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2015年5月17日 (日)

ポジティブとネガティブの分かれ道  脳のトリセツ(2)

「マネジメント」研修を準備する中で、『マネジメント』(ただしエッセンシャル版)を読み返しました。この中でドラッカーは、「コップ半分の水」に言及しています。コップに水が「半分しかない」は、必ずしもネガティブな受け止め方ではないのだと。イノベーション(技術革新)は、むしろこうした考え方に誘発されるのだと。

「まだ半分ある」「もう半分しかない」
山本は、研修場に実際にコップを持ちこみ、その場で半分だけ水を注ぎ、「さて皆さん、コップに水はどのくらいありますか?」と質問することがあります。経験的には「まだ半分」と「もう半分」は6対4くらいの回答率でしょうか。一般的には、「まだ」がポジティブで、「もう」がネガティブと解釈されているようですが…。

旅の途中なら、目的地との位置関係で答えは変わる
自明のことですが、この答えは、目的地に向かうどの辺りにいるのか、当日の天候がどうなのかで変わりますから、その前提を踏まえず回答を求めることには、いささか無理があります。それでも、多くの人がいずれかの回答を即座に出せるのは、そこに、これまで歩んできた自分の人生や体験を瞬時に投影させるからなのでしょう。

私たちの脳は、経験にもとづいて次の展開を推論する(※)
私たちの脳の前頭眼窩部という部位は、経験した出来事に基づいて次の展開を推論し、適切な行動を決める役割をしています。この前頭眼窩部には、ポジティブとネガティブの分かれ道があります。脳の中の情報(電気活動)が、前頭眼窩部の内側を通るか外側を通るかで、出来事の受け止め方がまったく変わります。

コップ半分の水が「報酬」ならポジティブ、「罰」ならネガティブ
前頭眼窩部の内側は、ある出来事を「報酬」だと受け止めた場合に活発になります。一方、外側は、ある出来事を「罰」だと受け止めた場合に活発になります。つまり、前頭眼窩部の内側を情報が通ればその出来事はポジティブに捉えられ、外側を通ればネガティブに捉えられるのです。

「ネガティブ」な受け止め方が必ずしも悪いわけではない
ある出来事に対する反応がネガティブでも、それを解決可能な課題と受け止めるか、動かしがたい運命と受け止めるかによって、その後の展開は変わります。ドラッカーは、「半分しかない」を悲観するのではなく、事実を厳然と受け止め、これまでとは違った方法を模索することでイノベーションを起こせと教えてくれているのですね。

※参考文献:『脳のトリセツ』(菅原洋平著/同文舘)

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