時間軸を明確にすると人生が豊かになる ハーバードに学ぶ(8)
「昨日・今日・明日」、今すぐ始める「スタート・ナウ!」、「24時間を分析する」といった時間に関するテーマが参考資料に3つありました。ビジネスマンにとって時間は命であることは間違いないので、筆者も真摯に耳を傾けてみることに…。
逆境というのは、道路の凸凹のようなもの「昨日・今日・明日」で考えよう
そう例えるのは、イーサン・バーンスタイン教授です。同教授は、「今、私は逆境にいる」と感じたら、昨日・今日・明日というタイムラインで考えると言います。「昨日の失敗から学び、今日を集中して生きて、明日、新たなチャンスがやってくると信じる。そう考えれば、『今日』は逆境ではなくなるのです」とも。
嫌なことがあった、つらいことがあったというのは、少し溝にはまっただけ。そこから永遠に抜け出せないわけではないのです。昨日の失敗は、今日には過去になり、明日には糧となります。完璧な人生を送れる人など誰もいません。肩の力を抜いて、今に集中して生きましょう。
本当にやりたいことは? 何かを始めるのに遅すぎるということはない
ロバート・スティーブン・カプラン教授は悩める相談者に対して、必ず、こうアドバイスします。教授は相談者が80代でも90代でも、そう助言したいといいます。
「本当は学者になりたかったのに…」「本当は海外で仕事がしたかったのに…」というのは不幸な状況。あきらめるのではなく、実現する方法を探すのが一流の人です。
あなたが本当にやりたいことは何でしょうか? それがわからない人は自分自身に次の質問をしてみるといい、とカプラン教授は言います。「あと2年しか生きられないとしたら、何をするだろうか」「好きなことを何でも実現できるとしたら、何をするだろうか」「お金を無制限に使えたら、何をするだろうか」。
自分が好きなこと、得意なことを見つけるよい方法がある
やる気が起きない、特に好きなことも得意なこともない、と人生をあきらめている人に朗報があります。「自分が情熱を傾けているものは、時間の使い方を分析すればすぐわかるのです。『多くの時間を費やしていること=自分が情熱を傾けていること』。この事実を認識していないだけです」(ロバート・スティーブン・カプラン教授)
人間は1日24時間の使い方を自分の意志で決めています。無意識のうちに自分の気持ちが行動に表れているのです。自分の時間の使い方を分析して、好きなことに時間を注げるようにするにはどうしたらいいか考えましょう。そうすれば、もっと人生のリーダーシップを取れるようになります。
参考文献:『ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか』(佐藤智恵著/日経BP社)
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