Googleで許されない失敗は人材採用。その「おきて」は Googleに学ぶ(7)
Googleは失敗からはじまった会社なので失敗には寛大です。何に失敗したかといえば社名のスペルを間違えました。社名を考えていたとき、もっと大きい数をあらわす「グーゴルプレックス」を候補にし、さらに短い同意語「グーゴル:Googol」に決定。そしてこの名称をドメイン登録するとき「Google」と誤入力してしまったのです。
「儲けを生み続ける最強リーダーの口グセ50(※)」のFail fast.とは?
これはそのものズバリ、「早く失敗しろ」という意味。失敗を重ね、試行錯誤を繰り返すことでプロダクトの長所短所を知り、よりよいものをつくることができる。また、早めの失敗によってリソース(プロジェクト遂行に必要な人手や資金、設備など)を浪費する前にプロジェクトを取りやめる判断を早くできるメリットもあります。
Googlers make Google great.とは? (口グセ50より)
Googlerとは、Googleの社員の呼び名です(新入社員のことはヌーグラー(Nooglers:New Googler)。Googleにとって人材こそ一番のリソースという考えです。チームによる協働や、迅速な行動、オープンなコミュニケーションができる人材がいるからこそ、グーグルの製品やサービスを改善していけるからです。
許されない失敗は人材採用。そのためのグーグルの「採用のおきて」
◍自分より優秀で博識な人物を採用せよ。学ぶもののないあるいは手強いと感じない人物は採用してはならない。
◍ブロダクトと企業文化に付加価値をもたらしそうな人物を採用せよ。両方に貢献が見込めない人物は採用してはならない。
◍仕事を成し遂げる人物を採用せよ。問題について考えるだけの人物は採用してはならない。
◍熱意があり、自発的で、情熱的な人物を採用せよ。仕事が欲しいだけの人物は採用してはならない。
◍周囲に刺激を与え、協力できる人物を採用せよ。ひとりで仕事をしたがる人物は採用してはならない。
◍チームや会社とともに成長しそうな人物を採用せよ。スキルセットや興味の幅が狭い人物は採用してはならない。
◍多才で、ユニークな趣味*や才能を持っている人物を採用せよ。仕事しか能がない人物は採用してはならない。*本文は「興味」ですが山本判断で「趣味」に。
◍倫理観があり、率直に意思を伝える人物を採用せよ。駆け引きをしたり、他人を操ろうとする人物を採用してはならない。
◍最高の候補を見つけた場合のみ採用せよ。一切の妥協は許されない。
参考文献:『How Google Works』(エリック・シュミット&ジョナサン・ローゼンバーグ&アラン・イーグル共著/日本経済新聞出版社)
※:『プレジデント』(プレジデント社刊/2013年9月16日号)
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