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2015年8月13日 (木)

「戦略」と「戦術」の違いをリーダーシップで考える  ハーバードに学ぶ(5)

ANAクラウンプラザ4ホテル買収で、星野リゾート総帥・星野佳路氏が脚光を浴びています。その星野氏は以前、「『0』から起こすリスクに比べ、一度はベースができている破綻した企業を再生する方がはるかにリスクが少ない(※1)」と述べられました。この考え方は、ハーバード流に言えば戦術レベルということになるのですが…。

優れたリーダーは「戦略的」に考え、普通のリーダーは、「戦術的」に考える
戦略的に考えるとは、0を1にする考え方。既存のビジネスモデルに疑問を持ち、どんなモデルにしたら企業を無限大に成長させていけるか、と考えることです。戦術的に考えるとは、1を2にしたり10にしたりする考え方。目の前にあるビジネスモデルが存続することを前提に、どうしたら損をしないですむかと考えることです。

「大企業であれ、ベンチャー企業であれ、本来、CEOの役割は、『戦略的』に考えることです。それなのに多くの大企業のCEOが『戦術』に埋没しているのは残念なことです」とスティーブン・ロジャーズ教授は教えます。そして、戦術的に考えて失敗したのがブロックバスター(大手ビデオレンタルチェーン)でした。

ブロックバスターは1990年代、世界有数のビデオレンタルチェーンとして、市場をほぼ独占していました。同社の経営陣は、既存のビジネスモデルが続くことを前提に「店舗数を増やせば、売り上げが伸びる」と新規出店ばかりに注力しました。
そこに1997年、ネットフリックスが登場します。

ネットフリックスはブロックバスターの独占市場をどうやったら崩せるかと考え、ビデオの流通形態を変える(戦術的ではなく戦略的な発想)ことを思いつきました。そこで、オンラインによる配信ビジネスを始めたのです。その結果はどうなったでしょうか。ブロックバスターは2010年、倒産してしました。

「アポロ13」の延滞料40ドルがネットフリックス誕生のトリガーに(※1)
ある時、ネットフリックスを創業したリード・ヘスティングは、レンタルビデオ大手のブロックバスターから、レンタルDVD「アポロ13」の延滞料40ドルをただちに払うようにとの催促状を受け取りました。この督促状を見て、彼は「延滞料を気にする必要のないレンタル屋はできないだろうか」と考えたのでした。

そして、もし、月額料金で何枚もDVDが借りられるサービスがあれば、受けるのではないか(ビジネスを戦略的に考えた)、と思いそれを実行したのです。自分の体験した不満を解消するビジネスが実現すれば、同じような不満を感じる人々の共感が得られるはずだと確信したのでした。

参考文献:『ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか』(佐藤智恵著/日経BP社)
※1:『トップ1%の人だけが実践している 思考の法則』(永田豊志著/かんき出版)

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