« チェリストの「心」にまつわる2つのお話  こころの声を「聴く力」(3) | トップページ | 「日記」を書くことによって得られるものとは  こころの声を「聴く力」(5) »

2015年6月 4日 (木)

茨木のり子詩集より「聴く力」  こころの声を「聴く力」(4)

山根さんの対談者の中に、山根さんにとって憧れの詩人・茨木のり子さんがいらっしゃり、熱い思いが随所に綴られています。そして、一番好きな詩が「汲む」なのだと。素敵な作品ですので、ここで紹介しようと思いましたが、その気になればWebでいくらでも読めますので、ここでは、本稿に沿うであろう「聴く力」の方をご紹介いたします。

聴く力(茨木のり子)
ひとのこころの湖水
その深浅に
立ちどまり耳澄ます
ということがない

風の音に驚いたり
鳥の声に惚(ほう)けたり
ひとり耳そばだてる
そんなしぐさからも遠ざかるばかり

小鳥の会話がわかったせいで
古い樹木の難儀を救い
綺麗な娘の病気まで直した民話
「聴耳頭巾(ききみみずきん)」を持っていた うからやから

その末裔は我がことのみに無我夢中
舌ばかりほの赤くくるくると空転し
どう言いくるめようか
どう圧倒してやろうか

だが
どうして言葉たり得よう
他のものを じっと
受けとめる力がなければ

(山本注)
「聴耳頭巾」は、日本の民話に登場する、動物の声を聴くことのできる頭巾のこと
「うからやから」は、血縁的社会的な氏族共同体の族員をさす(世界大百科辞典より)

参考文献:『こころの声を「聴く力」』(山根基世著/潮出版社)
「聴く力」の出典:『おんなのことば』(詩:茨木のり子/童話屋)

ホームページ https://www.leafwrapping.com/

■研修、講演などのご依頼、ご相談は【プロフィール】(画面左顔写真下)の〈メール送信〉からお願いいたします。今回は「コーチング研修」の話題から。

にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


コーチング ブログランキングへ

|

« チェリストの「心」にまつわる2つのお話  こころの声を「聴く力」(3) | トップページ | 「日記」を書くことによって得られるものとは  こころの声を「聴く力」(5) »

コーチング・リーダー研修」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 茨木のり子詩集より「聴く力」  こころの声を「聴く力」(4):

« チェリストの「心」にまつわる2つのお話  こころの声を「聴く力」(3) | トップページ | 「日記」を書くことによって得られるものとは  こころの声を「聴く力」(5) »