性を相手にずっと話しをしていました。その内容は、まるで連想ゲームのように、縦横無尽だったそうです。

日本から持参したおまんじゅうをほお張りながら
「やっぱり、おまんじゅうは絶対、粒あんね」
あんこは、十勝でとれた小豆が最高ね……」
十勝といえば、あそこは梅雨がなくて緯度が高いから、日照時間の長さが全国でもトップクラスなんですって。(中略)そのうち十勝は日本の食糧供給基地に……」

十勝って帯広が中心だけど、帯広っていえば、なんたって豚丼よね……」
帯広っていえば、池田町のワインも有名よね。私はアルコールはダメだけど……」
池田町で思い出したけど、冬のオリンピックで話題になったカーリング。池田町って日本のカーリング発祥の地らしいわよ……」(*これには諸説あり:山本注)

「氷っていえば、冬に池田町に行ったとき、近くに然別湖っていう湖があって、凍結した湖の上に氷上露天温泉がつくられていたの。私は入れなかったけど……」
然別湖には熱気球があってそれに乗ったの。ロープで何十mの高さに固定してあるんだけど、そこから見た広大な景色、素晴らしかったのよ……」(延々と続く)

●読者はすでにお気づきと思いますが、黒柳さんのお話のすべてが、前のお話のなかに出てくる固有名詞(太字)から始まる話題でつながっています。一箇所だけ「カーリング」から「氷っていえば」に飛躍しますが、イメージは完全につながっています。ここは同じ池田町の話題なので端折ったのかもしれませんね。

●物語がプレゼンテーションでは大事です。データ中心のプレゼンは、その場では説得力を持ちますが記憶には残りづらいからです。その点、私たちが子どもの頃に読んだおとぎ話や童話はいつまでも記憶から失われることはありません。プレゼンに役立つ物語の紡ぎ方のヒントが、黒柳さんのおしゃべりの中にあるように思われます。

参考文献:『話す力』(草野仁著/小学館)

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