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2015年12月

2015年12月28日 (月)

同時通訳の草分け的存在が「澤穂希さんのリーダーシップ」を語る

通訳として国際舞台で華やかに活躍されてきた長井鞠子さんの近著『情熱とノイズが人を動かす(※)』の中に、卓越したコミュニケーターとして澤穂希さん(昨日の皇后杯で引退の花道を自ら飾りました)が登場します。長井さんと澤さんはともに2020年東京五輪招致を勝ち取ったチーム・ジャパンのチームメイトでもありました。

15歳で日本代表に選出、最初の試合でいきなり先発出場して4得点を奪う大活躍
FIFA女子ワールドカップで「なでしこジャパン」を世界一に導いた2011年には、男子のリオネル・メッシ(FCバルセロナ所属・アルゼンチン代表)とともにFIFAの年間最優秀選手に選出され、翌12年のロンドン五輪でも銀メダル獲得。さらに15年のFIFA女子ワールドカップでも、日本の2大会連続となる決勝進出に大きく貢献しました。

「苦しいときは、わたしの背中を見なさい」
この澤選手の言葉で忘れられないのは08年、北京五輪での3位決定戦直前にチームメイトの宮間あや選手に向けたひと言です。宮間選手は11年のFIFA女子ワールドカップ後、澤選手からキャプテンの座を引き継いだほどの実力者ですが、この時はメダルのかかった大一番を前に過度の緊張状態だったといいます。

秀なコミュニケーターだからこそ発することのできたひと言!
まったく、シビレます。こんな台詞は、高倉健さんでもいったかどうか。そして、この言葉には、15歳から代表の中心選手として活躍し、女子サッカーでは世界最高峰の米国プロリーグで研鑽を積んだ彼女の自負が込められていると同時に、その経験を「チームメイトと共有しよう」というコミュニケーションの姿勢が感じられます(中略)。

澤選手にはリーダーとしての資質があった!?
リーダーの資質というのは、たしかに天分もありますが、「身につけていくもの」でもあると思います。誰でも、自分の所属する組織の中で若手から中堅、ベテランへと立場が変わっていきます。そういった過程を考えれば「身につけてなければならない」ものなのかも。そしてコミュニケーション力はその大部分を占めているといえます。

澤選手も、先輩たち背中を見ながら、次第にリーダーへと成長していった
彼女が自分の後継者と見込んだ宮間選手を次世代のリーダーとして育てるべく与えたのが「苦しいときは、わたしの背中を見なさい」だったと思います。このように、コミュニティやチームのなかで、コミュニケーションを重ね積み上げていくことで、自分の存在意義を見出し、状況に応じてそれを変化させていくことができるのでしょう。

※:『情熱とノイズが人を動かす』(長井鞠子著/朝日新聞出版)

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2015年12月24日 (木)

「母と息子のクリスマスプレゼント(iphone)利用契約書」(2)

前号の続きです。

〇ポルノは禁止。ウェブではこっそりではなく、一緒に見ても差し支えないような内容のものにしなさい。

〇むやみに沢山の写真やビデオを撮らないこと。まずは実際に自分で体験してみなさい。それによってあなた自身に記録として永久に刻み込まれます。

〇時々携帯を家に置いて出かけなさい。携帯は生き物ではないし、あなたの身体の一部でもありません。それなしにやって行くことも学んでほしい。

〇目を上に向け、あなたを取り巻く世界に何が起きているかを見てみましょう。窓外に目を転じ、鳥の鳴き声を聴いてみましょう。外を歩きましょう。見知らぬ人と言葉を交わしましょう。グーグル検索から離れ、自身であれこれ思索してみましょう。

以上が、ホフマンさんが電子新聞「ハフィントンボスト」(米国版=2012年12月28日付)、に寄せた本人のブログのあらましです。

そのうえでホフマンさんは「何か問題を起こしたら、携帯は取り上げます。ここに掲げた項目の多くは、iphoneに限らずこれから生きていくうえでも大切なこと。あなたはこれから、めまぐるしく絶え間なく変化していく世界の中で成長していく。それはどんなにか面白く、魅惑的なことか。

世の中でこれから出会うものごとについては、できるだけ単純に受け止めてほしい。そしてどんな文明の機器よりも、まず自分自身の強い気持ちとおおらかな心を信じて歩んでいってほしい」と、この「契約書」を結んでいます。

「iphoneの利用契約書」はブログに登場するや、数カ月の間にフェイスブックで10万にのぼる「いいね!」を集め、米ABCをはじめとするテレビ、新聞、雑誌などで盛んに取り上げられました。

「新しい『文明』の利器に、世の中のごく当たりまえの良識や常識、さらにはこれまで培われてきた身の回りの『文化』でもって、懸命に対応しようとする母親の熱心な姿勢が、多くの人々の共感を呼んだのでしょう。」と著者は結んでおられます。
今年のクリスマスが皆さまにとって幸せな記憶となることをお祈りいたします。

※年末のお休みをいただきまして、次回は1月3日から掲載をスタートさせていただきます。
本年もご愛読誠にありがとうございました。

参考文献:『本の底力』(高橋文夫著/新曜社)

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2015年12月20日 (日)

「母と息子のクリスマスプレゼント(iphone)利用契約書」(1)

これは、本ブログ500回特集の「文明と文化」をまとめる際に参考にさせていただいた書籍の中の一冊、『本の底力』の中に出てきたものです。素晴らしいお話なので、どうせならクリスマスの時期に紹介するのがよいだろうと手元で温めておりました。年頃のお子さんをお持ちの親御さんへのクリスマスプレゼントになれば幸いです。

「13歳の息子と交わしたiphoneについての利用契約書」
2012年のクリスマス、米国の母親ジャネル・ホフマンさんが息子のグレゴリー君にプレゼントとしてスマホ「iphone」を贈るときに、その使い方について18項目にのぼる約束を取り交わした、として話題を呼びました。

ホフマンさんは米東部マサチューセッツ州に住み、グレゴリー君は5人兄弟の長男で当時は13歳。グレゴリー君にプレゼントされたスマホは、あくまでも母親が買い求めて貸与したものであり、月々の支払いも母親がおこない、パスワードの管理も母親がおこなうことを前提にしています。

「規則が守られなかった場合、使うことを禁止します」という約束のあらまし
もしスマホが鳴ったらちゃんと出ること。これは電話なのだから。そして「ハロー」ときちんと応対しなさい。ママやパパからの電話だとわかっても無視することなく、手に取ること。

学校がある日は午後7時半に、週末は午後9時に携帯を親に手渡すこと。夜間は電源を切り、つけるのは朝7時半を回ってから。もし相手の親が出るかもしれないから固定電話にはかけないというのなら、その相手とはスマホでも電話したりチャットしたりしないこと。

スマホは家に置いて学校に行くこと。チャット相手とは直接話をしなさい。

〇落としたり、壊したり、なくしたときの費用や修理代は、自分で負担すること。

〇携帯を使って人に嘘をついたり、バカにしたり、だましたりしないこと。

〇面と向かって言えないようなことや相手の親がいるときには言えないようなことを携帯でチャットやメールをしたり、言ったりしないこと。
(次号に続く)

参考文献:『本の底力』(高橋文夫著/新曜社)

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